バリトン・オーボエ
[Wikipedia|▼Menu]

ポータル クラシック音楽
ヘッケルフォーン

バリトンオーボエ(baritone oboe)は、オーボエの同属楽器。バスオーボエ(bass oboe)とも呼ばれる。この楽器を改良した楽器にヘッケルフォーン(Heckelphone)があり、相互に(特にバリトンオーボエのパートをヘッケルフォーンで)代用も出来るが、楽器の外見、リードやボーカルの形状、細かい部分での運指など相違点も多い。バリトンオーボエはコーラングレのリードと楽器を拡大したような形状であるが、対してヘッケルフォーンはファゴットと同じくの木で作られ、ファゴットと同系のリードを用いることが多い。そのため専門のリード製作技術と、普段使用するオーボエ属とは若干異なる演奏技術が求められる。
概要

バリトンオーボエは、オーボエのほぼ倍の長さを持ち、オーボエよりも1オクターブ低い音の出る楽器である。ただし、オーボエの最低音変ロ(B♭)音に相当する音(その1オクターブ下の音)を持たない機種がほとんどである。ヘッケルフォーンの中には、さらに半音低い(A)まで発音できるものもある。近年では、ヘッケル社とは別の管楽器メーカーから、ヘッケルフォーン状のタイプのバリトンオーボエが発表されており、そちらは追加キーによって更に低い(F)までの発音が可能になっている。

オーボエと基本的には同じ指使いで、楽譜では1オクターブ高く書かれる(楽譜より1オクターブ低い音が出る)。このため移高楽器に分類される。

音域としてはオーボエとファゴットの中間に位置する楽器であるが、一般的にはあまり用いられない楽器である。
使用楽曲

グスターヴ・ホルスト:『惑星

ハヴァーガル・ブライアン交響曲第1番『ゴシック』

クシシュトフ・ペンデレツキ:『ピッツバーグ序曲

リヒャルト・シュトラウス:『サロメ』『エレクトラ』『祝典前奏曲』『アルプス交響曲』(いずれもヘッケルフォーン)

パウル・ヒンデミット:ピアノ、ヴィオラとヘッケルフォーンのための三重奏曲 Op.47(1929年)










オーケストラの楽器
木管楽器

ピッコロ

フルートアルト

バス) / オーボエ

オーボエ・ダモーレ

コーラングレ

バリトンオーボエ / クラリネット

アルト

バス) / ファゴット

コントラファゴット / サクソフォーン

金管楽器

ホルン / トランペットピッコロ

アルト

バス) / トロンボーンアルト

バス) / チューバ / コルネット

フリューゲルホルン

ユーフォニアム / ワグナーチューバ

打楽器

ティンパニ / バスドラム

スネアドラム

トムトム / グロッケンシュピール

ヴィブラフォン

アンティークシンバル

シロフォン

マリンバ / シンバル

タムタム

トライアングル

スレイベル

タンバリン

チューブラーベル

カウベル

鍵盤楽器

ピアノ

チェンバロ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:10 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef