バリトンサックス
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サクソフォーン
各言語での名称

saxophone
Saxophon
saxophone
sassofono
薩克斯風 / 色士風(香港)


アルトサクソフォーン
分類

木管楽器 - シングルリード族

サクソフォーンまたはサクソフォンは、木管楽器の一種である。サックスと略称で呼ばれることも多い。
目次

1 概要

2 種類

3 管の形状と音色

4 管の材質と仕上げ

5 構造

6 特殊奏法などの演奏テクニック

7 サクソフォーンが用いられる楽曲

7.1 ジャズ

7.2 ポピュラー音楽

7.3 サウンドトラック

7.4 吹奏楽

7.5 クラシック


8 著名な奏者

9 主なメーカー

10 脚注

11 参考文献

12 関連項目

概要

1840年代ベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックス(Adolphe Sax)によって考案された。1846年特許を取得している。saxophoneの名は彼にちなむ。元々吹奏楽団における木管楽器金管楽器の橋渡しを目的に開発された。構造上、木管楽器に分類されるが、真鍮を主とした金属で作られており[1][2]、木管楽器の運動性能の高さ、金管楽器のダイナミックレンジの広さを兼ね備えている。新しい楽器の恩恵として、洗練された運指、発音の容易さは他の吹奏楽器に類がない。

クラシック音楽からポップスロックジャズに至るまで、様々な分野の音楽で用いられる。特に吹奏楽ビッグバンドには欠かせない存在である。管弦楽では使用されることは少ないが、曲によっては使用される場合もある。ソプラノアルトテナーバリトンの4本のサクソフォーンで演奏されるサクソフォーン四重奏は、クラシカルサクソフォーンの代表的な合奏形態のひとつであり、そのために作曲された曲も多数存在する。
種類

現在、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス、ソプラノサックスの4種類がもっともよく使われる。また、ソプラニーノサックスやバスサックスも使われることがある。クラシックではアルトが、また、ジャズ・ポピュラーでは、アルトとテナーが標準的に用いられる。
ソプラニッシモ(ピッコロ) (Sopranissimo(piccolo) saxophone)
調性変ロ(B♭)調である。演奏される機会は滅多にない。演奏には強靭なアンブシュアを必要とする。
ソプリロ(Soprillo)
エッペルスハイム社はソプリロ(Soprillo)と称している。
ソプラニーノ (sopranino saxophone)
調性は変ホ(E♭)調で、実音は記譜より短3度高い。演奏される機会は少ないが、サクソフォーンのアンサンブルなどで用いられることがある。またジャズプレイヤーが、持ち替え用の楽器として使用する場合がある。
ソプラノ (soprano saxophone)
調性はアルトよりも完全5度高い変ロ(B♭)調で、実音は記譜より長2度低い。サクソフォーン四重奏においてはリーダー的存在になる。また、テナーと同じ調性であるため、ジャズなどではテナー奏者が持ち替えて演奏することが多い。本来はネックからベルまで円錐状の直管(ストレート)であるが、 柳澤管楽器がネック部分が少し曲がっているカーブドネックの楽器を発売してから、音色の柔らかさも手伝いカーブドネックも一般的になってきた。また両方の特性を1本の楽器で補う為、アルト以下と同様にネック部分の分割を採用し、ストレートとカーブドのネックを付け替え式にしたものもある(デタッチャブルネック)。カーブドソプラノと称するアルトサクソフォーン同様全体が曲管である楽器や、サクセロと称したベル部だけが正面を向いた楽器も存在する。ハイF#キーを備えるものの中には半音上のハイGキーを持ち、実音ファ(F)を出せるものもある。明るい音色のC調管も存在したが、現在は生産されていない(C メロディを参照)。
オーロクローム (aulochrome) (en:Aulochrome)
通常の音色で(特殊奏法の重音ではなく)同時に2つの音を出せる、二重ソプラノ・サクソフォーン。フィリップ・ボスマンがこの楽器のために「ファンファーレIII」という協奏曲を書き下ろした。[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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