バラエティー生活笑百科
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バラエティー生活笑百科
ジャンル
法律教養バラエティ番組
出演者西川きよし(1985年 - 1986年)
笑福亭仁鶴(1986年 - 2017年)
桂南光(2016年 - 室長補佐→室長代理)
辻本茂雄
桂吉弥
若井みどり
山田花子

製作
制作NHK大阪放送局

放送
放送チャンネルNHK総合テレビジョン
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間1985年4月6日[1][2] - 2022年4月9日[3][4][5][6]
放送時間土曜日 12:15 - 12:40
放送分25分
公式サイト
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『バラエティー生活笑百科』(バラエティーせいかつしょうひゃっか)は、NHK総合テレビジョン1985年4月6日から2022年4月9日[6]まで、37年間にわたって放送されたNHK大阪放送局制作の法律番組である。
概要

1985年4月6日に放送開始[1][2]。それまでも事件や事故を弁護士が解説するテレビ番組は存在したが(『テレビ三面記事 ウィークエンダー』(日本テレビ)等)、庶民の日常生活の身近な法的トラブルを扱う番組構成としては、のちの『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)の先駆である。

内容は、法律相談所という設定のセットで、日常生活に関するトラブルの質問を芸人が紹介し、レギュラー出演者の相談員が答え、最後に弁護士が解説を加えるというものである。

収録は原則として隔週月曜日に収録・2本撮りで大阪局のスタジオで行われている(観覧方法については大阪局の公式サイトに記載されている)。かつては、NHK大阪ホールや年に数回程度、地方のホールでの公開録画も行われていた。観覧客は近畿圏在住の高齢層が多く、出演ゲストも演歌歌手や落語家といった人物が多い。また、講談師や音楽家がゲスト出演する場合は、パフォーマンスを披露するコーナーが設けられることがあった。

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年3月28日放送分から2022年1月8日放送分まで無観客での収録を実施、このうち2020年5月9日から6月27日放送分までは全メンバーリモートでの放送となった。スタジオ収録再開後は2006年3月25日放送分までと同様に、パネラー配置がゲスト含めた3人並びに変更されており、相談は事前にスタジオ収録した映像を流す形式[注釈 1]に変更されていた。その後、2022年1月15日放送分からは少数観客での公開収録を再開し、最終回を含めたラスト2回はNHK大阪ホールで収録を実施した。

放送ライブラリーでは1985年4月6日放送分(第1回)[7]と2013年9月28日放送分(上沼恵美子の卒業回)[8]が公開。

次番組『探検ファクトリー』(中川家司会)は基本的にロケーション番組であるため、1962年の『モダン寄席』を皮切りに足掛け半世紀続いた土曜日の大阪放送局のスタジオから公開生放送(後年は録画)の番組はここでいったん終止符を打った。
歴史

元々、この時間帯は1963年度より大阪局制作で『モダン寄席』(1963年度 - 1966年度)・『土曜ひる席』(1967年度 - 1977年度)・『三枝の笑タイム』(1978年度 - 1979年度)・『大阪発ユーモア列車』(1980年度 - 1981年度)・『土曜なにわ亭』(1982年度)と演芸バラエティ番組が放送されていた時間枠である[9]。前身番組は1983年4月から1985年3月まで放送されたトークバラエティ『しゃべくりバラエティー 日本一』。番組のVTR送出は字幕放送を行う関係から東京・渋谷の放送センターからの送出となっていた[注釈 2]。また大阪局制作でなおかつ全国放送番組であるため、NHKオンデマンドでも見逃し番組サービスとして開始当初から配信されていたが、2012年4月から配信が中止された。その後、2020年3月7日放送分からNHKプラスで同時ネット配信・見逃し配信が行われていた[10]

2010年4月10日放送分より、地上アナログ放送とNHKワールド・プレミアムでは16:9レターボックス映像に移行した。またこの回から仁鶴・相談員(ゲスト含む)・顧問の席に置かれていたネームプレートが廃止され、出演者の紹介をテロップで行うようになった。さらに、同年4月3日放送分までは漫才に入る前に仁鶴が「まず最初の相談は」(1組目)「続いての相談は」(2組目)と言って漫才の題目・出演者を紹介していたが、この回からは前述の仁鶴の台詞の後、観客席の後方にいるアシスタントが題目と出演者のイラストが描かれたボードを持ちながら紹介する形式に変わった[注釈 3]

仁鶴が高齢になってきた事に伴い、番組開始当初の漫才終了後に法律相談の要点を仁鶴が解説する形も、2012年4月7日放送分より予め別撮りしたイラストで要点を表した物をナレーターが解説する形に、立って行う進行も2014年4月5日放送分よりゲストと一体の机越しに座って行う形に変更された。さらに2016年4月9日放送分からは、かつてレギュラー相談員だった桂南光が「室長補佐」として15年ぶりに番組に復帰し[11]、仁鶴に代わって相談意見の取りまとめをすることとなった。同時にオープニングでの相談員・ゲスト紹介も廃止となり、ゲストはオープニングで自己紹介する形となった。また、アシスタントも廃止され仁鶴が再び漫才の題目・出演者を紹介する形式に変更された。
みんなのお悩み解決コーナー

2008年4月からしばらくの間、原則として毎月最終週に放送していたコーナー。視聴者からの投稿(ホームページ・FAX)により構成されるコーナーであった。このコーナーが放送されるときは、通常の相談は1組のみとなっていた。

2件の別途収録された漫才を流した後に通常の相談とは違って顧問が直接解説を行い、その後に相談員が顧問に対して疑問点を質問する構成となっていた。
笑福亭仁鶴の病気療養による休演

2017年5月、放送開始以来32年間欠かさず出演していた仁鶴が初めて休演し[12]、7月に一時的に復帰したものの、8月から病気療養のために再度休演の状態が続き、南光が仁鶴に代わって進行役を務めることも多くなった。

2018年3月1日、新年度となる同年4月7日放送分より仁鶴が「相談室長」のままで、南光が「相談室CEO」に昇格することがNHK大阪局から発表された[13]。なお、ここで言う「CEO」とは「ちょっとええ感じのおっさん」の意味であり[14]、本来の「最高経営責任者」の意味ではない[15]。また、NHKによると上述の通り南光の代理が多いことから、番組の顔に相応しい新しい肩書として考えたという[14]。プロデューサーの菅原健一曰く「CEOは昇格としていただいて結構です」[13]としつつも「昇進後の番組で説明し、笑っていただきたい」と話している[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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