バムラニビマブ・エテセビマブ
[Wikipedia|▼Menu]

バムラニビマブ・エテセビマブ成分一覧
バムラニビマブモノクローナル抗体
エテセビマブモノクローナル抗体
臨床データ
ライセンスUS Daily Med:リンク
法的規制

US: Unapproved (emergency use authorization)[1]

投与経路点滴静脈注射
識別
ATCコードNone
テンプレートを表示

バムラニビマブ・エテセビマブ(: bamlanivimab/etesevimab)は、バムラニビマブとエテセビマブの2種類のモノクローナル抗体の組み合わせであり、COVID-19の治療薬として併用し、静脈内に注入するものである[1][2][3]。どちらのタイプの抗体も、SARS-CoV-2表面スパイクタンパク質を標的としている[4][5]
構成物
エテセビマブ

エテセビマブ?モノクローナル抗体
種類全長抗体
原料ヒト
臨床データ
ライセンスUS Daily Med:リンク
投与経路点滴静脈注射
識別
CAS番号
2423948-94-9
ATCコードNone
DrugBankDB15897
UNIIN7Q9NLF11I
別名LY3832479, LY-CoV016
テンプレートを表示

エテセビマブは、SARS-CoV-2の表面スパイクタンパク質に対するモノクローナル抗体である[2][4]

イーライリリーはJunshi Biosciencesからエテセビマブのライセンスを受けている[2]
バムラニビマブ詳細は「バムラニビマブ」を参照

バムラニビマブは、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対するIgG1モノクローナル抗体(mAb)である。その目的は、ウイルスがヒト細胞に付着および侵入することを阻止し、ウイルスを中和し、COVID-19の予防と治療を促進することである[5]
臨床試験

バムラニビマブおよびエテセビマブの緊急使用許可(EUA)を裏付けるデータは、軽度から中等度のCOVID-19症状の、重度のCOVID-19に進行するリスクが高い、非入院患者1,035人を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験に基づいている[1]。これらの被験者のうち、518人はバムラニビマブ2,800ミリグラムとエテセビマブ2,800ミリグラムを一緒に単回投与し、517人はプラセボ(偽薬)を投与した[1]。主要評価項目は、29日間の追跡調査期間中のCOVID-19関連の入院または原因を問わない死亡であった[1]。入院または死亡の発生は、プラセボ投与群の36名(7%)に対し、バムラニビマブ2,800ミリグラムとエテセビマブ2,800ミリグラムの併用投与群は11名(2%)で、70%の減少が見られた[1]。死亡した10名(2%)はすべてプラセボ群で発生した[1]。このように、原因を問わない死亡は、プラセボ群に比べてバムラニビマブ2,800ミリグラムとエテセビマブ2,800ミリグラム群は有意に低かった[1]
承認

2021年2月9日、FDAは、SARS-CoV-2陽性で重症のCOVID-19に進行するリスクが高い、12歳以上の体重40 kg(88ポンド)以上の人を対象とした軽度から中等度のCOVID-19の治療のために、バムラニビマブとエテセビマブを併用する緊急使用許可(EUA)を発行した。承認には、65歳以上の人または特定の慢性疾患のある人の治療にも含まれている。バムラニビマブとエテセビマブの併用投与は、バムラニビマブの単独投与と比較して、治療中に耐性ウイルスが発生するリスクが低い結果が得られているが、どちらの治療法もEUAの下で使用可能であり、疾患進行のリスクが高い人々への利益をもたらすことが期待されている[1]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:55 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef