バビロン_(小説)
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バビロン
ジャンルSF[1]サスペンス
小説
著者野アまど
イラストざいん(表紙絵)
出版社講談社
レーベル講談社タイガ
刊行期間2015年10月 -
漫画
原作・原案など野アまど
作画瀧下信英
出版社講談社
掲載サイトコミックDAYS
発表期間2019年2月 - 10月
アニメ
原作野アまど
監督鈴木清崇
脚本坂本美南香、安永豊、福島直浩
キャラクターデザイン後藤圭佑
音楽やまだ豊
アニメーション制作REVOROOT
製作ツインエンジン
放送局TOKYO MXほか
放送期間2019年10月 - 2020年1月
話数全12話
正崎善
曲世愛中村悠一
ゆきのさつき
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『バビロン』(BABYLON)は、野アまどによる日本小説講談社より発売された[2]
あらすじ

東京への一極集中緩和を目的として、東京都西部に新設された『新域』。その実態は、新法の試験運用を実施する「国家の実験場」としての役割を有し、政令指定都市を上回る権限が付与され、「第2の東京」と位置付けられていた。
第1章「一滴の毒」

製薬会社の日本スピリが、複数の大学に対して新薬に関する虚偽の研究報告作成を依頼した「アグラス事件」が発覚したことから、検事・正崎 善ら東京地検特捜部は、日本スピリから捜査資料を押収する。

しかしそれらを検証する際、「睡眠薬セイレンに関する臨床試験」というファイル内にあった2つ折りの報告書の裏に、血痕や毛髪などとともに書かれた大量の「F」の字が綴じられていることに気付く。正崎はその報告書を作成した因幡という准教授を訪ねたが、彼は全身麻酔機を用いて死亡した状態で見つかった。

捜査を進めると、新域の域長選挙に出馬中の野丸の議員秘書と「謎の女」が、因幡の死ぬ2ヵ月前から彼のもとへ頻繁に通っていたことが判明する。政治と関与している可能性が浮上したため、アグラス事件よりも因幡の捜査を優先して「秘書の足取り」を追うことにしたが、その途中に正崎の部下である文緒が突如自殺する。

因幡と文緒の死を皮切りにさらに捜査を進めていく中で正崎は、妖艶な魅力をもつ謎の女・曲世 愛と出会う。そして彼女は、変装や演技をはるかに凌駕するさまざまな容姿を使い分け、この域長選挙不正事件および連続自殺事件で暗躍していることが判明する。そして、因幡の開発していたのは「自殺薬」であることが分かる。

野丸の手駒であり新域の次代域長に当選した齋 開化は、個人が自殺を選択することを肯定する『自殺法』をアピールし、64人もの人間が高層ビルから飛び降り自殺をしてしまう。やがて齋開化のバックで動いている曲世愛こそが、自身の手を下すことなく「人を死に追いやる能力」により人々を自殺に追い込んでいる容疑者「F」であることが判明する。
第2章「選ばれた死」

齋開化による集団自殺事件は、法的に追求することは難しく、自殺教唆であることを証明する必要があった。部下を失った正崎の下に、23歳の検察事務官・瀬黒 陽麻が新しく部下として着任し、彼女と共に事件を追う。

曲世愛の叔父である精神科医・坂部に面会した正崎は、彼女の過去を知る。曲世家への養女であった曲世愛は、中学時代から周囲を虜にして対人問題を起こしており、そのカウンセリングの際にも叔父を魅了していたのだ。

齋開化の確保に動いた特捜部と刑事たちだったが、齋開化の妻に化けていた曲世愛の返り討ちに遭い、特捜部や刑事たちの多くが死亡。多摩東中央警察署の刑事・九字院は、自らの足を拳銃で打ち抜いて抗うものの、曲世愛の魅力に抗うことが出来ず、拳銃自殺を図る。

さらに、曲世愛により拉致された瀬黒が斧で四肢を切断されて惨殺されてしまい、正崎はその場面をWEBカメラ越しに見せつけられる。
第3章「曲がる世界」

新域選挙は自殺法肯定派が半数を占め、齋開化が提唱する『自殺法』はマスコミを通じて、世界へと伝染していく。多くの仲間たちを失い捜査に行き詰まった正崎のもとに、FBI捜査官が訪れて協力を要請。ついに『自殺法』に対処すべく、アメリカ合衆国大統領のアレキサンダー・W・ウッドが動き出す。

曲世愛の逮捕に執念を燃やす正崎は、米国への全情報の提供と協力を約束して『FBI特別捜査官』となり、同じくFBI捜査官サミュエル・ハーディのパートナーとなって、大統領の力を借りて曲世愛を倒そうとする。それに対して曲世は、世界各国の政治家たちを操ることで、『自殺法』を世界に浸透させようと暗躍していく。

自殺法を議論するための『G7サミット』が開催され、大統領は各国に対して、「本質的な善悪」について考えようと提案して議論をしていく。そんな中で、齋開化から大統領に対して、「自殺しようとしている女性と話してほしい」と要請される。女性が曲世愛である可能性を考慮して、サミュエルが間に入って通訳することで、曲世による自殺の力を防ごうとする。

大統領の説得により、女性の自殺は防がれたかに思われた。だが、「善悪についての答え」を女性に教えようと、通訳のサミュエルに連絡しようとした大統領が会話した相手は、曲世愛であった。曲世は大統領に自殺をするよう能力を使い、大統領の飛び降り自殺を止めようとした正崎は、大統領に発砲して射殺[3]。その直後、曲世愛が正崎の前に現れ、曲世に拳銃を向けるのであった[4]
登場人物
主要人物
正崎 善(せいざき ぜん)
声 -
中村悠一[5]東京地検特捜部の検察官。正義感に強く真面目な性格であり、新域構想には否定的な立場をとる。コーヒーの味にうるさい。アグラス事件で押収した捜査資料から不気味な怪文書と化した因幡の報告書を部下の文緒と共に発見した事を機に因幡の不審自殺とそれに関与しているとされる政治絡みの新たな事件を捜査する。正崎自身と文緒が第1発見者となった因幡の不審自殺を追っていく中、謎の女・曲世愛の存在を知る。テレビ局にて齋開花を拘束しようとした際に、曲世愛によって強襲されて部下の多くを失い、さらに拉致された瀬黒を四肢切断されてその現場をWEBカメラ越しに見せられてしまう。日本では曲世愛を止められないと判断した正崎は、接触してきたFBIに交渉して、自らもFBI特別捜査官となり、世界一の権力と軍事力を持つアメリカ合衆国大統領と共に、曲世愛を殺害することで復讐しようと目論む。
曲世 愛(まがせ あい)
声 - ゆきのさつき[6]数多くの不審自殺に関わり、若手議員の新域長・齋開花と行動を共にする妖艶な謎の美女。栃木県那須郡那須町出身。元々は養女で母方の苗字を持つが、そもそも養子であり、養子縁組の支援団体を通じて引き取られていた。守永曰く、「彼女がいなければ新域構想は10年遅れていた」とされており、陰の立役者として暗躍している。参考人・平松絵見子として善と会った際には、正義についての議論を交わした。聴取を行った正崎いわく、一言で言うなら「最悪の女」とのこと。カウンセリングをした叔父いわく、「悪い子だった」と語っている。下記に挙げるような「姿を使い分ける能力」、「人を魅了する能力」、「人を自殺に追いやる能力」、「人の認識を変えさせる能力」の4つの能力を持っていると考えられる。反面、その能力を持ち合わせながら瀬黒に対しては、斧で四肢を切断しながら惨殺、その場面を動画配信で正崎に見せつけるという法的に殺人犯になる事も厭わない非合理的な手段も取る。
姿を使い分ける能力
男を惑わす手練手管に長け、魅惑的な言葉と肉体の他、会うたびに別人としか言いようがないほど印象が変わり、単純な変装・演技力などとは次元の異なるレベルの無数の姿を使い分ける。年齢は23歳だが、使い分ける無数の姿の年齢はそれよりも年下か年上に見えるほどの美人に化ける。正崎も当初は、「因幡に接触していた巨乳の美人」「文緒が追っていた10代の少女」「取り調べを受けた平松絵見子」の3人が別人として存在していると認識していたが、姿の使い分けは彼女に2、3度会った事のある守永の説明によって初めて明かされた。
人を魅了する能力
小学生の頃からその特異性は現れ始めており、中学生の頃には同級生たちを魅了して精神状態を狂わせるなど、周囲に悪影響が生じるようになる。そのため、精神科医の叔父がカウンセリングすることになるが、理性的にカウンセリングを行おうとする叔父さえも瞬時に魅了してしまい、順調だった彼の人生を狂わせてしまう。曲瀬の叔父いわく、「魅了した自分に『罪悪感』という名の毒を与えた」と語っている。この能力の派生として、取り調べ中の奥田検事を恍惚とさせて放心状態にさせている。
人を自殺に追いやる能力
直接、自身の手を下すことなく「人を死に追いやるなんらかの能力」を持ち、関わった人間はおろか、顔見知りの知人でもなければ会話すらしていないすれ違っただけの人間をことごとく自死に誘っている。


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