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バトル・ロワイアル
監督深作欣二
脚本深作健太
原作高見広春
『バトル・ロワイアル』
製作片岡公生
深作健太
製作総指揮高野育郎
『バトル・ロワイアル』は高見広春の同名小説『バトル・ロワイアル』を原作として、2000年に公開された日本映画。キャッチコピーは、『ねえ、友達殺したことある?』『今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます』『神様、冗談だったら、やめてください』[注 1]『友達殺しちゃった』[注 2]など。興行収入30億円を超えるヒット作品となった。
暴力的な描写があり刺激的な内容のため、映倫によりR-15にレイティングされた。 監督に深作欣二、出演に藤原竜也、前田亜季、山本太郎、安藤政信、ビートたけしらを迎えて制作された。第43回ブルーリボン賞作品賞を受賞し、同新人賞を藤原が受賞した。 中学生同士が殺し合いをするという原作の内容から、青少年への悪影響を危惧され、また上映開始年となった2000年は西鉄バスジャック事件をはじめとする少年犯罪が社会的注目を集めている時期でもあったことから、当時の衆議院議員の石井紘基が中心となってこの映画の規制を求める運動を起こし、石井は2000年11月17日、国会(第150回国会文教委員会)で大島理森文部大臣にこの映画に対する政府の見解を求める質疑を行った[2][3]。ところがこれがマスコミに取り上げられたことで、映画は却って社会の関心を集める結果となり、興行収入31.1億円の大ヒット作となった(2001年度の邦画興行収入ランキング第3位)。 後述する通り、本作は国内以上に西洋において高く評価され、21世紀以降のポップカルチャーに文化的影響を及ぼした。本作は日本における「デスゲーム」モノの草分け的作品でもあり、これ以降多くのデスゲーム作品が作られ、さまざまなジャンルに枝分かれしていった[4]。また、2010年代に入って以降、バトルロイヤルゲームと呼称されるコンピューターゲームの新たなジャンルを生み出した。 R-15指定は中学生による鑑賞をほぼ全て制限するため、劇中の主人公らと同世代の中学生が劇場で見ることができないという状況も作り出した。ここに商機をみた東映はオリジナルの作品にシーンの追加やCG処理などを行った再編集版を製作し、翌2001年4月7日に“当時中学生で観られなかった諸君にこの一篇を贈る”と銘打ち『バトル・ロワイアル【特別篇】』として公開。こちらもヒットさせた。また、卒業証書を劇場に持参すれば料金が1000円となるキャンペーンも実施された。
概要