バッファローマン
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}キン肉マン > キン肉マンの登場人物 > 悪魔超人 > 7人の悪魔超人 > バッファローマン岩手県宮古市にある田老野球場
三陸鉄道キットDreamsのマスコットキャラクターとしてバッファローマンが描かれている

バッファローマンは、ゆでたまご漫画キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の人物。バッファローをモチーフにした超人である。
主な特徴

初登場は7人の悪魔超人編「地獄から来た7人の巻」より。あまりの強さと残虐さのために超人オリンピック委員会から宇宙の果てに追放されていたという「7人の悪魔超人」の一人。身長2メートル50センチ、体重220キロと、並の超人たちを遥かに凌駕する巨躯であり、技術よりも腕力・体力にものを言わせたファイトスタイルが特徴で、脱出困難とされている技も怪力で強引に外してしまう。一方で性格は冷静沈着であり、試合中に熱くなっても場外乱闘は好まない[1]。また、相手のスタミナの消耗を誘う戦術をとったり、ロングホーンを片側だけ長くした際には対抗策に出た相手の裏の裏まで掻いて新必殺技(ハリケーン・ヒート)に繋げたりと、試合巧者ぶりもうかがえる。

両の側頭部から突き出た2本の巨大な湾曲した角・ロングホーンが特徴。ダイヤモンド並みの硬度を誇る[2]。ロングホーンは作中において何度も折れており、着脱式になっていたり、腕がちぎれたキン肉マンの腕の骨の素材として鍛造されたことも。またアニメでは根元から外し、ブーメランのように投げつけて使用したこともある。

作中ではそれまでに登場した超人たちをはるかにしのぐ圧倒的なパワーを持つ強敵として描かれ、これを表現するために超人強度という概念が導入された。バッファローマンの超人強度は1000万パワーであり、これは直前の超人オリンピックキン肉マンの最大の敵であったウォーズマンの実に10倍である。作品終盤では1000万パワーを大きく超える超人が多数登場しているが、それでもパワー自慢という特徴は揺らぐことがなかった。1000万パワーから1パワーまで自在にコントロール可能で、それとは別に0パワーにすることで体を身軽にし光速で動くこともできる。1000万パワーに設定した理由は、初代担当編集者・中野和雄からの「読者を驚かすには、インパクトがとにかく必要」との教えが身体に染み込んでいたせいで[3]、強さを数値化する「超人強度」の概念を考えた当時の担当編集者・松井栄元からも、ちょっと高すぎると驚かれた[3]

悪魔超人ではあるが、戦いにおいては正々堂々としたフェアプレーを重んじる。キン肉マンとの戦いの中で正義の心に目覚め、一度死亡するが後に正義超人として復活を果たした。また作中で敵勢力を率いた悪役としては珍しく、敗れた味方や共闘者についてもその働きを認め、敗戦を罪に問い制裁することもなかった。悪魔超人の長である悪魔将軍からは一目置かれており、最高幹部である悪魔六騎士と同等以上の実力を持ちながらも前線部隊を好み、ヒラ悪魔としての立場を貫き通した。他の7人の悪魔超人のメンバーからも、常にリーダーとして認められている。

作者のゆでたまごによると、バッファローマンにプロレスラーのブルーザー・ブロディのイメージを持っているという[4]。ゆでたまごは大柄なブロディと、小柄なジミー・スヌーカタッグを名コンビと考えており、それを意識してバッファローマンにはスプリングマンやモンゴルマンなど小柄なキャラクターをタッグパートナーに割り当てた[4][5]。ゆでたまごは「自分の意見に従う、信念の男」「なるべく全身を描くことでその力強さや迫力をしっかり表現していきたい超人の筆頭」と評している[6]

学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では「哺乳類のなかま」の中の「偶蹄類の超人」に分類されており、アメリカバイソン闘牛(モルーチョ)の特徴を持つとされる[7]
『キン肉マン』でのバッファローマン
生い立ち

バッファローマンはその昔隆盛を誇ったバッファロー一族の唯一の生き残りである。一族はキン肉族と肩を並べるほどの繁栄を見せていたが、権力闘争に明け暮れるうち衰退し、一人残ったバッファローマンは、長い放浪の末に地球へとやってくる[8]

かつてはウォーズマンと同じ超人強度100万パワーの超人であり、技やテクニックに欠けるため超人格闘界では三流超人だった。技・テクニックを圧倒する絶対的パワー[9]を欲し、大魔王サタンに自らの血を売り、正義超人から悪魔超人へと転身[10]。その代償としてサタンに1人の超人を倒すごとに1万パワーを与えると約束され、その言葉に従い1000人[11][注 1]の超人を倒し1000万パワーを手に入れた。

無敵のパワーを手に入れ、早い所、悪魔六騎士にならんと切望し[8]、悪魔超人として残虐の限りを尽くす。見かねた超人委員会が動員した宇宙警察と10万人の超人により、バッファローマンを含む7人の悪魔超人は「超人ホイホイ」に幽閉され、宇宙の果てへ追放される。
7人の悪魔超人編

超人ホイホイのロックが偶然から外れ、バッファローマンたち7人の悪魔超人は地球に帰還する。悪魔超人の強さを世に知らしめるため、超人オリンピックV2チャンピオンのキン肉マンに勝負を挑んだ。キン肉マンが逃げ腰で勝負を受けようとしなかったので、キン肉マンのお目付役の少年・ミートの身体を7つに分断し、人質とする。このミートの身体を分断した技については、原作担当の嶋田隆司によると「悪魔霊術かなにかのスゴい技」とのこと[12][注 2]

キン肉マンがステカセキングブラックホールを破った後、悪魔超人5人対テリーマンらアイドル超人5人との戦いとなり、バッファローマンは田園コロシアムにてウォーズマンと対戦する。先の超人オリンピック決勝で、ウォーズマンがキン肉マンをギブアップ寸前まで追い込んだ必殺技「パロ・スペシャル」をも力任せに外してしまうなど、終始ウォーズマンを圧倒した。ウォーズマンは起死回生のスクリュー・ドライバーを放つが、バッファローマンはこれもかわし、左のロングホーンを一本折られるにとどまっている。直後に必殺のハリケーン・ミキサーを決め、バッファローマンが勝利する。死してなおファイティングポーズをとり、立ったままKOされたウォーズマンに対し「敵として会いたくなかったぜ」と言い残し立ち去った。

キン肉マン対アトランティス戦では、ほぼ勝ちの見えたキン肉マンに対しフィニッシュ・ホールドとしてキン肉バスターを出すよう要求する。バッファローマンの要求に関係なくキン肉マンはキン肉バスターを出さざるを得なくなるが、これを見てキン肉バスターを破る方法を編み出す。

他の全ての悪魔超人が敗れ、最後の一人となりキン肉マンと約30分の死闘を繰り広げる。完璧な必殺技と思われていたキン肉バスターを破ったことに始まり、数々の能力でキン肉マンを苦しめる。戦いの最中、互いを認め合った2人の間に友情が芽生えかけるが、握手を交わそうとした瞬間、1000万パワーの源であるサタンにバッファローマンは心身とも支配され、体の色が赤くなり[13]胸にサタンの形が浮かんだ「変身体[7]」となり、キン肉マンのマスクも刈ろうとするようになる。最後の大勝負として、キン肉マンの火事場のクソ力を吸収するもパワーの大きさに身体が耐え切れず、文字通り全身が火事となり、やむを得ず火事場のクソ力をキン肉マンに戻し、それにより復活したキン肉マンのダブルキン肉バスターを受けて敗れる。そして、ミート救出のタイムリミットが迫る中、力尽きて倒れたキン肉マンに代わり自らのロングホーンを折って、ミートを救い出した。

キン肉マンらと次に会うときは正義超人の仲間入りをすることを約束して去るが、敗北した悪魔超人の定めである「悪魔の制裁」として、上空から降ってきた折れたアンテナで背中を貫かれる。そして助からないことを悟り、残った300万パワーを使って7人の悪魔超人との戦いで死亡したウルフマンロビンマスク、ウォーズマンを蘇らせ死亡する。死体は悪魔騎士により斬首され、胴塚に放置された。

アニメでは逆にキン肉マンから火事場のクソ力を注入させ、オーバーヒートを引き起こさせダメージを与えた後、パワーを吸収し返すという荒業を見せた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:128 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef