「バットマン (映画)」とは異なります。
バットマン
Batman
本作のヴィランであるペンギン(バージェス・メレディス)、リドラー(フランク・ゴーシン)、ジョーカー(シーザー・ロメロ)。1966年撮影。
彼らはテレビシリーズにも登場する。
監督レスリー・H・マーティンソン
『バットマン』(原題:Batman、別題:『バットマン:ザ・ムービー』原題:Batman: The Movie)は、1966年公開のアメリカのスーパーヒーロー映画であり、テレビドラマ『バットマン』を原作としている。本作はDCコミックスのキャラクターであるバットマン初の長編劇場映画である。20世紀フォックスから公開された本作は、テレビシリーズの第1シーズンの最終回(英語版)から2か月後に劇場にて上映された。
本作には、バットマン役のアダム・ウェストとロビン役のバート・ウォードをはじめとする、テレビドラマ版のキャストの大半が出演しているが、キャットウーマン役は、シリーズ第1シーズンの2エピソードで演じていたジュリー・ニューマーではなく、リー・メリーウェザーに変更された。 バットマンとロビンはヨットに乗船中のシュミッドラップ提督が危険にさらされているという情報を得、バットコプター
あらすじ
4人は、シュミットラップ提督が発明した人間を粉末状にするディハイドレイターを装備して、ペンギンを模した旧型潜水艦で逃亡する。次いで、彼らは海賊をテーマにした3人の子分(青ひげ、モーガン、クエッチ)を勧誘する。バットマンとロビンは、ヨットの正体がホログラムの投影であったことを知り、バットボート(英語版)でプロジェクターが隠されたブイに戻るが、そこで磁石によってブイに閉じ込められ、魚雷に狙われてしまう。彼らは無線起爆装置を使って2発のミサイルを破壊するが、最後の1発を迎撃するためにイルカが犠牲となる。ソ連のジャーナリスト "キタイナ・イレイナ・タターニャ・ケレンスカ・アリゾフ(Kitayna Ireyna Tatanya Kerenska Alisoff)"(頭文字をとってキトカ"Kitka")に変装したキャットウーマンは、バットマンをおびき寄せ、ペンギンの別の動物爆弾で仕留めるという計画の一環として、悪党グループがブルース・ウェインを誘拐するのを手伝い、一緒に誘拐されたふりをする(ブルース・ウェインがバットマンの正体であることを知らない)。捕らえられたブルース・ウェインが戦って脱出した後、彼は再びバットマンに姿を変え、ロビンと合流してユナイテッド・アンダーワールドの本部に戻る。二人は煙を上げた爆弾を見つけ、妨害を受けながらも、爆弾の処理に奔走する。一方、ペンギンは提督に変装し、粉末状にした5人の子分を連れてバットケイブ(英語版)に侵入しようと画策する。しかし、ペンギンは子分たちをもとに戻そうとして、バットケイブの原子炉の充電に使われた有毒な重水を誤って振りかけてしまう。その結果、子分は非常に不安定な状態になって反物質の中に消えてしまい、侵入は未遂に終わる。
結局、バットマンとロビンの奮闘むなしく、国連安全保障理事会メンバーは粉末状にされる形で誘拐された。安全保障理事会メンバー(2人がまだ捕まっていると思っているミス・キトカも)を救出するために2人はバットボート(英語版)でペンギンの潜水艦を追いかけ、ロビンが潜水艦をソニック・チャージ・ウェポンで航行不能にして水面に浮上させる。乱闘の末、バットマンとロビンは優勢になったものの、キトカの正体がキャットウーマンであることを知って心を痛める。一方、シュミッドラップ提督は、粉末となった理事会メンバーが入った小瓶を誤って壊し、その上でくしゃみをして、粉末を散乱させてしまう。
バットマンは精巧な超分子ダストセパレーターを作って、混ざった粉末を分離する作業に取りかかる。ロビンは、人間同士が傷つけ合わないように、揉めてばかりいる理事会メンバーを粉末のサンプルに変化させることが、世界のためになるのではないかと問いかける。それに対してバットマンは、ペンギンの子分たちの運命と彼らの汚染された水分補給のことをロビンに思い出させながら、そうすることはできないと言い、人々が自分たちだけで平和的に共存できるようになることを願うしかないと語った。
世界が注目する中、安全保障理事会のメンバーは水をかけられ、元に戻る。彼らは、周囲の状況に全く気付かずにいがみ合いを続けているが、彼らはそれぞれ、自国以外の国の言葉を話し、その国の典型的なマナーを身につけていた。バットマンはロビンに、この「奇妙な心の混合」が害よりも良い方向に進むことを、静かに心から願うと伝えた。そして二人は、窓からバットロープに掴まって国連本部を静かに後にする。
キャストリー・メリーウェザーは、テレビシリーズの最初の2シーズンでキャットウーマンを演じたジュリー・ニューマーの代わりとして、この映画(写真)でキャットウーマンを演じた。
ブルースウェイン/バットマン - アダム・ウェスト
ディック・グレイソン/ロビン - バート・ウォード
キャットウーマン - リー・メリーウェザー
ジョーカー - シーザー・ロメロ
ペンギン - バージェス・メレディス
リドラー - フランク・ゴーシン
アルフレッド - アラン・ネイピア
ゴードン警視総監 - ニール・ハミルトン
スタッフォード・レップ - チーフ・オハラ
ハリエットおばさん - マッジ・ブレイク
シュミッドラップ提督 - レジナルド・デニー
フラングシュレースター提督 - ミルトン・フローム
青ひげ - ギル・パーキンス
モーガン - ディック・クロケット
クエッチ- George Sawaya
リンドン・B・ジョンソン大統領[5] - ヴァン・ウィリアムズ(ノンクレジット・ボイス)