"バットマン: イヤーワン"
出版社DCコミックス
出版日1987年
『バットマン:イヤーワン』 (Batman:Year One) は、DCコミックスが出版するアメリカンコミックに登場するスーパーヒーロー『バットマン』の1年目の活躍を描いた作品。ライターはフランク・ミラー、アーティストはデヴィッド・マーズキャリー、着色はリッチモンド・ルイス、レタラーはトッド・クライン。“Batman: Year One”は元々Batman #404-407に掲載され、後に一冊にまとめられた。バットマンとして活動を始めたブルース・ウェインとゴッサムシティの腐敗に立ち向かうジェームズ・ゴードンの人生が交差し、最終的に協力関係を構築する。
日本では1996年に小学館プロダクションから舘野恒夫の邦訳による『スーパーマン/バットマン』のNo.1(PART1~2)とNo.2(PART3~4)に掲載された。2005年にはジャイブ社のレーベルJIVE AMERICAN COMICSより秋友克也による邦訳の新装版が出版された。旧版と新装版では翻訳と彩色が異なっている。
2009年12月19日に“Batman: Year One(バットマン:イヤーワン)“と”Batman:Year Two(バットマン:イヤーツー)”を収録した『バットマン:イヤーワン/イヤーツー』がヴィレッジブックスから出版された。イヤーワンの彩色、翻訳はジャイブと同じ。イヤーツーは翻訳が舘野恒夫から石川裕人に変更されている。 1."Who I am how I come to be" 物語はブルース・ウェインのバットマンと、ジム・ゴードンのゴッサムシティ警察としてのキャリアの始まりを語る。ブルース・ウェインは海外で過去12年間、武術、犯人捜査、科学の訓練を受けてゴッサムシティに帰郷する。ジェームズ・ゴードン警部補は同僚を汚職の疑いで告訴し、ゴッサムシティに左遷され、妻のバーバラ・ゴードンとシカゴからゴッサムシティに引っ越す。ゴードンはゴッサムシティの腐敗と暴力を熟知しているアーノルド・ジョン・フラス警部のパートナーになる。ある日ゴードンは十代の子供を暴行して楽しむパートナーを目の当たりにし、ゴッサムの腐敗に向き合うことを決める。 怪しげなイーストエンドを監視するために変装したブルースは、十代の売春婦ホリー・ロビンソンに淫らな話を持ちかけられる。彼はしぶしぶ彼女の暴力的なヒモとの乱闘に巻き込まれ、売春婦のセリーナ・カイルに攻撃された。ブルースは到着した2人の警察官に連行されるが、車の中で手錠を破壊して運転を妨害し、安全な距離でクラッシュを起こして逃亡する。 ゴードンは腐敗の力を消すためにすぐに働きかけるが、ジリアン・ローブ本部長の命令で数人の役員は彼を攻撃する。それはフラスを含み、ゴードンの妊娠した妻を個人的に脅した。ゴードンはフラスに復讐するため、彼を倒して裸のままで手錠して雪の中に放置する事で恥をかかせる。 ブルースはウェインマナーで彼の父の胸像の前に座り、犯罪との戦いの指導を要求する。窓を破った蝙蝠からインスピレーションを受けて犯罪者を怯えさせる手段を思いつき、蝙蝠のコスチュームを着る。 2."War is declared" ゴードンは勇敢な行為から有名人になり、ブルースもバットマンとして活動を始めていた。バットマンは泥棒のグループと戦い、初めて勝利する。そして、バットマンは麻薬の売人の賄賂を受けたフラスを攻撃する。バットマンはゴッサムの腐敗した政治家や犯罪組織のボスが出席するディナーパーティーを中断し、カーマイン・ファルコーネを裁判にかけるという意向を発表した。ローブはゴードンに、必要ならばどんな手段を使ってでもバットマンを捕まえるよう命令する。 バットマンはファルコーネを裸にして縛り上げ、犯罪組織のボスをさらに激怒させる。サラ・エッセン刑事はゴードンにバットマンの容疑者としてブルース・ウェインを提案する。エッセンとゴードンは暴走したトラックから老婦人を救ったバットマンを目撃し、それを知った地方検事のハービー・デントは、バットマンの最初の盟友になる。
あらすじ