バット、アル=フトゥム、
アル=アインの
考古遺跡群
(オマーン)
アル=アインのネクロポリス
英名Archaeological Sites of Bat, Al-Khutm and Al-Ayn
仏名Sites archeologiques de Bat, Al-Khutm et Al-Ayn
登録区分文化遺産
登録基準(3),(4)
登録年1988年
公式サイト世界遺産センター
バット、アル=フトゥム、アル=アインの考古遺跡群(バット アル=フトゥム アル=アインのこうこいせきぐん)は、オマーンにあるユネスコの世界遺産登録物件の一つ。アフダル山に残るバットのネクロポリスと、その2 km 西に位置するアル=フトゥムの塔、バットの南東 22 km に位置するアル=アインのネクロポリスなどが登録されている。 バットの遺跡などが残るマガン(Magan)地方は、紀元前3千年紀には、遠く離れたメソポタミアの地にまで銅を輸出していたとされる。当時のマガン地方の実態は未解明の部分が多く、1972年に発掘が始まったバットの遺跡の調査は、その解明に寄与するものと期待された。 オマーンはバットの遺跡を「バットのネクロポリス」(the Necropolis of Bat)として世界遺産に推薦したが、1987年の審議ではICOMOSによって延期が勧告された。ICOMOSは遺跡が持つ重要性を認めつつも、近隣の重要な遺跡群が対象となっていないことなどを延期理由としていた。 ICOMOSは延期勧告の中でアル=アインの遺跡を挙げ、その保存状態の良さを評価していた。1988年の世界遺産委員会では、バットにアル=アイン、アル=フトゥムの遺跡を加えて再審議が行われた結果、世界遺産登録が決定した。 登録にあたっては、オマーンの類似した遺跡の中で、さらに世界的に見ても同じ時期の墓地遺跡群としては、これらが非常に優れたものである点や、蜂の巣状の墓所などの多彩な墓地形態の遺跡群が、この地方での葬送儀礼の変遷を考える上で重要であることなどが評価された。
概要
登録基準からの翻訳、引用である)。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
参考文献
⇒ICOMOSによるAdvisory body evaluation
関連項目
ディルムン
ウンム・アン=ナール文化
シュルッパク
ウルク
ハラッパー
ドーラビーラ
ロータル
アララト山 - 銅(孔雀石)の産出地
表
話
編
歴
オマーンの世界遺産
文化遺産
バハラ城塞
バット、アル=フトゥム、アル=アインの考古遺跡群
乳香の土地
オマーンの灌漑システム、アフラジ
カルハットの都市遺跡
自然遺産
アラビアオリックスの保護区
複合遺産
なし
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抹消
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五十音順
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