バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ
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映画の舞台となるヒルバレーの時計台広場は、コートハウス・スクエアとして知られる野外撮影所で撮影された

バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を第1作とする映画シリーズ。

本稿では、派生作品であるアニメ作品やゲーム作品についても取り扱う。



概要

1985年のカリフォルニア州の架空の都市・ヒルバレーに住む高校生マーティ・マクフライが、親友でもある科学者エメット・ブラウン(通称ドク)が発明したデロリアン改造のタイムマシンで過去・未来へと飛び、そこで巻き起こる騒動を描いたものである。1985年に第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が製作され、合計3作が製作されたことから、バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジーとも呼ばれ、映画の三部作の代表例にあげられることがある。

本作の大ヒットにより、主演のマーティ役を演じたマイケル・J・フォックスはハリウッドスターの仲間入りを果たした。また、タイムマシンのベースとなったデロリアンは当時生産終了かつ同名の製造会社も解散していたが、本作の大ヒットにより一躍知名度を上げ、別会社で実車の再生産も行われるようになった。

第1作の公開から30年以上経つ現在も歴史改変SFの中では高い知名度を誇っており、今なおグッズの発売やパロディでの使用が多いほか、アラン・シルヴェストリ作曲のテーマ曲も様々な場面で使用されている。
作品
映画

バック・トゥ・ザ・フューチャー』1985年

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』1989年

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』1990年

小説

シリーズ3作品の翻訳小説。1のみ50ページほど厚く、映画版にないエピソードが多い。また、冒頭の部分など映画版との相違もある。

ジョージ・ガイプ
著、山田順子 訳『バック・トゥ・ザ・フューチャー』新潮社、1985年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4102208021。 

クレイグ・S. ガードナー 著、山田順子 訳『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』新潮社、1989年。ISBN 978-4102208021。 

クレイグ・S. ガードナー 著、山田順子 訳『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』新潮社、1990年。ISBN 978-4102208021。 

シリーズ1作目の翻訳ではない児童小説。

近江屋一朗、岩本ゼロゴ(イラスト)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ポプラ社、2021年。ISBN 978-4-591-17072-4。 

ゲームブック

安田均、TTG、原案:R・ゼメキス/B・ゲイル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京創元社/創元推理文庫(スーパーアドベンチャーゲーム)、1985年。ISBN 978-4488902018。 

選択肢によっては、映画本編とは違うストーリー展開となり、「時計台の落雷にタイミングを合わせる事が出来ず、1985年に戻るのに失敗する」「マーティがロレインと一夜を共にしてしまい、1985年に戻ると長男であるはずのデイブが「兄さん」と呼ぶ、マーティの子供であり兄でもある見知らぬ謎の男性がいる」などのバッドエンドが存在する。

また、マーティが1955年のドクにデロリアンの機能を証明しようとドクをデロリアンに無理矢理乗車させようとしたり、デロリアンで町を走り人々に目撃され警官に不信がられ刑務所に拘留された時などに、マーティの回りの時間が突然止まりマーティだけが動いているときに女性(または男性)の時間監視員が現れマーティの行動を戒めその直前の時間に戻すという展開もある。
アニメ

『Back to the Future: The Animated Series』。映画第3作の続編。1991年から1992年にかけてCBSテレビアニメ版が、2シーズン(全26話)放送された。パート3以降の設定でマーティ、ドク、クララ、ドクとクララの息子であるジュールとベルヌ、マーティの恋人であるジェニファー、そして犬のアインシュタインがデロリアンと蒸気機関車のタイムマシンに乗って活躍する。

物語の導入部とラストには、クリストファー・ロイド演じる実写のドクが登場する。導入部では主に話の舞台となる場所や時代の解説、ラストでは子供が家庭でもできる簡単な科学実験コーナー、そして導入部から続くオチが展開される内容となっており、視聴者である子供が科学や歴史に興味を持つような工夫がなされている。

マーティなどの声はそれぞれ別人が担当しているが、クララとビフの声は、映画版と同様にそれぞれメアリー・スティーンバージェントーマス・F・ウィルソンが担当している。
ゲーム
バック トゥ・ザ フューチャー
映画第1作の名前と一部の設定を借りただけの
ゲーム。1986年にMSX1PC-8800用をポニーから発売。
バック トゥ・ザ フューチャー? アドベンチャー
映画第1作のエピソードと画像を取り入れたアドベンチャーゲーム。1986年にMSX2、PC-8800、FM-7<FD>用をポニーから発売。
Back to the Future
1989年に海外メーカーのLJNよりNESで発売(日本未発売)。一応映画をベースとした設定ではあるが意味不明な脚色が多く、ゲーム内容はほとんど映画とは関連性がなくなっている。脚本を務めたボブ・ゲイルが「最悪の出来。ファンは買ってはならない」と公言した。
Back to the Future Part II & III
1990年に続編として2と3のタイトルを合わせて海外メーカーのLJNよりNESで発売(日本未発売)。設定は前作よりは幾分映画に沿ったものとなっているが、依然として意味不明な脚色が多くゲーム内容自体はほとんど映画とは関連性がない。
Back to the Future Part III
1991年にGENESIS(海外版メガドライブ)にて海外のみ発売。
スーパー・バック・トゥ・ザ・フューチャー2
1993年に東芝EMIよりスーパーファミコンで発売(海外版は未発売)。タイトル通りに映画の第2作をベースとした、オーソドックスな面クリア型のアクションゲーム。キャラクターは全て2?3頭身にコミカルにデザインされており、可愛らしい姿のマーティがホバーボードに乗り、敵やボスであるビフを倒して進んでいく。何故かキャラクターがカメラ目線。タイトルの頭に「スーパー」とあるのは、当時の日本国内のスーパーファミコン用のソフトに多く見られたタイトルの慣例に習ったものと思われる。最後に「2」とあるのは『キングコング2』のゲーム作品『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』・『キングコング2 甦る伝説』(共に発売元はコナミ)と同様に元の題材が映画の『2』なためであり、スーパーファミコン(およびSNES)では本映画シリーズの第1作を題材とした『1』は存在しない。
Back to the Future: The Game
Telltale Gamesより、インターネット配信の形式で販売。全編フルCG、フルボイスで物語が展開し、マーティを操作してアクションや会話を行うことで進行する、アドベンチャー形式のゲーム。全部で5つのエピソードで構成されており、2010年12月にエピソード1が、2011年2月から毎月のペースで順次エピソードが配信されている。ストーリーは映画版の脚本を担当したボブ・ゲイルが監修しており、PART3のラストシーンから半年以上が経過した、1986年5月14日から物語が始まる。登場人物のうち、エメット・ブラウン博士の声は映画版同様クリストファー・ロイドが、マーティのガールフレンド、ジェニファー・パーカーの声は、PART1でジェニファーを演じたクローディア・ウェルズがそれぞれ担当、30周年記念バージョンではビフを始めとするタネン一族の声も映画版同様トーマス・F・ウィルソンが担当している。マーティの声は別人が担当しているが、Episode5では映画版マーティ役のマイケル・J・フォックスがマーティの祖先ウィリアムと未来から来た壮年のマーティの声でゲスト出演している。これまで発売されてきたゲーム版の中では、もっとも映画と関連性の高い内容となっている。物語はPART3までの流れから繋がっており、映画で起きた出来事はそのままゲーム内の世界にも持ち越されている。Windows版およびMac版は2011年6月23日、iPad版は2011年7月21日(2013年3月6日のアプリアップデートでiPhoneにも対応)、PS3(PSN)版(北米版のみ、ヨーロッパ版は配信日未発表)は2011年7月26日に、最終エピソードであるエピソード5まで配信された(日付はすべて現地時間)。


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