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オオクチバス属
オオクチバス Micropterus nigricans
分類
ブラックバス(Black bass)とは、スズキ目・サンフィッシュ科の淡水魚のうち、オオクチバス属Micropterusに属する8種(11亜種)の魚の総称である。日本においては特にオオクチバス(ノーザン・ラージマウスバス)を指して用いられる場合が多い。 ブラックバス (Black bass) とは、Micropterus属の一種または全種を指して用いられる俗称であり、「ブラックバス」という名前の特定の魚類の種やグループは、存在しない。属名Micropterusは和名においておもに「オオクチバス属」と訳されるが、「コクチバス属」とする場合もある[3]。またMicropterusは「小さな尾」の意であるが、これは初めて捕獲された本属魚類の個体の尾鰭が負傷欠損によって小さかったために、誤ってその特徴が属名として名付けられてしまったものだと言われている[4]。 本来「ブラックバス」という呼称は、コクチバス(スモールマウスバス)の稚魚期の体色が黒いことから原産地北米において慣習的に呼ばれるようになった名称である。しかし日本においては、移入からの歴史が長く、分布範囲、個体数、認知度において群を抜くオオクチバスを指して用いる場合が多い。 本種はしばしば接頭辞を省いて単に「バス」とも略される[3]。オオクチバスは商業漁獲対象魚として普及させるため「クロマス」という和名で呼ばれたこともあるが[4]、サケ科のマス類と混同されやすいため、その呼称は21世紀現在では使用されていない。川鱸(カワスズキ)の異名もあったが、スズキ自体が淡水への順応性が高く、アユが生息するような淡水にものぼることもあるので、地域によってカワスズキは、スズキそのもののことを指す言葉として使われる。生態ピラミッドではスズキの方が上位になるため、スズキが生態する川には他の河川に比べるとブラックバスは少ない。 体の真ん中あたりに薄く黒い線がある、だいたいが緑などで統一されている Micropterusすなわちブラックバスは、2014年現在8種を遊泳捕食性大型淡水魚のグループである。成魚の体長は日本で最も小型の種でおよそ40cm、最大型種フロリダバスは80cm以上に達する。 体型は側偏した紡錘形、背鰭が第1、第2に分かれて発達し第1背鰭よりも第2背鰭は大きい。他の魚類や水生小型動物を捕食するのに適した大きな口と顎を持つ。唇の内側には鋸歯状の細かく鋭い歯が並ぶ。浮き袋は独立した臓器ではなく、腹腔の脊椎側内壁に一体化して備わっている。 眼はやや頭頂部寄りに位置し、前方から上方にかけての視覚に優れる。これに側線で知覚される水の振動情報を併せる用いることで、ブラックバスは捕食対象を定位する。下方から後方の視野は持っていない。 全種とも自然分布域は北米大陸。内3種が日本国内で移入定着している。北米では五大湖周辺からミシシッピ川流域、メキシコ国境付近までの中部および東部、フロリダ半島などに広く分布し、10%程度の汽水域でも生息可能である[5][6]。
名称
特徴
形態
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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