バスカッシュ!
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バスカッシュ!
ジャンル
ロボット、スポーツ
アニメ
原作河森正治ロマン・トマ / サテライト
監督板垣伸佐藤英一
シリーズ構成佐藤竜雄
キャラクターデザイン吉松孝博SUEZENそえたかずひろ
メカニックデザインロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス
音楽Audio Highs吉川慶
アニメーション制作サテライト
製作バスカッシュ!製作委員会、MBS
放送局毎日放送ほか#放送局を参照
放送期間2009年4月3日 - 10月2日
話数全26話
漫画
作者林哲也
出版社角川書店
掲載誌月刊少年エース
レーベルカドカワコミックス・エース
発表号2009年3月号 - 11月号
発表期間2009年1月26日[1] - 9月26日[2]
巻数全2巻
漫画:バスカッシュ! エクリップスステージ
原作・原案など財津A司
作画影九
出版社角川書店
掲載誌月刊コンプエース
レーベルカドカワコミックス・エース
発表号2009年6月号 - 11月号
発表期間2009年4月25日[3] - 9月26日[4]
巻数全1巻
話数全6話
小説
著者小太刀右京
イラスト林哲也
出版社角川書店
レーベル角川スニーカー文庫
刊行期間2009年7月1日[5] - 11月1日[6]
巻数全2巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画ライトノベル
ポータルアニメ漫画文学

『バスカッシュ!』(BASQUASH!)は、サテライト制作のアニメテレビシリーズアニメとして2009年4月から2009年10月まで毎日放送(MBS)ほかで放送された。
概要

大型ロボットに搭乗して行う、バスケットボールを基にした架空のモータースポーツ[7]と、それを取り巻く環境やドラマ、陰で進行する出来事といった事柄を描いたロボットアニメ

元々は日仏合作アニメ『オーバン・スターレーサーズ』を手がけたフランス人クリエイター、ロマン・トマがサテライトにオリジナル企画を持ち込み、河森正治がその世界観を気に入った、というところから企画が始まる[8]。ロマンの原案は「ちょっとファンタジーな世界で、普通のバスケットをやっている」ものだったが、河森が「ロボットに乗ってバスケをする」というアイデアを加えた[8]。さらに河森は従来のスポーツ・ロボットアニメが根付いていない理由を、「コートの中でスポーツしているから」と分析し[9]、舞台を街中に設定し、ストリートバスケスカッシュを組み合わせた[10]。ロマンは主役メカの「ビッグフット」をデザインしたほか、フランスから呼び寄せたクリエイターらと共に美術全般を担当した。フランスデザインチームは以後のサテライト作品でも重要な仕事を果たすことになる。

本作では作品のコンセプトとして「ジグザグにパスされるストーリー」を掲げており、どこへ向かうのか予測不能な展開や、ジャンル分け不可能な内容[11]、行き詰った若者が直線ばかりではなく、ジャンプしたりジグザグに進んだりすることで道を見つけ出すような立体的なドラマ[12]といった作品性が志向されている。放送中のテコ入れにより監督が板垣伸から佐藤英一へ交代するという出来事があったものの[13]、そうした路線は新体制でも踏襲された。

また「シューズデザイン協力」として、スポーツ用品メーカーであるナイキとのコラボレーションを行っており、劇中に登場する競技用ロボットが履いている脚部のパーツの意匠や、登場人物が履いているシューズのデザインには、ナイキの市販商品の意匠が使用されている[9]。登場人物の衣装もアパレルブランドとコラボレートしており、ナイキ、時知らず、katieのアイテムからスタイリストの三田真一がセレクトしている[14]
あらすじ

舞台は惑星・アースダッシュ。バスケットボールによって世界が創造されたという創造神話が信じられているこの世界では、「ビッグフット」なる大型の人型マシンが活躍し、競技用のビッグフットを駆ってバスケを行う「ビッグフットバスケ(BFB)」なるスポーツが熱烈な人気を集めていた。

アースダッシュにある都市ローリングタウンに住む少年のダンは、溺愛する妹からバスケ選手としての将来を奪った事故をきっかけに、ビッグフットが行う鈍重で退屈なバスケに対して鬱屈した想いを抱えていた。ダンは幼馴染から新型のビッグフットを借り受けたことをきっかけに、ビッグフットバスケをぶち壊しにするため公式試合に文字通りの殴り込みをかけ、ボールを武器に破壊行為の限りを尽くす。しかしこの試合はダンの意図に反して伝説となり、後に「バスカッシュ」と呼ばれることになる、従来のビッグフットバスケとは異なるスポーツを生み出していく。生きる伝説として周囲からも注目される存在となったダンは、スポーツで大成することによって医学の進んだ月面都市・ムーニーズへ行き、そこで妹の足を治療するという目標を得て、新たに得た仲間やライバルと共にバスカッシュのプレイヤーとして活躍していく。
構成

本作の構成は大きく分けて全4部構成となっており、以下のように分けられている。

第1部「ローリングタウン篇」(第1 - 7話)

第2部「ロード!ロード!篇」(第8 - 15話)

第3部「アンダーグラウンド篇」(第16 - 19話)

第4部「伝説リーグ篇」(第20話 - 第26話)

登場人物
チームバスカッシュ

バスカッシュというスポーツの発端となった主人公、ダンを中心に集まったチーム。ジェームスと対立した後にローリングタウンを追い出されて旅立つ。バスカッシュという名称自体の命名はダンによるが(詳細は#用語を参照)、チーム名としてバスカッシュを冠したのはアラン(フローラ)の命名による。このチーム名が決まる前は「リビングレジェンズ」というチーム名を名乗ったこともある。
ダン・JD
- 下野紘[15]世戸さおり(幼年期)主人公。初登場時は14歳[16]。「ダンクマスク」の悪名で知られる少年。かなり背が低い。態度は生意気ですぐ熱くなる性格。当初、妹のココから事故で足の自由を奪ったビッグフットを嫌っており、鈍重で退屈でビッグフットバスケを、自分と妹が愛したバスケを冒涜するものであると考えていた。再会した幼馴染のミユキから借り受けたダンガン号を駆って公式試合に乱入し、破壊行為を尽くした咎を受けて1年間を刑務所で過ごすが、この試合で見せた彼のプレイスタイルはローリングタウンの人々を熱狂させ、世界中で模倣されるものとなる。頭を使うことが苦手な一方、彼なりに悩みを抱えて立ち止まることも多くプレイにはムラが多いが、ひとたび迷いを振り切れば掟破りのプレイスタイルで観客を魅了し、多くの登場人物を牽引していくカリスマ性を発揮する。当初は妹の足を治療するための手段として、バスカッシュ選手として大成し月へ行くことを望んでいたが、彼自身もまたバスカッシュに喜びを見出しており、目標を叶えるのに十分な大金を積まれてもそれを蹴り、自分のやり方を貫くことを選んでいる。次第にバスカッシュを通じて誰とでも仲良くなれるという「才能」を発揮していくようになり、特にエクリップスチームのルージュとはライバル関係を通して反目しつつも親交を深め、彼女が抱える事情を知ることとなり、彼女を追うためにも改めて月を目指すことを誓う。伝説リーグ終盤ではスラッシュを一蹴。破滅が迫る中、宿命のライバルであるアイスマンとバスカッシュを繰り広げた。
スパンキー
声 - 遠藤綾ダンのペットアクセ。ダンのヘッドギアやマスクに変身する能力を持つ。たいへんに凶暴で憎まれ口を好む。本作において当初の監督を務めた板垣伸による「男の子はとにかく凶暴なペットが好き」であるというこだわりから[17]、小動物を丸呑みにしてしまうといった凶悪さが強調されている。
セラ・D・ミランダ
声 - 伊藤静[15]ダンのチームメイト。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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