ウィキペディアにおけるバグの報告については、「Wikipedia:バグの報告」をご覧ください。
この項目では、コンピュータプログラムの欠陥について説明しています。語源となった用語については「虫」を、その他の用法については「バグ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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やノートページでの議論にご協力ください。バグ (英: bug) とは、英語で「虫」の意である。コンピューター業界ではプログラムの誤りや欠陥を表す用語として使われる。
ソフトウェア・ハードウェア開発における契約文書など、法的な文書ではバグのことを「瑕疵」(かし)と記述する。原因や責任の所在などが不明なものを特定性の低い表現の「不具合」と呼ぶことがある。また、セキュリティ面に関わる脆弱性や欠陥は「セキュリティホール」などと呼ばれることもあり、バグはこれらの原因のひとつになりうる。
多くのバグが含まれ、機能的に正常な役割を果たさないものを、バギー・プログラムと呼ぶことがある。
なお、発生したバグを探して修正する作業はデバッグと呼ばれる。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
原因と影響
出典検索?: "バグ"
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2019年10月)
プログラミング上の主なバグには、論理的なバグと誤記によるバグがある。
論理的なバグは、プログラムの設計過程において発生する。無限ループや計算間違いなどを引き起こし、時にはコンピュータを暴走させたり、逆に停止させたりすることもある。
誤記によるバグは、プログラムの実装過程において発生する。存在しないプログラムの参照、意図した範囲を超えた計算結果、数値計算の誤りなどを引き起こす。論理的なバグと同様に、コンピュータを暴走させたり停止させたりすることもある。
他に、オペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバあるいは仮想マシンなどの実行環境や、コンパイラあるいはライブラリやアプリケーションフレームワークなどの開発環境にバグが含まれていることにより、アプリケーションソフトウェアにバグが発生することがある。2000年問題のように、ソフトウェアが本来予測された耐用年数を超えて運用された結果、仕様がバグになってしまったものも環境依存のバグといえるだろう。
安易な修正(バグフィクス)は避けられる傾向にある。修正内容にバグを含んでいる場合や、関連するプログラムがバグの存在によって正常に動作していた可能性があるためである。「正常に動作しているものは触らない」、「寝ているバグは起こさない」と言われる。しかし現実は、ハードウェアや言語の仕様では定められていない動作などを利用していて「偶然うまく動いているだけ」という壊れている多くのシステムを放置する言い訳として、このような主張がされることが多く、そういった場合には「何が起きるかわからないから、ハードウェアの同等品へのリプレースも、OSや処理系のバージョンアップも、セキュリティフィックスのパッチ当てさえもできない」という、ますます危険になり続けているシステムが放置される結果となる。 「バグ」は英語からの外来語であるが、この言葉はコンピュータの登場以前から、機械装置の原因不明な不具合をあらわす符牒として技術者の間で使われていた。たとえば1878年にエジソンが同僚に宛てた手紙のなかで、彼は機械の不具合のことを「バグ」と呼んでいる[1]。また、第二次世界大戦中には、レーダーの故障をバグと呼んでいたという記録が残っている。現在の米口語では、バグはコンピュータのバグや虫の意味のほかにも、動詞として「人を悩ませる、いらいらさせる」という意味でよく使われる。 コンピュータのソフトウェアに間違いが入るという概念自体は古く、その起源はチャールズ・バベッジによる解析機関にまでさかのぼる。解析機関のプログラミングを担当したエイダ・ラブレスはすでに1842年に残したメモの中で、計算手順を示したカードの入れ間違いにより誤った計算結果が得られる危険性を示唆していた。コンピュータの中に入りこんでいた「虫」の、おそらく最初の写真。 コンピュータに関しては、グレース・ホッパーが、Harvard Mark II
語源
他にも、シェイクスピアの『ヘンリー四世』で忌まわしきものという意味で使われていた「バグ」という単語に由来するという説もある。プログラム上の欠陥を虫に見立てて呼ぶようになったという説もあるが、これは誤りとされている。 通常、ソフトウェアが仕様通り正常に動作するかどうかを確認するソフトウェアテスト(プログラムテスト)を実施し、その過程でバグが発見されればソフトウェアを修正した上で再びテストを実施、仕様通りに正常に動作するよう仕上げていくことになる。 しかし、ソフトウェアに『バグが存在すること』を立証するには、何かひとつの手順によって再現させるだけでよいが、「ソフトウェアに『バグが絶対に存在しないこと』を立証する方法」は@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}数学的に存在し得ない[疑問点 – ノート][要説明]ので、ある程度の複雑さを持つプログラムにおいて、バグの数を 0 に近付ける以上のことはできない。仮にソフトウェアテストで存在を証明された既知のバグをすべて除去したとしても、そのソフトウェアに他のバグが一切存在しない、ということにはならない。 エドガー・ダイクストラは以下のような格言を残している。Program testing can be used very effectively to show the presence of bugs but never to show their absence.(プログラムテストは、バグが存在することを示すには極めて有効だが、バグが存在しないことを示すことはできない)[7]。
対策