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やノートページでの議論にご協力ください。裏技(うらわざ)とは主にコンピュータゲームにおいて、実行すると特異な現象を引き起こすテクニックのこと。もしくは、あまり知られていないが、知っていると生活上便利な知恵などのこと。 かつてゲーム雑誌には、読者から寄せられた裏技情報を掲載するコーナーがあったが、その呼称は雑誌によって異なる。『ファミ通』では「禁断の秘技」(きんだんのひぎ)、『ファミリーコンピュータMagazine』では「ウル技」(ウルテク、「ウルトラテクニック」の略)と呼称していた。 1985年3月に二見書房が出版した『ファミリーコンピュータ 人気ゲーム裏ワザ大全集』という名前のファミコンソフトのタイトルの冊子が存在したが、内容はゲーム攻略本で裏技要素はほとんどなかった[1]。次いで『ロードランナー』で主人公がハシゴにつかまっているときに片手だけ上げた状態で動かないでいると敵に触れてもミスにならないバグが判明したが、完成したROMカートリッジ内容を修正することはできず、ハドソンの高橋名人が『月刊コロコロコミック』(小学館)編集部と話し合い、「表の技ではなく裏の技ということで紹介してみては」との結論に至った[2]。 そして『コロコロコミック』でファミコンを担当していた編集者の利田浩一がプロレス用語でもあったという裏技を、編集会議で提案したところ採用された[3]。『コロコロコミック』1985年5月号でこの言葉が使われた特集記事が掲載され、先述の『ロードランナー』のバグが裏技といえるような紹介がなされた[1]。前述の「秘技」は同誌連載の『ゲームセンターあらし』『とどろけ!一番』『ゼロヨンQ太』などで多用されていたため目新しくなく使われず、同年代に裏本など非合法な裏モノが話題も上っていたことで禁じ手のイメージとして裏技という言葉の使用に影響、『裏ワザ大全集』と『コロコロ』での使用は両者無関係に行われたとみられている[1]。なお、1984年前後のプロレス関連メディアにはプロレス用語として裏技が使われていた例が見つからなかったとの指摘がある[1]。 辞書では裏技を「開発者が意図しない」とする説明もあるが『ゼビウス』の隠しキャラクターのように意図して仕込んだり、「公式に明かされていない方法」とも説明されるがこれは攻略法も当てはまり、裏技を発見するよう仕向けられていることもある。中にはファミコン版『ドルアーガの塔』のエンディングに裏面への隠しコマンドが表示されるようにゲーム中で手順がわかる裏技もある[1]。概ね役立つものとして説明されているが『桃太郎伝説』の音楽鑑賞モードに入るパスワードや『スーパーマリオブラザーズ』のキンタマリオのように攻略とは無関係なこともある[1]。 『ロードランナー』ではプログラムミスをそうではないことにするための言葉だったが、あるメーカーは進行不可能になる明らかなバグも裏技と言い張ったこともあった[2]。それゆえ、裏技が判明することはバグがあったことになるためメーカー側は使いにくい言葉だった[2]。 コンピュータゲームには、さまざまな裏技が存在する。 テストコードやイースターエッグは開発現場から外に伝わったり、ゲーム雑誌で公開されることがある[4]。 ハードウェアに物理的な影響を与え、特異な現象を引き起こすものはプログラムのバグに起因するものではないが、バグ技の一種とすることがある。日本ではプログラム上のバグに限らず、異常なゲーム画面が現れた状態を指して「バグった」と形容することがある。英語ではこのような表示の異常を指す場合、"bug"ではなく"glitch"(グリッチ。「異常」の意。またはバグ技そのものを指す。)と称する。バグ技やショック技は、プレイヤーに利益をもたらすこともあるが、時にゲームが停止することもあり、最悪の場合データ消失や本体の故障にもつながる恐れがある。後述の『スーパーマリオブラザーズ』のワールド9や『ポケットモンスター』のミュウ出現については、メーカー自ら危険であることを表明した特異なケースである。 裏技は、ネットを介して楽しむオンラインゲームでは、その使用に対し利用規約にて注意または処罰されることがある。裏技によって引き起こされるゲームバランスの崩壊が、運営会社や他のユーザーに多大な影響を及ぼすこととなるからである。過去には、『リネージュ』『ウルティマオンライン』『ラグナロクオンライン』などにおいて、ゲーム内通貨を不当に獲得できるようになる裏技が使用されたことがあった。 そのため、裏技を悪用したユーザーには、ゲームのアカウント停止やデータ巻き戻しなどのペナルティが科せられることがある。裏技の原因となるバグはアップデートによって修正されている。 前述のとおり、制作者が意図的に組み込んだものを「隠し技」と呼ぶ[注 1]。コマンド入力により発動するものの例として、無敵コマンド[注 2]、ステージセレクト[注 3]、コンティニュー[注 4]サウンドテスト[注 5]がある。その他にも、無限1UP[注 6]、イースター・エッグ(隠しメッセージ)[注 7]、隠しアイテムなどがある。隠しコマンドによりプレイヤーがパワーアップするものについてはコナミコマンドが著名である。隠し技とは若干趣が異なるが、開発時のバランス調整やデバッグの助けとするために用意された"デバッグモード(デバッグコマンド)などが製品版でも残されている事例がある[注 8]。また、異例としてファミリーコンピュータ版『ゲバラ プログラムや仕様の不具合を突いてプレイヤーがなんらかの利益を得るためのものを「バグ技」と呼ぶ。移動時などでの衝突判定の誤作動を利用し、本来通過できない場所に無理矢理侵入する技がある[注 9]。
呼称
コンピュータゲーム
テストコード
開発時にプログラマーやテスターが利用したコード。
イースター・エッグ
意図的に隠された機能。
バグ技
プログラムのバグを利用した技。グリッチ(glitch
ショック技
電源異常や配線のショート、不正な配線の挿抜などでプログラムを異常動作させる技。
攻略法
バグも含めた様々な要素を利用したゲーム攻略やスコアなどの稼ぎテクニック。
現象
損得に繋がらない程度の何らかの変化をゲーム内に発生させる技。
オンラインゲームと裏技
裏技の例
隠し技
バグ技
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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