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出典検索?: "バクロニム"
バクロニム(逆頭字語[1]、英: backronym または bacronym)とは、ある単語の各文字を使って、新たに頭字語としての意味を持たせたものである。バクロニムを作る行為は、日本で言う言葉遊びにおけるあいうえお作文に近い。
backronymは、1983年に back(後)と acronym(頭字語)を組み合わせて新造されたかばん語である。 純粋なバクロニムは、その単語に新たな意味や解釈を与える。それらは公式の真面目なものもあれば非公式のユーモラスなものもある。バクロニムが語源として広まっている状態は民間語源・語源俗解であると言える。しかしそれは大抵の場合ジョークとして理解される。 また当初は意味を持たせず、広まった後に「後付け」で意味を定義する場合や、当初持たせた意味を諸々の事情で変更することもある。商品名などを決める際に、まず語感だけで単語を考え、後から意味を持たせるといったこともある。 バクロニムの中には、GNUやPHPのような再帰的頭字語、Jiniのような擬似頭字語(pseudo-acronym)がある。
概要
バクロニムの例
遭難信号として使われる「SOS」は、モールス符号として打ちやすいという理由で選ばれた文字列で、元々は意味を持たない。しかし、しばしば「save our ship(あるいは souls)」といった風に解釈される。ちなみに、SOS以前に使われていた遭難信号「CQD」にも同様に「come quick, distress(あるいは danger)」というバクロニムがある。
JR東日本が発行する交通系ICカード「Suica」は「Super Urban Intelligent CArd」に由来するが[2]、同時に「スイスイ行けるICカード」の意味も持たせている[2](果実のスイカにも掛けている)。なお「Suica」はJR東日本の登録商標(登録番号第4430532号)である。
JR西日本の「ICOCA」も同様で、「IC Operating CArd」の略だが、関西弁の「行こか」ともかけている。
2023年の阪神タイガースのチームスローガン「A.R.E.」(読みは「エー・アール・イー」)は「Aim」「Respect」「Empower」の頭文字をとったものであるが[3]、同時に、この年から監督に復帰した岡田彰布が、就任当初から敢えて「優勝」という言葉の明言を避け、指示語によって言い換えた「アレ」という意味も表現している。
ハンバーガーチェーン店「モスバーガー」のモスはMountainのM、OceanのO、SunのSからなる頭字語だが、創業者の櫻田慧がモス・フード・サービスを起業する前に興した「Merchandising Organizing System」の略とも解釈される。モスバーガー#名前の由来を参照のこと。
韓国のアイドルグループ「BTS」は防弾少年団のローマ字表記である「Bangtan Sonyeondan」の略称で、元々は英語圏向けの名称だった。しかし後に『現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春』という意味を込め「Beyond The Scene」と定義付けられている。(ただし、現在でもBangtan Sonyeondanの略称であることに変わりはない。