バクラウ 地図から消された村
Bacurau
監督クレベール・メンドンサ・フィリオ
『バクラウ 地図から消された村』(バクラウちずからけされたむら、Bacurau)は、2019年のブラジル・フランスの西部劇映画。監督・脚本はクレベール・メンドンサ・フィリオ(英語版)とジュリアーノ・ドルネレス(ポルトガル語版)、出演はバルバラ・コーレン(ポルトガル語版)、ソニア・ブラガ、ウド・キアなど。ブラジルの架空の村で生じる異変を、西部劇や近未来SF、辺境ホラーなど、様々なジャンル映画の要素を一緒くたにした奇抜なストーリーテリングで現代の寓話風に描いている[2]。R15+指定[3]。
第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した[4][5]。 数年後の近未来、ペルナンブーコ西部のセラベルデ市(架空)近郊に位置する村、バクラウ。村の長老が死に、テレサ(バルバラ・コーレン
ストーリー
この間、水利権をめぐる争いで、村と対立する民兵が道路と取水口を封鎖していることが描写される。バクラウ出身のギャングであるルンガは、民兵を襲撃しつつ付近に潜伏しているという。
長老の葬儀のあと、抗争相手であるセラベルデ市長のトニー・ジュニアが住民を懐柔しようとやってくるが、村中から敵意を向けられて去る。
その翌日から、携帯電話が通じなくなる、ネット上の地図からバクラウが消える、給水車が銃撃される、近隣の農家の馬が村まで逃げてくるなど、不審な出来事が立て続けに起こる。
二人の村人が、馬を届けに農家を訪ね、家族全員が殺害されているのを発見する。この二人も、バイクツーリスト風のカップルに射殺されてしまう。
村の青年達のリーダー格であるパコッチは、農家と二人の村人の死体を見つけ、ルンガに加勢を求める。ルンガ一味とパコッチは村に戻って襲撃に備える。
村人を殺したバイクのカップルは、マイケル(ウド・キア)が率いる襲撃者グループに合流する。襲撃グループは、アメリカ市民と示唆される白人の男女で、バクラウ住民の虐殺を計画しているが、ガンマニアなどのアマチュアであり、殺しに浮き立っている。
次の日、襲撃グループはバクラウに侵入する。村人たちは迎え撃つ用意を整えており、無警戒な侵入者たちを次々に討ち取り、マイケルを捕虜にする。
戦闘が終わったあとトニー・ジュニアが現れる。住民たちはトニーが襲撃の依頼者であることを見抜き、裸でロバにくくりつけて荒野に追放する。最後に残ったマイケルは、地面下の避難壕に生き埋めにされる。