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出典検索?: "バイブル・ベルト"
バイブル・ベルト(アメリカ英語: Bible belt、聖書地帯)は、アメリカ合衆国の中西部から南東部にかけて複数の州にまたがって広がる地域で、プロテスタント、キリスト教根本主義、南部バプテスト連盟、福音派などが熱心に信仰され地域文化の一部となっている地域。同様にキリスト教会への出席率の非常な高さも特徴になっている。社会的には保守的であり、学校教育で進化論を教えることが州法で禁止されていたことがあるなど、キリスト教や聖書をめぐる論争の絶えない地域である。
何をもってある地域をバイブル・ベルトの一部とみなすかについては、福音派プロテスタント人口の多さ、教会出席率の高さなど諸説あるが、おもに歴史的要因(旧アメリカ南部連邦の中核だった州など)も重視される。また、バイブル・ベルトという用語は、その地域の文化的保守性、反知性主義を揶揄するときによく使われる傾向がある。 バイブル・ベルトの拠点は、最初にプロテスタント信者たちによる入植地が築かれたアメリカ南部州にある。大きくわけて、英国国教会の流れを汲む東海岸南部の米国聖公会と、スコットランド教会の流れを汲むアパラチア山脈地方の長老派教会に分かれている。 南部地域は、13植民地時代には聖公会の牙城であったが、19世紀に入るとバプテスト教会系の宗派によるリバイバル(信仰復興運動)が続いて人気を集め、次第に非聖公会のプロテスタントの牙城へと変化していき、バプテスト教会、特に南部バプテスト連盟が支配的な地位を占めるに至った。ミシシッピ州では自分はバプテストの信者と答えた人の割合は55%に上った[1]。 南部以外の地域別の主な宗派は、北東部ではカトリックと主流派プロテスタントであり、中西部と五大湖地方は宗派が非常に多様で支配的な宗派はなく、西部は世俗的な傾向が強く、ユタ州からアイダホ州南部にかけては末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)が中心となっている。自分が特に宗教的ではないという人の割合は、北西部のワシントン州で25%であるが、バイブルベルトでは、例えばアラバマ州ではわずか6%である[1]。 「バイブル・ベルト」という言葉の最初の使用例は、アメリカのジャーナリストでコメンテイターだったメンケン(H.L. Mencken)が1924年にシカゴ・デイリー・トリビューン紙に書いた記事にみられる[2]。 はっきりした境界はないが、バイブル・ベルトはテキサス州から、北はカンザス州にかけて、東はヴァージニア州にかけて、南はフロリダ州北部にかけて広がっている。 テネシー州ナッシュビルは普通『アメリカのミュージック・シティ』と呼ばれるが、同時に『バイブル・ベルトのバックル』と呼ばれるほどの信仰の特に熱心な地域である。ほかにも同様に『バイブル・ベルトのバックル』と呼ばれる街は、ボブ・ジョーンズ大学のあるサウスカロライナ州グリーンビル、オーラル・ロバーツ大学のあるオクラホマ州タルサ、進化論を教えた高校教師が州法違反で裁判に問われ有罪になった「スコープス裁判」(進化論裁判を参照)のあったテネシー州デイトン
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