バイオハザード_RE:3
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バイオハザード RE:3
BIOHAZARD RE:3
Resident Evil 3ジャンルサバイバルホラー
対応機種
PlayStation 4
Xbox One
Microsoft Windows
開発元カプコン
開発協力
キャンペーンモード: M-Two Inc[1]
レジスタンス: NeoBards[1]
運営元カプコン
販売元カプコン
プロデューサーピーター・ファビアノ[2][3]、川田将央[3]
ディレクター坂田聖彦[4]
シリーズバイオハザードシリーズ
人数1人(キャンペーンモード)
1-4人(レジスタンス)
メディアディスク/ダウンロード
運営開始日2020年4月3日
対象年齢[通常版]CERO:D(17才以上対象)
[Z Version] CERO:Z(18才以上のみ対象)
PEGI:18
ESRBM(17歳以上)
USK:18(18歳未満提供禁止)
ダウンロード
コンテンツあり
エンジンREエンジン
売上本数 500万本(2022年2月8日現在)[5]
テンプレートを表示

『バイオハザード RE:3』(BIOHAZARD RE:3, 英語版タイトル:Resident Evil 3)は、2020年4月3日カプコンから発売された『バイオハザード3 LAST ESCAPE』(以下『3』)のリメイク作品である。

2019年に発売された前作『バイオハザード RE:2』(以下『RE:2』)から続くREシリーズ2作目となる。

本作のキャンペーンモードは『3』のリメイクに相当しており[6]、物語の大筋は『3』と同じであるが、主要人物のジルや特定の人物の行動や顛末、ネメシスの武器や、形態変化後の容姿などは大幅に変更されている[7][8][9]

本作にはキャンペーンモードとは別に、前作『RE:2』にはなかったインターネットでの対戦モード『バイオハザード レジスタンス』(以下「レジスタンス」)が実装されている[10][11][12]。同モードはマスターマインド1人とサバイバー4人の戦いを描いた非対称型対戦ゲームである[2][3]

上記のように仕様が変更された一方、『3』に搭載されていたライブセレクションや「THE MERCENARIES OPERATION MAD JACKAL」は削除されている[13]
沿革

2019年

8月29日 - 新規プロジェクト『PROJECT RESISTANCE』のティザーサイトが公開される
[14]。この時点ではタイトルのみで詳細不明。東京ゲームショウ2019 (TGS2019) の会場でのテストプレイヤーの公募を開始。

9月10日 - ティザーサイトにて4人の若者がバイオハザードシリーズのクリーチャーと戦う映像が公開される[15]

9月12日 - TGS2019にてプレイアブル出展が実施。また同日のカプコンステージでカプコンは、『PROJECT RESISTANCE』がバイオハザードシリーズの世界観においてマスターマインド(施設管理者)1名とサバイバー(捕らわれた一般人)4名が対決する非対称オンライン対戦サバイバルホラーであることを発表[16]。ステージ上でプロデューサーの川田将央が、本作にはオンライン対戦モードのほかに「オフラインのキャンペーンモード」も存在するとコメント[17]

12月10日 - ソニー・インタラクティブエンタテインメントのプレゼンテーション番組「State of Play」にて、『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイク作品『バイオハザード RE:3』を2020年4月3日に発売すると発表。『PROJECT RESISTANCE』は正式名称である『バイオハザード レジスタンス』と改名し、『バイオハザード RE:3』はその中に含まれるキャンペーンモードという位置づけとなる[18]


2020年

1月15日 - ネメシスを含めたキャラクターの詳細が発表される[19][20][21]

3月19日 - 『バイオハザード RE:3』の体験版である『BIOHAZARD RE:3 Raccoon City Demo』が配信[22][23]。なお、PC (Steam) 版の配信は2020年3月20日[22]

3月27日 - 『バイオハザード レジスタンス』のオープンベータテストが開始されたが、PS4版に不具合が発生したことから原因究明のため、PC版共々延期された[24]

4月3日 - 発売。


製作

バイオハザード7 レジデント イービル』『バイオハザード RE:2』に引き続き、国内での製品は、CEROのレイティング区分が「D」(17歳以上対象)に準拠した通常版『バイオハザード RE:3』と、「Z」(18歳以上のみ対象)に準拠した『バイオハザード RE:3 Z Version』の2ラインナップで行うことが発表された[25]。また、日本語音声も収録されることが決定した。
企画

前作『RE:2』が好評だったことに加え、ファンから『3』のリメイクの要望が多数寄せられたことを受け、本作『RE:3』の開発が決定した[6]。『RE:2』は2人の主人公のシナリオが収録されているうえ、クリア後に解放される2ndルートも存在するため、1人の主人公のシナリオしか収録されていない『3』をそのままリメイクすると、『RE:2』から見劣りする可能性があった[1]。そのため、『RE:3』本編に相当する内容を「キャンペーンモード」として開発し、オンライン対戦モードである「レジスタンス」の開発を並行して進めることにした[1]。これらの2モードは「脱出」をテーマにしている点では共通している一方、双方の連動性はなく[6]、カプコンと共同で開発した相手も異なる[1]
開発(キャンペーンモード)

キャンペーンモードの開発はエムツーが主幹となって進められ[1]REエンジンを開発したケーツーに加え[26]、ディレクターの坂田聖彦[27] をはじめとする、『3』のスタッフも開発に参加した[4]。キャンペーンモードのシナリオや設定は、『3』の内容を踏襲しつつもアレンジが施された[6][4]

『RE:2』ではゾンビの怖さに重きが置かれた一方、本作ではアクションに重きが置かれており、ゲームバランスの調整には時間がかかった[26]。特に、緊急回避の調整には時間をかけており、便利すぎるということで、緊急回避自体を廃止したほうが良いのではないかという意見が出ることもあった[26]。そのため、緊急回避後のアクションを控えめにし、緊迫感を出す試みが行われた[26]。同様の理由から、主人公であるジルの服装は激しい動きをしても不自然さのないものに変更された[6]。開発スタッフはジルのデザインを変更する際、ファンが抱く「強い女性」というイメージを崩さないように細心の注意を払った[6]一方、『3』での衣装についても予約特典という形で用意した[6]。また、ジルを一人の女性として描き、彼女が置かれた危機をプレイヤーが共感できるようにするという方針から、卵を産み付けられる「パラサイト」という状態異常が追加された[28]

主要人物のひとりであるカルロスは、『3』から大幅に容姿が変更された一方、性格については『3』のままである[6]。ブラッドはオリジナル版『バイオハザード』にてS.T.A.R.S.の仲間を置き去りにして逃げる場面があった一方、本作では仲間の生き残りを救うべく奔走する姿が描かれる[6]

ジルたちを追い詰める生体兵器・ネメシスは、試作品という設定を反映し、奇妙な機械や拘束服を身につけた異形の怪物としてデザインされ、素体がタイラントであることを示すために鼻が描かれた[4]。本作は『RE:2』よりも広い場所を舞台としているため、ゾンビの動きはさらに俊敏であると設定された一方、同作を超える個体数が登場するため、防御値がそれよりも若干低く設定された[28][27]。また、見た目で判断しやすくするため、ゾンビの種類ごとに異なるパラメーターが割り振られた[28]

本作の舞台であるラクーンシティの光景はオリジナル版のイメージを尊重しつつも、本来の街の姿を作ってから荒廃させていくという手法が取られた一方、最初から荒廃した光景が作られる場合もあった[26]。本作のリードアーティストである佐々木光典は、リアリティとゲーム性のバランスを保つのに苦労したと『ファミ通』での座談会の中で振り返っており、デザイナーがゲームとは無関係のところを作りこんだこともあったと振り返っている[26]

本作では入手できる弾薬に制限があることから、ナイフの耐久値は廃止された[27]
開発(レジスタンス)

マルチプレイに対応したオンラインの対戦ゲームの開発には専門性が求められることから、レジスタンスの開発はNeoBardsが担った[27][1]。当初は、キャンペーンモードに近いシステムで別のシナリオをプレイするという計画が立てられていたが、繰り返し遊べるものにならず、最終的にはNeoBards側のアドバイスで、マスターマインド1人とサバイバー4人の戦いを描いた非対称型対戦ゲームという形に落ち着いた[27]。プロデューサーを務めたピーター・ファビアノは「『レジスタンス』の内容をシリーズの正史に含めることは不可能だ」としつつも、「シリーズゆかりのキャラクターが登場する内容にした」と述べている[2]。もう一人のプロデューサーである川田将央は同モードをお祭りゲームだと称している[3]。お祭りゲームとしての側面を示すものとして、サバイバーの戦法の多様性が挙げられており、ファビアノは「サバイバーは一般人だから、全員が銃を撃つよりも、打撃でゾンビを倒す人がいるほうが自然」という考えから、原作にはない接近戦を主体としたサバイバーを取り入れたとメディアのインタビューで述べている[27]。また、皆で楽しめるようにするという方針から、本モードは非対称型の対戦ゲームでありながらも、試合後には全員へ均等にボーナスポイントが入る仕組みが取られた[27]。さらに、フレンド同士の八百長防止のため、ランダム以外のマッチングでは入手できるポイントを低く抑えるなどの制限が設けられた[27]

同様の理由から、マスターマインドの人選もシリーズゆかりの人物を中心に選ばれた[27]


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