ハーレーダビッドソン・VRSC
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ハーレーダビッドソン・VRSC
ハーレーダビッドソン・VRSCD
基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカーハーレーダビッドソン
エンジンRevolution型 1,131 cm3 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
内径×行程 / 圧縮比__ × __ / __
最大トルク10.2kg・m / 7,000rpm

      詳細情報
製造国
製造期間 2001年 - 2017年
タイプ クルーザー
設計統括
デザイン
フレーム
全長×全幅×全高 2,460 mm × 875 mm × 1,120 mm
ホイールベース 1,715 mm
最低地上高
シート高 81.7kgの荷重時 660 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式
潤滑方式
駆動方式 ベルトドライブ
変速機 コンスタントメッシュ5速
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ 前油圧式ダブルディスク
後油圧式ディスク
タイヤサイズ 前

最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 18.9 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
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VRSC(ブイアールエスシー)とは、アメリカ合衆国のオートバイ製造会社ハーレーダビッドソン初の水冷エンジンを搭載したオートバイのシリーズ名である。V-RODファミリーとも呼ばれる。
概要

ハーレーダビッドソンの持つ「空冷VツインOHVエンジン」というイメージを覆し、唯一の水冷DOHCエンジン搭載車として登場した。

VRSCシリーズはVRSCA、VRSCB、VRSCR、VRSCD、VRSCAW、VRSCDX、VRSCF(日本への導入は不明)の7機種をラインナップしてきた。2009年モデルではVRSCAW、VRSCDX、VRSCFの3車種となっている。V-ROD、V-ロッド、VRSC、表記はさまざまである。亜種として、メーカー純正の市販ドラッグレーサー、VRXSEがある。

2017年モデルをもって生産終了[1]
車両解説

「鼓動(エンジン音)」「振動(エンジンの揺れ)」「空冷」「VツインOHVエンジン」といったハーレーダビットソンが持っていた既成概念を超えて、高回転型DOHCエンジンの滑らかなエンジンフィーリングとともに他社製大型バイクに対抗しうるスムーズでパワフルな走行性能を目指して作られたパフォーマンスモデル。空冷のオートバイにはない冷却装置、ラジエターを車体のデザインに溶け込ませることでハーレーらしい堂々とした風格、スタイリングも忘れていない。創始者の子孫であり、ハーレーダビッドソン製オートバイのデザインを統括しているウイリー・G・ダビッドソンに、「正しくこれはハーレーだ」と言わしめた程である。

ハーレー社は1990年代半ばAMAスーパーバイクレースに水冷Vツインエンジンを搭載したアルミツインチューブフレーム+フルカウルという形状のVR1000で参戦していた。VRSCシリーズの開発初期段階に、このVR1000のエンジンをダイナモデルらしきフレームに搭載してテストしている様子が、記録映像として残されている。
モデル一覧
2002年

ポルシェとの共同開発による水冷V型4気筒DOHCエンジンをルーツに、その後は水冷V型2気筒DOHCエンジンとして独自に改良を重ねハーレーダビッドソン製としては初の市販型水冷DOHC Vツインエンジン(レボリューションエンジン)を搭載したVRSCAが誕生した。
2004年

高めの値段設定(ダイナソフテイルの中間ほど)であったVRSCAの廉価版となるべくメッキパーツをブラックアウトしたVRSCBを販売。VRSCAに比べ20万円近く安い価格設定と、黒くまとめられたコンセプトが人気を博し、現在に続くナイトロッドスペシャルの元となる
2005年

高性能なエンジンとは裏腹にフォワードコントロールによってコーナリングを苦手としていた弱点を克服すべく、よりスポーツ性を高めたVRSCR(ストリートロッド)を販売。若干の馬力アップやブレンボ製ブレーキの搭載、バックステップに近い位置の乗車姿勢、車高を上げフロントフォークを起こしたフォルムなどで走行性を上げたが、VRSCの持つクルーザーのイメージと違い受け入れられず2007年に販売が終了している。なお、ストリートロッドの登場により「V-Rod」と呼ぶとVRSCAかVRSCB(ナイトロッドの登場後はVRSCAシリーズのみ)をさすようになる
2006年

CVOモデルの一つとしてVRXSE(デストロイヤー)が登場。また、VRSCBの後継車種としてよりブラックの度合いを強めたVRSCD(ナイトロッド)が登場。VRSCAより安価ながら黒くまとめられた外装、扱いやすいミドコントロールステップなど人気を博した。また、2006年より全モデルでブレンボ製ブレーキがおごられている
2007年

マフラーやエンジンカバー等まだ一部にメッキパーツを残していたVRSCD(ナイトロッド)のほぼすべてのパーツをブラックアウトし後輪を240という非常にワイドなサイズに変更したVRSCDX(ナイトロッドスペシャル)が後継車種として登場。また2002年より続いていたVRSCAも後輪を240サイズに変更したVRSCAW(V-ロッド)として販売。
2008年

排気量が1246ccにアップし、スリッパークラッチが新たに装備された。また2007モデルではオプションだったABSを標準装備しており、これにより各車エキゾーストパイプが若干の変更を受ける。ハーレーダビットソン105周年記念車として記念カラーとバッジをおごられた。VRSCAWはフロントホイールをスポーク化した。
2009年

VRSCF(ブイロッドマッスル)が登場。車高を低く保ったまま左右二本出しとなった専用エグゾーストや倒立フロントフォーク、一体型リアコンビネーションLEDランプ等を装備している。またエアクリーナーカバーもリベット留に見える専用品。
2010年


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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