ハーパーズ・フェリー級
ドック型揚陸艦
基本情報
艦種ドック型揚陸艦(LSD)
命名基準歴史上の史跡。一番艦はウェストバージニア州ハーパーズ・フェリーに因む。
建造所エイボンデール造船所
運用者 アメリカ海軍
建造期間1991年 - 1998年
就役期間1995年 - 就役中
計画数12隻
建造数4隻
前級ホイッドビー・アイランド級
次級LX(R)
ハーパーズ・フェリー級ドック型揚陸艦(ハーパーズ・フェリーきゅうドックがたようりくかん、英語: Harpers Ferry-class dock landing ship)は、アメリカ海軍のドック型揚陸艦の艦級[1]。
先行するホイッドビー・アイランド級(LSD-41級)の貨物積載能力を強化したサブクラス(Cargo variant)であるため、LSD-41 CV級とも称されるほか、同級の一部として扱われることもある[2]。
設計詳細は「ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦」を参照
上記の通り、本級はホイッドビー・アイランド級の改正型である。基本設計は同級のものが踏襲されており、90パーセントの共通性があるといわれている[3]。 貨物積載能力強化のため、貨物搭載スペースは1,133 m3に拡大された(LSD-41級では149 m3)。車両搭載スペースも、1,208 m2と、LSD-41級と同等程度を確保している[1]。 これらのスペースを捻出するため、LSD-41級では上部構造物下方の半ばまで伸びていたウェルドックは、後部煙突程度までと、大きく削られている。これに伴い、上陸用舟艇の収容能力は下記の通りに減少している(括弧内はLSD-41級)[1]。 一方、航空艤装はほぼ同様で、ウェルドック上に架するかたちで固定式のヘリコプター甲板が設けられており、発着スポット2個が設定されている。車両甲板とのあいだは力量8トンのエレベータで連絡されている。必要であればここにも上陸用舟艇を搭載できるのもLSD-41級と同様だが、搭載数は12.2メートル型作業艇1隻、LCPL 2隻と減少しており、その着揚収用のクレーンも、力量30トンのもの1基を右舷に備えるのみとされている[1]。 LSD-41級の後期建造分(LSD-46以降)とほぼ同構成であり、対空捜索レーダーとしてはAN/SPS-49(V)5が搭載された。
能力
輸送揚陸機能
LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇であれば2隻(4隻)
LCU-1610級汎用揚陸艇であれば1隻(3隻)
LCM(8)型機動揚陸艇であれば4隻(10隻)
個艦防御機能