ハーパーコリンズ
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ハーパーコリンズ
HarperCollins
親会社ニューズ・コープ
現況活動中
設立日1819年
設立者ウィリアム・コリンズ
チャールズ・チャーマーズ
イギリス
アメリカ合衆国
本社所在地ニューヨーク
流通範囲世界中
トピック自然・社会科学
フィクション多数
インプリント多数
公式サイト ⇒harpercollins.com
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ハーパーコリンズ(英語: HarperCollins)は、アメリカ合衆国出版社ニューズ・コープ子会社であり、ニューヨーク州ニューヨーク市に本部を置く。

イギリスのウィリアム・コリンズ・サンズ&カンパニー(英語版)とアメリカ合衆国のハーパー&ロウ(英語版)が買収されたのちに合併して誕生した

CEOは Brian Murray[1]。様々なインプリントで出版を行っており、辞典 (Collins English Dictionary) でも有名。英語圏では5大出版社の一角として知られ、2015年のアメリカ合衆国の書籍出版市場で17.5%のシェアを占める[2]
歴史
旧コリンズ

コリンズは元々はスコットランドの印刷会社で、1819年、グラスゴー長老派教会の教師ウィリアム・コリンズが、同じくグラスゴーの Tron Church の聖職者トーマス・チャーマーズの弟チャールズ・チャーマーズと共に創設した。創業当時には幾多の困難があり。1825年にはチャールズ・チャーマーズが会社を残して亡くなった。1841年には聖書の印刷で成功を収め、コリンズの息子でグラスゴー市長となったウィリアム・コリンズ(父と同名)が1848年に同社を宗教教育関連のに特化した出版社とした。1868年には社名を William Collins, Sons and Co Ltd. とした[3]

当初は宗教関係と教育関係の本の出版が中心だったが、他の分野の出版も手がけていった。1917年には小説の出版も始めた。例えば、アガサ・クリスティの小説は初期の6作を除いた全作品を出版している。C・S・ルイスの作品の出版権を獲得すると、宗教出版のインプリントとして Fount を創設した。

コリンズは若者向けの多数の本を出版するようになり、総合的な出版社となっていった。1970年代後半には、アメリカのジュブナイル小説シリーズである Hardy Boys と Nancy Drew シリーズをイギリスで出版した。これらは当初アメリカでの判型を踏襲してダイジェスト判(約19×14cm)のハードカバーで出版された。すぐにインプリントである Armada Books がペーパーバック版も出版したが、アメリカでの順序とは異なる順序で出版した。Armada Books は他にも Three Investigators、Biggles、Billy Bunter、くまのパディントンといった類似のシリーズも出版し、イーニッド・ブライトン、Malcolm Saville、Diana Pullein-Thompson といった著名な作家の作品も出版した。

1989年、ルパート・マードックニューズ・コープがコリンズを買収した。
旧ハーパー詳細は「en:Harper (publisher)」を参照

ジェームズとジョン・ハーパー兄弟がJ. & J. Harperの名称で1817年に創業し、1825年にはニューヨークで最大の出版社となった[4]。その後、弟2人が新たに参画して計4兄弟で経営にあたったことから、1833年にHarper & Brothersに改称している[5]

1800年から1860年代までの米国は「海賊版出版時代」(The Great Age of Piracy) と呼ばれ、国際著作権法の未整備を背景に、米国内では米国外の著作物が盛んに無断・無料で複製されていた。この間、国際著作権保護の改正案が連邦議会に提出されるも廃案が続いたが、1870年代後半にハーパーが支持に転じたことを契機に同業他社が追従し、1891年に国際著作権改正法が米国で成立することとなった[6]。「著作権法 (アメリカ合衆国)#法改正の歴史」も参照


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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