神戸ハーバーランド(こうべハーバーランド)は、兵庫県神戸市中央区にある再開発地区。地元を中心に、単にハーバーランド (Harborland)と表記・呼称される事もある[1][2]。 1982年(昭和57年)11月に貨物駅としての営業を終了した旧国鉄の湊川貨物駅[1]や、川崎製鉄(現在のJFEホールディングス)・川崎重工業といった沿岸一帯の工場の跡地約23ha(ヘクタール)[1]を1985年(昭和60年)、再開発に着手し、1992年(平成4年)9月に街開きした市街地である[1]。 東端は大阪湾に面し、従来工場や倉庫など港湾施設で占拠されていて一般市民が近づけなかった臨海部を市民に開放する狙いを持ったウォーターフロントが開発された[1]。 当時、政府が奨励していた民間活力導入の方針に沿って神戸市が購入した土地で民間企業が事業を展開する方式で開発が進められ[1]、総事業費は神戸市と民間企業合せて3000億円以上に上った[3]。 1981年(昭和56年)に竣工されたポートアイランドと並ぶ臨海部の都心的な開発事例である[4]。 国内では当時としては先進的な方式であった事もあり、1993年(平成5年)度に日本都市計画学会から『石川賞』を受賞する[5]と共に国土交通省の『都市景観100選』にも選定された[6]。 対岸の中突堤と共に神戸の玄関口の一つとして、神戸港・高浜旅客ターミナルが設けられている[7]。また、ターミナルの南側には造船業大手の川崎造船と三菱重工業の各造船所がある。 鉄道の便は、地下街のデュオこうべが当地を起点に北(山側)に向かって延び、神戸駅(JR神戸線)・ハーバーランド駅(海岸線)・高速神戸駅(阪急線・阪神線・山陽線)など複数路線の駅が利用できる[8]。ハーバーランドと対岸のメリケンパーク 対岸のメリケンパーク側に神戸ポートタワーや神戸海洋博物館といった観光施設が揃うのに対し、ハーバーランド側には神戸モザイクなどの複合商業施設が林立し、顧客の獲得競争が日々繰り広げられている。これらは主にハーバーランド全体の東側に集中しており、住宅街は当初は西側が中心となっていた(神戸市内の他の郊外型ニュータウンと同様の構成)。 街開きした1992年に神戸西武や神戸阪急の百貨店2店と大手百貨店島屋が大阪ガスと共同で開発・運営するファッションビルのオーガスタプラザ
概要