この記事は英語版
、オランダ語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年9月)翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。ハードコアテクノ(英: hardcore techno)は1990年代初期から半ばにかけ、オランダのロッテルダム、アメリカのニューヨーク、オーストラリアのニューキャッスルなどで同時発生的に出現した電子音楽のスタイルである。 高いBPM(160?200 BPM。時にはそれ以上)と[1]、主張の強いビート、大胆かつリズミカルなサンプリングが挙げられる。制作においては、黎明期の1980年代末頃から機能が充実したPCM音源やサンプラーが相次いで登場してきたことから、初期はそれらの機材群、MODトラッカーなどを活用して行われ、現在ではDAWを用いてDTMで行われることがほとんどである。 主にハードコアと略されるが、ロックのジャンルの一つであるハードコア・パンクやエモ(エモーショナル・ハードコア)などと混同されることもある。 日本では原音の発音から『ハーコー』を用いるケースもあり、2006年にはハードコアテクノレーベル「HARDCORE OSAKA」が8月5日を『ハー(8)コー(5)』と読む語呂合わせから「ハードコアテクノの日」に制定した[注釈 1]。この記念日は一般社団法人の日本記念日協会により認定・登録されている[3]。 メスカリナム・ユナイテッド(英: Mescalinum United)が1990年に作曲したWe Have Arrivedが、世界初のハードコアテクノであると考えられることが多い[4][5]。 ここではサブジャンルや派生ジャンルを挙げる。
音楽的特徴
名称
歴史(英語版
ハードコアテクノの種類
ブレイクビート・ハードコア
1990年代初期のイギリスのレイヴシーンで、アシッド・ハウスやヒップホップ、レゲエなどをルーツとして生まれたジャンル。「オールドスクールレイヴ」や、単に「レイヴ」と呼称されることもある。けたたましいピアノロールと跳ねるようなベースライン、ブレイクビーツとチープな女性ボーカルの多用などを特徴とする。テンポは160 BPM未満のものが多い。日本国内ではジュリテク,デステクノなどの名称で流通した。
ガバ(英: gabber、gabba)
アムステルダム中心の音楽シーンへのカウンターとして生まれたとされ、今日のハードコアテクノの基盤ともいえるジャンル。「オールドスクール」や「アーリーレイヴ」と呼称されることもある。歪んだバスドラムと下品でイリーガルなサンプリングが特徴。その後、音数が変化しストイックになった曲もあれば、従来の路線を継承し高速化したものも存在する。国内ではロッテルダムテクノの名で広く知られている。主なアーティストはネオファイト(英語版)、オマー・サンタナ(英語版)、ザ・スタンド・ガイズ(イタリア語版)など。国内ではKamikaze、Dynamaxなど。
ハッピーハードコア(英: happy hardcore)
ブレイクビート・ハードコアにおけるジャングル寄りの流派が、ガバの音楽性を吸収することで独自に成長を遂げ誕生したジャンル。高速なテンポにメロディアスなシンセリフが大きな特徴。主なアーティストはBrisk、Hixxy、nanobii、スコット・ブラウンなど。国内ではURAKEN、P*Lightなど。
トランスコア(英: trancecore)
トランスのテンポを単純にタイムストレッチし高速化してプレイしたことから発生したスタイル。やがてハッピーハードコアを中心に他の様々なジャンルの要素を吸収し、トランスの持つメロディアスさとハードコアを両立したひとつのジャンルとして確立した。シーンの変化に伴いフリーフォーム、UKハードコアにそれぞれ吸収されており、近今ではトランスコアという通り名が使われることは少ない。
フリーフォーム(英: freeform hardcore)
元々はハードトランス、ハードエナジーから派生したジャンルであり、トランスコアの一種として広く知られていた。特徴的かつ伝統的なアシッド・ラインに加え、しばしばトランスらしいローリングベースやSupersawも用いられる。ムーブメントに逆らった独自の形態をとる傾向があり、その中でも大きく分けてハッピーハードコア、UKハードコア的解釈である「UK系」と、ハードトランス、ハードエナジー的解釈である「FIN系」という2つの派閥が存在する。主なアーティストはケビン・エナジー、DJ Sharkey(英語版)、Alek Szahala(フィンランド語版)、カーボン・ベースド(フィンランド語版)など。
UKハードコア(英: UK hardcore)
ハッピーハードコア・フリーフォームハードコアを経て形成されたジャンル。曲調は多岐にわたり、ハードトランス、トランスコアの正統進化系とも言えるようなものから、2010年代ではブロステップ、ドラムステップなどに影響を受け、ベースラインや変則リズムなどを前面に押し出した個性的なものまで存在する。主なアーティストはフレイカス・アンド・ダーウィン(英語版)、ガマー(英語版)、Orbit 1など。国内では、SHOKO FUJIKAWA、DJ Shimamura、DJ Noriken、源屋、Getty、Srav3R、Tatsunoshinなど。
ブレイクコア(英: breakcore)