ハート島
Hart Islandハート島の俯瞰(2012年)
ニューヨーク市における位置
地理
場所ロングアイランド湾
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯40度51分9秒 西経73度46分12秒 / 北緯40.85250度 西経73.77000度 / 40.85250; -73.77000
ハート島(ハートとう、Hart Island)[注釈 1]は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区のロングアイランド湾の西端にあるペラム諸島(英語版)に属する島である。この島は現在、ニューヨーク市営の共同墓地として使われている。ハート島には、100万体以上の遺体が埋葬されており、21世紀の最初の10年間では、年間1,500件弱の埋葬が行われた。
この島の公共的な利用は、1864年にアメリカ合衆国有色軍の訓練場として使用されたのに始まる。それ以来、南北戦争時の捕虜収容所、精神病院、結核療養所、大量に病死者が出たときの埋葬所、ホームレスのシェルター、少年院、刑務所、麻薬更生センターなどとして利用されてきた。他にも遊園地など、いくつかの建造物が計画されたが、建設されなかった。冷戦時代にはナイキミサイルの発射場があった。1967年まで刑務所やホームレスのシェルターとして断続的に使用されていたが、人が居住できる建造物は1977年までに放棄された。長らくニューヨーク市矯正局(英語版)が管理していたが、2019年にニューヨーク市議会が、管轄権をニューヨーク市公園レクリエーション局(英語版)に移すことを議決した。
ハート島に埋葬されているのは、遺族が個別の埋葬の費用を払えなかった人や、遺体の引き取り手がいなかった人、ホームレス、貧困者などであり、また、伝染病の大流行により大量の死者が出た時の遺体の埋葬も行われている。
島への上陸は矯正局によって制限されている。埋葬はライカーズ島の刑務所の受刑者によって行われる。ビジュアルアーティストのメリンダ・ハントが設立した公共慈善団体「ハート島プロジェクト」(Hart Island Project)は、島へのアクセスを改善し、埋葬記録の閲覧を容易にできるようにするための活動を行っている。2019年まで、ハート島への一般の上陸を容易にするために、管轄権を公園局に移す条例案を提案していた。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none} 島名の由来については、1775年にイギリスの地図製作者が島の形が心臓に似ていることからHeart Islandと命名し、その後eが取り除かれたという説[3][4]:75など、諸説ある。1777年に描かれた地図ではすでに、この島がHart Islandと書かれている[4]:75。その他、18世紀後半には「リトル・ミネフォード島」(Little Minneford Island)や「スペクタクル島」(Spectacle Island)とも呼ばれた。後者の"Spectacle"とは眼鏡のことであり、島の形を眼鏡に見立てたものである[4]:75。 この島が狩猟地として使用されていたときに、「雄鹿」を意味する英語の古語の"hart ハート島は、長さが約1マイル (1.6 km)、幅が最も広い所で約0.33マイル (0.53 km)である。シティ島の東岸から0.33マイル (0.53 km)離れた所にある[4]:75[8]。島の面積については諸説あり、ある情報源では101エーカー (41 ha)[3][4]:75[9]、別の情報源では131エーカー (53 ha)[10][11]としている。
島名の由来
地理