ハーディー・ガーディー・マン
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『ハーディー・ガーディー・マン』
ドノヴァンスタジオ・アルバム
リリース1968年10月
ジャンルフォークロック、サイケデリック・フォーク、ラーガ・ロック
時間35分02秒
レーベルエピック・レコード
EMI(リマスターCD)
プロデュースミッキー・モスト
専門評論家によるレビュー


AllMusic link

チャート最高順位

20位(アメリカ[1]

ドノヴァン アルバム 年表

Donovan in Concert
(1968年8月)ハーディー・ガーディー・マン
(1968年10月)グレイテスト・ヒッツ
(1969年1月)

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『ハーディー・ガーディー・マン』(原題:The Hurdy Gurdy Man)は、イギリスシンガーソングライタードノヴァン1968年に発表した6作目のスタジオ・アルバムアメリカエピック・レコードから発売され、当時は母国イギリスではリリースされなかった。
背景

タイトル曲ではジョン・ポール・ジョーンズがベースを弾き、アレンジも担当した[2]。また、ドノヴァン自身の説明によれば、この曲のレコーディングには後にジョーンズと共にレッド・ツェッペリンを結成するジミー・ペイジジョン・ボーナムも参加しており[3]、当初はジミ・ヘンドリックスを起用する予定だったが、都合がつかなかったためペイジがギターを弾いたという[3][4]。ただし、ジョーンズはペイジとボーナムが参加したという説を否定しており、ギターは後にブルー・ミンク(英語版)を結成するアラン・パーカー、ドラムはクレム・カッティーニが演奏したともいわれる[2]

クレジットには明記されていないが、本作のレコーディングにはペンタングルダニー・トンプソンバート・ヤンシュも参加しており、「タンジール」はヤンシュのアコースティック・ギターがフィーチャーされた曲である[2]

本作のリリースに先行して、「ジェニファー・ジュニパー」(全英5位[5]・全米26位[1])と「ハーディー・ガーディー・マン」(全英4位[5]・全米5位[1])がシングル・ヒットした。そして、1968年10月には本作がアメリカで発売された[2][6]
反響・評価

アメリカのBillboard 200では20位を記録[1]。ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「彼のあまりにも野心的な性分と闇雲な音作りが、ドノヴァンの曲本来の強さを引き立てるどころか、むしろ時として損なっている」「曲は優れており演奏もおおむね堅実だが、『ハーディー・ガーディー・マン』はとても聴き辛い」と評している[7]
リマスターCD

2005年にEMIからリリースされたリマスターCDには、7曲のボーナス・トラックが追加された[8]。そのうち「Colours」と「Catch the Wind」はキャリア初期のシングル・ヒット曲を『ドノバンのグレーテスト・ヒット』のために再録音したもので、ドノヴァンによればジョン・ポール・ジョーンズやビッグ・ジム・サリヴァン等が参加したという[2]。また、「What a Beautiful Creature You Are」は未発表曲で[8]、ドノヴァンと同様ミッキー・モストのバックアップを得ていた歌手ルルとのデュエットである[2]
収録曲

全曲ともドノヴァン作。
ハーディー・ガーディー・マン - "Hurdy Gurdy Man" ? 3:18

はやぶさ - "Peregrine" ? 3:39

内気な娘と遊んだ話 - "The Entertaining of a Shy Girl" ? 1:42

ふり返ってみれば - "As I Recall It" ? 2:10

しっかりおしよ - "Get Thy Bearings" ? 2:54

待たせてごめんね - "Hi It's Been a Long Time" ? 2:38

ウェスト・インディアン・レディ - "West Indian Lady" ? 2:18

ジェニファー・ジュニパー - "Jennifer Juniper" ? 2:43

リヴァー・ソング - "The River Song" ? 2:17

タンジール - "Tangier" ? 4:14

サニー・デイ - "A Sunny Day" ? 1:58

太陽は魔術師 - "The Sun is a Very Magic Fellow" ? 2:48

冬のカフェで - "Teas" ? 2:40

2005年リマスターCDボーナス・トラック


"Teen Angel" - 2:18

"Poor Cow" - 2:58

"Lalena" - 2:55

"Aye My Love" - 2:08

"What a Beautiful Creature You Are" - 2:44

"Colours" - 4:19

"Catch the Wind" - 5:02

他メディアでの使用例

「ハーディー・ガーディー・マン」は『L.I.E.』(2001年公開)[9]、『SPUN スパン』(2002年公開)[10]、『F.R.A.T./戦慄の武装警察』(2005年公開)[11]、『ボビー』(2006年公開)[12]、『ロビン・ウィリアムズのもしも私が大統領だったら…』(2006年公開)[13]、『ゾディアック』(2007年公開)[14]といった映画のサウンドトラックで使用された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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