この項目では、実在のハンバーガー全般について説明しています。
1982年にデータイーストがハンバーガーの題名で出したアーケードゲームについては「バーガータイム」をご覧ください。
オランダのプロ野球選手については「ハルトフ・ハンバーガー」をご覧ください。
日本の漫画家・イラストレーターについては「ハンバーガー (漫画家)」をご覧ください。
ハンバーガー
ハンバーガー (hamburger) とは、牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンに挟んだ食べ物。サンドイッチの一種。
概要ファストフード店での調理の様子ベーコンチーズバーガー
アメリカ合衆国を代表する国民食とされるドイツ発祥の料理。マクドナルドがフランチャイズを成功させ、ファストフードの代名詞となっている。この料理は世界中に広まり、文化や好みに合わせて多様なアレンジがなされ、バンズの代わりにご飯やレタスで挟んだものや、ビーフパティの代わりに大豆タンパクなどを用いたベジタリアンのための「ヴェジーバーガー」(Veggie burger
)などが作り出されている。付け合わせはフライドポテトが定番となっている。
手で持ち、かぶり付くのがポピュラーな食べ方であるが、レストラン等ではナイフやフォークが提供される場合もある。 挽肉料理のルーツは遊牧民タタールに由来すると考えられているタルタルステーキに遡るとされている。遠征の際、馬を食料とした遊牧民が、筋張った肉を食する際に食べ易く工夫したことがハンバーグの由来とされる。ドイツに伝わったタルタルステーキは、ハンブルクで労働者の人気料理になるなど、ヨーロッパで独自の発展を遂げた。 ハンブルクで船乗りらに売られていた料理 “Hamburger Rundstuck” は「ハンブルクの丸いもの」という意味で、牛肉のステーキと目玉焼きを半切のパンにのせていた。これがアメリカ合衆国(米国)へ伝わり、「ハンバーガー」と略称されるようになった[1]。18世紀より米国に移住したドイツ人が食した独自の挽肉料理が「ハンブルク風(ハンバーグ)ステーキ」と呼称するようになったもので、1891年の文献には既に「ハンバーガーステーキ」の文字が見られる。 ハンバーグをパンに挟んだ形状であるハンバーガーの誕生や命名の由来については諸説がある。1904年に米国セントルイスで開催されたセントルイス万国博覧会の会場内で、ハンバーガーステーキを挟んだサンドイッチが「ハンバーガー」という表記のもとで販売されていたという事実からも、20世紀の初頭には専用の丸いバンと組み合わさり、今日のハンバーガーの原型がアメリカで誕生していたと考えられる[2]。 このほか、1900年にコネチカット州ニューヘイブンの食堂で開発されたという説や、ウィスコンシン州シーモアのチャーリー・ナグリーンが1885年にハンバーガーを考案したという説もある。ナグリーンは当初地元の農業品評会にて揚げたミートボールを売っていたがあまり売れなかったため、これを平板状にし、さらにそれをパンの間にはさんだものを販売したという。ニューヘイブンでは、急いでいる客にまかない用だった挽肉を焼いてパンに挟んで提供したのが始まりだと話している。また、ニューヨーク州ハンバーグ村は、ドイツの都市ハンブルクではなく自身がハンバーガーの名称の由来であると主張している。 1920年代には、ビリー・イングラムとウォルター・アンダーソンの2人がカンザス州にホワイトキャッスルを開き、1個5セントで販売を始めた。後にアメリカ中に店舗が拡大し、これがハンバーガーチェーンの先駆けになったという。 ハンバーガーは、1940年代にマクドナルド兄弟がカリフォルニア州に開いたドライブインでメニューに出され、評判になったことで、アメリカを中心に各国に広まった。その拡がりは「マクドナルド理論」といい、トーマス・フリードマンより「マクドナルドの店舗がある国同士は戦争をしない」という学説が出されたほどである。この説は1999年のアメリカ合衆国のセルビア爆撃で破られた。 また該当国の国内通貨価値を知る上での経済指標として利用される事もあり、これはビッグマック指数と呼ばれる。 2010年代からはアメリカの大手チェーンがエンドウ豆や大豆を使用した代用肉のハンバーガーを投入し、割高ながら人気を博している[3]。 名称国備考
歴史
バリエーション
スライダー
チーズバーガーチーズをトッピングしたもの。
ヴェジーバーガーベジタリアン向けに、肉由来の食材が使用されていないもの。
フィッシュバーガー
エッグバーガー
ポーボーイ
Po' boyアメリカ合衆国
ルイジアナ州フライにしたシーフードやローストビーフ、ローストチキンなどをシーザーサラダと一緒に挟んだ、サンドウィッチに近いハンバーガー。
カリフォルニアバーガー
California burgerアメリカ合衆国
カリフォルニア州アメリカ国内では西海岸側と東海岸側で全く異なるレシピのカリフォルニアバーガーが存在する。東海岸はトマト、レタス、タマネギを挟む。カリフォルニア州を含む西海岸はベーコンとワカモレを挟んだもの。
50/50バーガー
50/50 burgerアメリカ合衆国
南カリフォルニア半分が牛挽肉、半分がベーコン挽肉のパティが用いられたバーガー。
フラバーガー
Hula burgerアメリカ合衆国
ハワイ州パティの代わりに、スライスしたパイナップル、チーズを挟んだハンバーガー[4]。
サーモンバーガー
salmon burgerアメリカ合衆国
アラスカ州パティにサケを用いたバーガー。
ロッシーニバーガー
The Rossini burgerアメリカ合衆国
ニューヨークジョアキーノ・ロッシーニにちなんだ高級バーガー。
777バーガー
777 burgerアメリカ合衆国
ラスベガス
ジューシールーシー
Juicy Lucyアメリカ合衆国
ミネアポリスハンバーグの中にチーズを挟み込んだもの
ルーサー・バーガー
Luther Burgerアメリカ合衆国
インディアナポリスルーサー・ヴァンドロスが創作したと言われている。