ハルキス
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ハルキダ
Χαλκ?δα


所在地
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座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度28分 東経23度36分 / 北緯38.467度 東経23.600度 / 38.467; 23.600座標: 北緯38度28分 東経23度36分 / 北緯38.467度 東経23.600度 / 38.467; 23.600
域内の位置
行政
国: ギリシャ
地方:中央ギリシャ
:エヴィア県
ディモス:ハルキダ
旧自治体:ハルキダ
人口統計 (2001年)
ディモス
 - 人口:92,202 人
 - 面積:412.4 km2
 - 人口密度:224 人/km2
旧自治体
 - 人口:53,584 人
 - 面積:30.8 km2
 - 人口密度:1,740 人/km2
キノティタ
 - 人口:53,584 人
その他
標準時:EET/EEST (UTC+2/3)
標高 (最低-最高):0 - 5 m
公式サイト
http://www.chalkida.gr

ハルキダ(現代ギリシャ語: Χαλκ?δα / Chalkida)は、ギリシャ共和国中央ギリシャ地方エヴィア島(古名: エウボイア島)にある都市であり、その周辺地域を含む基礎自治体(ディモス)。エヴィア県の県都であるとともに、中央ギリシャ地方で最多の人口を擁する都市でもある。エヴリポス海峡(英語版)に立地し、古代ギリシャ時代から都市として繁栄した。

古代ギリシア語およびカサレヴサでは Χαλκ?? (古典音転記: Khalkis、現代音転記: Chalkis)であり、カルキスもしくはハルキスと表記される。
名称

都市の名 Χαλκ?? の名称はギリシャ語で「」を意味する χαλκ?? に由来しているが、実際にこの地域に鉱脈があるわけではない。

この都市の日本語表記には、カルキス[1]、カルキダ[2]もある。
地理
位置・広がり

ハルキダの街はギリシャで第二の面積を持つエヴィア島の中部に位置し、ティーヴァから北東へ約29km、首都アテネから北北西へ約56km、県都リヴァディアから東へ約63km、州都ラミアから南東へ約112kmの距離にある。エヴィア島と本土の間が最も狭まるエヴリポス海峡(英語版)に面しており、エヴィア島と本土の間はハルキダにおいて2本の橋で結ばれている。

都市(キノティタ、都市共同体)としてのハルキダの範囲は、海峡対岸(本土側)の一部にも及ぶ。また、その市街地は北に隣接するネア・アルタキや本土のドロシアなど、隣接する都市にも連続している。

自治体(ディモス)としてのハルキダ市は、2011年に旧ハルキダ市を含めて5自治体を合併して拡大し、本土側にも広い市域を持つことになった。ハルキダ市は、エヴィア島側では、北にディルフィス=メサピア(英語版)、東にエレトリアと境界を接する。また、本土側では西にオルホメノス(英語版)、西南にティーヴァ(テーバイ、テーベ)、南にタナグラ(英語版)と境界を接している。
主要な都市・集落

ハルキダ市域に含まれる人口2000人以上の都市・集落には以下がある。ドロシア以外はいずれもエヴィア島側に位置する。

ハルキダ(Χαλκ?δα : ハルキダ地区) - 53,584人

ネア・アルタキ(Ν?α Αρτ?κη : ネア・アルタキ地区) - 8,646人

ヴァシリコ(Βασιλικ? : リランディア地区) - 6,504人

ドロシア(Δροσι? : アンティドナ地区) - 4,007人

アイオス・ニコラオス(?γιο? Νικ?λαο? : リランディア地区) - 2,644人

歴史
古代ギリシアハルキダ考古学博物館の展示物

ハルキダにおける人々の営みは、考古学的にはミケーネ文明にさかのぼる。トリパとヴロムサにあるミケーネ文明時代の墓は、1910年にパプヴァシレイオン(Papvasileion)によって発掘されている。

カルキス(ハルキダ)について言及された最古の記録は『イーリアス』である。カルキスの名は、ライバルであったエレトリアと同じ行に記されている。また、トロイア戦争に際してアカイア軍が集結して船出した土地であるアウリス(現代名: アヴリダ  (Avlida) )は、カルキスにほど近いエヴリポス海峡南側の岸辺であり、2011年以降はハルキダ市域に含まれている。

紀元前8世紀および紀元前7世紀には、カルキスの人々の入植活動によって、 カルキディケ半島(現代名: ハルキディキ半島)に30もの町が建設された(カルキディケという地名自体がカルキスに由来する)。またシチリア島にもいくつかの重要となる町が築かれた。それら植民市で生産される鉱産物や金属細工、貝紫染料や陶器などは、母市と植民市の住民との間で取引されるのみならず、コリントスサモスといった同盟国の商船によって地中海沿いの各地に運ばれ、販路が築かれた。レラント戦争関係図

カルキスの東にある都市エレトリアとは競合関係にあった。双方の同盟国の支援を受けて戦われたレラントス戦争(紀元前710年ごろ - 紀元前650年ごろ)においてカルキス連合は勝利を収め、カルキスはエウボイア島で最も肥沃な農業地帯を獲得して島の覇者となった。しかし紀元前6世紀の初めにアテナイに惨敗し、その繁栄は終わりを告げた。アテナイ人はカルキスを支配していた貴族を追放し、植民者(クレルキー)を送り込んだ。カルキスはその後、デロス同盟に参加した。

哲学者アリストテレス(紀元前384年 - 紀元前322年)は、カルキディキのスタゲイラ(英語版)の生まれで、母がカルキスの出身である。反マケドニアの気運が高まったアテナイを去ったアリストテレスは、母の縁を頼ってカルキスに移り、この地で没している。

ヘレニズム時代に入ると、カルキスはマケドニアによる中央ギリシャ統治の拠点・要塞として重要な位置を占めることになった。そして実際、ギリシア侵略の拠点として、紀元前192年にはアンティオコス3世セレウコス朝)に、紀元前88年にはミトリダテス6世ポントス王国)に利用された。
ローマ帝国・ヴェネツィア共和国・オスマン帝国1597年の地図に描かれたハルキダ(ネグロポンテ)

ローマ帝国の下で、カルキスは商業都市として繁栄し続けた。6世紀には、北方の侵略者から中央ギリシャを守るために、再び要塞化された。

第4回十字軍を経て、1209年以後エヴィア島はヴェネツィア共和国領となり、この町はその首府となった。ヴェネツィアの支配下でこの町は「黒い橋」を意味するネグロポンテ(イタリア語: Negroponte、Νεγροπ?ντε)の名で知られた。また、「ネグロポンテ」はエヴィア島全体を指すこともあった。

1470年、この町は長い包囲戦を経てオスマン帝国領となり、パシャが置かれた。1688年にはヴェネツィアの強力な攻撃をはね返している。
近現代

この町は、1830年に独立した近代ギリシャの最初の領土に含まれる。20世紀初め、ハルキダはエヴリポス海峡に面して古い城壁で囲まれた「カストロ」(「城」の意味)と、城壁の外側の新しい町並みからなっていた。カストロにはユダヤ人トルコ人が暮らしており、城壁の外側の新市街にはギリシャ人が主に居住していた。

1894年の地震では、城壁の一部がカストロの多くの家屋とともに倒壊した。また、城壁の一部はエヴリポス海峡の拡幅のために解体されている。1899年には、ハルキスはエヴィア県の県都となった。


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