ハリストス復活
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フレスコ画イコン「主の復活」。現在はカーリエ博物館となっている、ホーラ(コーラ)修道院の聖堂内にある。主ハリストス(キリスト)がアダムエヴァの手を取り、地獄から引き上げる情景を描いたもの。旧約の時代の人々にまで遡って復活の生命が主・神であるハリストスによって人類に与えられたという『ハリストスの地獄降り』と呼ばれる正教会の伝承に基づいている。 ロシア帝国で発行された、復活祭を祝う家族が描かれた絵葉書。左上には「ハリストス復活!」と教会スラヴ語で書かれている。

ハリストス復活(ハリストスふっかつ)とは、正教会復活大祭期間中の挨拶。日本正教会による訳語。イイスス・ハリストスイエス・キリスト現代ギリシャ語スラヴ語ルーマニア語等における発音・転写)の復活を信徒同士で共に記憶する挨拶である[1]

「ハリストス復活!」と信徒の一方が挨拶すると、信徒のもう一方が「実に復活!」(じつにふっかつ!)と答える。復活大祭(パスハ)の奉神礼では主教司祭と信徒の間で繰り返し用いられると共に、復活祭期の間は信徒の間でこの挨拶が用いられる[1]。その場に参祷している多くの外国人信徒の為に、教会が所在する地域の言語以外の言語で呼びかけ・応答が行われる事もある[1]

正教会のほか、非カルケドン派東方典礼カトリック教会の信徒も用いる。また、少数の西方教会信徒も使う事がある。

こうした挨拶・習慣を表す英語: "Paschal greeting"は「パスハの挨拶」とも訳し得るが、日本正教会でこうした表記を用いる事はあまり無い。目次

1 諸言語の表現

2 脚注

3 関連項目

4 外部リンク

諸言語の表現 『復活祭の挨拶』(ボリス・クストーディエフ画)。テーブルの上にピラミッド形の菓子パスハ(左)と、クリーチ(右)が描かれている。ロシアなどに見られる「ハリストス復活!」「実に復活!」と挨拶し合って互いの頬に接吻する習慣を描いたもの。男性の手にはイースター・エッグが描かれている。

並び順はギリシャ語教会スラヴ語を除き[2]、五十音順。

ギリシア語: Χριστ?? ?ν?στη! ?ληθ?? ?ν?στη! (Khristos Anesti! Alithos Anesti!)

教会スラヴ語: Хр?стoсъ воскрeсе! Воистину воскресе! (Christos voskrese! Voistinu voskrese!)

アゼルバイジャン語: M?sih dirildi! H?qiq?t?n dirildi!

アムハラ語: (Kristos Tenestwal! Bergit Tenestwal!)

アラビア語: !?????? ???! ??? ??? ‎(al-Mas?? q?m! ?aqqan q?m!)

アルバニア語トスク方言)Krishti u ngjall! Vertet u ngjall!

アルーマニア語: Hristolu unghia! Daleehira unghia!

アルメニア語: ??????? ??????? ? ???????: ???????? ? ?????????? ????????: (Kristos haryav i merelotz! Orhnyal e Haroutyunn Kristosi!(Christ is risen from the dead! Blessed is the resurrection of Christ!)応答文に若干の違いがある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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