ハリギリ
7-8月、枝先に多数の散形花序を出す
分類
ハリギリ(針桐[5]、学名: Kalopanax septemlobus)は、ウコギ科ハリギリ属の落葉高木。別名、センノキ(栓の木)、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリなどがある。肥沃な土地に自生することから、開拓時代は農地開墾の適地の目印とした[5]。材はケヤキに似た年輪模様が美しく、建築材や家具材としても貴重である。若芽は山菜としての利用もある。 和名「ハリギリ」は、若い枝に大型の鋭いトゲがあることに由来し、葉がキリに似るため「針のある桐」の意味である[6][7][8]。「キリ」については、材質がキリに似ているというところから来たものだという説もある[9]。 ハリギリにはいくつか別名があり、センノキ[1][10]、ミヤコダラ[1]でもよばれる。ニセゲヤキという別名があり、ハリギリとケヤキは板にしたときに年輪模様が似ているため名付けられたとされる[5]。また芽が山菜として有名なタラノキに似ていることから、ハリギリの別名には「タラ」がついたものが多く、アクダラ、オオダラ、アホダラなどの異名もある[5]。山菜としての地方名にオオバラ(中部地方)などがある。大きなサイズのカエデと見まごうほどの大きな葉は天狗の羽団扇にも例えられ、地域によってはテングノハウチワやテングッパという呼び名もある[9]。宮城県の地方名でセノキという呼び名がある[11]。 アイヌ語では「アユ?ニ(ayusni)」と呼ばれる[12][13]。これは「アイウ?ニ(ay-us-ni)」(とげ・多くある・木)という意でついた名である[13][9]。 日本、朝鮮半島、中国の原産[14]。日本全土(特には北海道)、千島列島、朝鮮半島・中国に分布する[5]。平地から山地(深山、高山)まで分布し[15]、雑木林や[8]、肥沃な土地に自生する[5]。 落葉広葉樹の高木で、幹は直立し、高さ10 - 20メートル (m) 、大きいものは30 mになる[15]。幹は直径1メートル (m) にも達する[15][5]。
名称
分布・生育地
形態・生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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