ハリガネサービス外伝_ヒュドラブレイク
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ハリガネサービス
ジャンル
スポーツ漫画
漫画:ハリガネサービス
作者荒達哉
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表号2014年26号 - 2018年46号
発表期間2014年5月29日 - 2018年10月11日
巻数全24巻
話数全212話
漫画:ハリガネサービスACE
作者荒達哉
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表号2018年50号 - 2023年32号
発表期間2018年11月8日[1] - 2023年7月6日[2]
巻数全24巻
話数全214話
漫画:ハリガネサービス外伝ヒュドラブレイク
作者荒達哉
出版社秋田書店
掲載誌月刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表号2021年9月号 -
発表期間2021年8月6日[3] -
巻数既刊6巻(2024年6月7日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ハリガネサービス』は、荒達哉による日本スポーツ漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて2014年26号[4]から2018年46号[5]まで連載され、続編の『ハリガネサービスACE』(ハリガネサービスエース)が同誌にて2018年50号から2023年32号まで連載された[1][2]。このほか、スピンオフとして、荒による『ハリガネサービス外伝ヒュドラブレイク』が『月刊少年チャンピオン』(同社刊)にて2021年9月号より連載されている[3]

バレーボールを題材としており、中学時代は控えだった主人公が驚異的なサーブの才能を開花させたことを機に、無名の高校でチームメイトと奮闘する姿を描く。
あらすじ

下平鉋は盟和中学バレー部時代、25対23で予選に敗れ、中学大会最後の夏を終えた。その後、都立豊瀬高校に入学し、バレーボール部に入部する。だが、経験者といってもピンチサーバーだったという受け答えに先輩たちは冷たい反応。中学でのピンチサーバーは、敗戦濃厚の試合で、思い出程度に出場させるぐらいの補欠扱いに等しいからだ。しかも、彼と同期で入部したのが東京都選抜メンバーの間白譲治、セッターの松方一颯、リベロの金田進という面々。これではまたレギュラーになれないかも知れないと不安に陥る下平、しかも彼だけ初心者扱いで別メニューを組まれ、入部1日目から半ば隔離状態となってしまった。

それでもめげずに朝練をこなしていると、例の選抜メンバー3人組から2対2の練習をしようという誘われ、下平はサーブを打つことに。だが、下平のサーブを受けた金田は一歩も動かず、しかも腕も動かしていないという。間白も松方も耳を疑うが、下平はわざと狙ってレシーブしやすい球を、全く同じ場所にサービスしていたのだった。それを聞いた金田が今度は本気で撃つよう挑発したところ、下平はわざとネットインサーブを仕掛ける。しかも、連続でそれを放ち、彼が言うにはそれすら狙ってできるというのだ。流石にそれには間白と松方も驚きを隠せない表情で、なぜそんなことができるのか下平に訊く。

彼が言うには、3年生最後の大会前、2年生の2月にアキレス腱断裂の怪我をしてしまったことでバレーボール部で一度もレギュラーになれずにいたが、それでもバレーボールをあきらめられず、毎日をサーブ練習だけに明け暮れていた。そして大会当日、ピンチサーバーとして出場した時には、狙って100%ネットインできる抜群のコントロールを体得していたという。そして、その試合で様子を見ていた豊瀬高校の山縣監督から練習を見にくるようと声を掛けられたことで、入部を決意したということである。

こうして、下平、間白、松方、金田の4人たちの高校バレー生活は始まった。そんな彼らの目標は東京都大会の王者駿天堂を倒すこと、それを合い言葉に一致団結するが、上級生たちも簡単にレギュラーを譲るはずもなく、練習の2人組対抗試合でお互いバチバチと火花を散らすことになる。そんな中、徐々に新入生4人と先輩たちの実力が明かされていき、新生豊瀬高校バレー部が新たに動き出す。
登場人物
豊瀬高校

都立高校。実力はそこまででもなかったが、数々の無名高校を全国に導いてきた名将、山縣三郎の赴任によって実力を付けてきた。間白たちはその善戦ぶりを見て豊瀬高校を選んでいる。
下平 鉋(しもだいら かんな)
本編の主人公。豊瀬高校バレーボール部1年。身長174センチメートル体重53キログラム。背番号11。盟和中学校出身。ポジションは
ミドルブロッカー。色白で控え目な性格。極稀にミスもするが決めた場所を確実に狙い打ちできる、ネットインを狙って起こせるなど人間離れした精度のサーブコントロールを武器とし、変化量の多いフローターサーブも撃つことができるなど、豊富なパターンを持つサーブが最大の武器。無回転サーブを打つ際は、針金で手をがっちり固定するイメージを持つ。中学では2年生の2月にアキレス腱を断裂してしまい、その後はひたすらサーブ練習だけを繰り返していて、3年生の最後の大会にピンチサーバーとして出場した際、思い出出場と思われながら、15点連続サービスエースを決める。試合に敗れたものの、それを見ていた豊瀬高校バレーボール部監督の山縣三郎の目に留まり、練習を見に来るよう勧誘されたことがきっかけで豊瀬高校入学を選び、バレーボール部へ入部した。だが、時折アキレス腱を断裂した過去がフラッシュバックしてPTSDを発症しコート上で跳べなくなる問題も抱えていた。関節が硬く、トスやサーブの際にはバチバチという音が鳴る特徴がある。後にトラウマを克服しジャンプ可能となるも、今度は雲類鷲の凶行に怒りを爆発させたことで針金で固定するイメージを捨ててしまい、しばらくネットインサーブが打てなくなる(これも後に克服)。大のバレー好きながら満足に試合できなかった経験からか、自身のバレー(特にサーブ)の検証に並々ならぬ熱意を持つ。それは時に対戦相手を実験台とみなしてしまったり仲間が相手に同情を向けるほどえぐい戦法を取ったりなど狂気に近い側面にもなる。また、周囲を気にしがちな性格から周辺視野も非常に広く、常に相手の一瞬に記憶・把握し、ごく直近の未来を予測する能力も持っている。これを活かして、サーブ&ブロックを意識して敵の攻撃を限定させるなどゲームの流れをコントロールしたり、味方や敵の動き・心理を読んでブロック・レシーブ・スパイクでも活躍するほどの能力を見せるようになる。
間白 譲治(ましら じょうじ)
豊瀬高校バレーボール部1年。身長167センチメートル、体重62キログラム。背番号10。育葉中学校出身でポジションはウイングスパイカー。色黒の肌ととがった赤髪と耳が特徴で常に鼻腔拡張テープをつけている。上背はそこまででもないが豊富な運動量と跳躍力をもち、キレの鋭いスパイクや相手ブロッカーが追いつけないほどの速攻を放つ。また上背のなさも自覚しており、フェイントなど臨機応変の攻撃もこなす。反面、レシーブは苦手。中学校は東京都選抜の控えメンバーだった。夜遅い母親に負担を掛けたくないという理由で弁当を持参しないなど意外と家族思いである。
松方 一颯(まつかた いぶき)
豊瀬高校バレーボール部1年。身長178センチメートル、体重67キログラム。背番号9。海成附属中学出身。ポジションはセッターで、柔らかいトスを打つ。小学生のころ、クラブではスパイカーだったが監督にセッターをするよう言われた。大人しく落ち着いた性格だが、ひたすらデータを採集するのが趣味で、それをコート上で頭の中で計算しながら、実戦に生かすことができる能力をもつ。中学時代は東京都選抜の控えメンバー。
金田 進(かねだ すすむ)
豊瀬高校バレーボール部1年。身長177センチメートル、70キログラム。背番号8。金糸町中学校出身。ポジションはリベロで、レシーブ以外には興味を示さないが、レシーブに関しては誰にも負けないという自負と天性のセンスをもち、身体のどこかに当てれば正確にコントロールできる技術をもつ。中学時代は東京都選抜の控えメンバー。登場当初はチームのことより自分がボールを拾えればいいという自己中心的な考え丸出しで、また普段からも何を考えているか分からない部分があったが、徐々に仲間の影響を受けてチームワークを意識するようになる。意外と器用で、弁当は自分で作っている(炊飯器で炊いた具が入ったご飯をそのまま丸めた特大サイズのおにぎり)。作中では、吹き出しにおける台詞の語尾がカタカナとなっている。
五十嵐 歩(いがらし あゆむ)
豊瀬高校バレーボール部3年。身長175センチメートル。背番号3。ポジションはウィングスパイカー。自分自身にも厳しく、ストイックな性格で筋肉トレーニングが日課。威力溢れるサーブやスパイク、バックアタックを武器とする。プレー中も含め、いつも頭にタオルを巻いている。
野々原 大樹(ののはら ひろき)
豊瀬高校バレーボール部3年。背番号1。ポジションはオポジット。飄々として人なつっこく、学校中からも応援に来るなど部の人気者。フィジカル面も優れ、人並み外れた跳躍力をもつ。また、相手が先輩、後輩分け隔て無く、他人の優れた力を吸収しようとする意欲に溢れている。右手を負傷した時は左手で挑み、試合中に感覚を掴みものにするなど、いわゆる天才タイプ。最終的には左右どちらの手でも打てるようになった。
久場 遥(くば はるか)
豊瀬高校バレーボール部3年。身長181センチメートル。背番号7。ポジションはミドルブロッカー。高代と並ぶ守備の要。
高代 航平(たかしろ こうへい)
豊瀬高校バレーボール部3年。身長180センチメートル。背番号5。ポジションはミドルブロッカーで、チームの守備の要。顔は強面だが、面倒見が良い。
大船 勇(おおふな いさむ)
豊瀬高校バレーボール部2年。身長186センチメートル。背番号4。湊二中学出身。ポジションはウィングスパイカー。五十嵐と並ぶ筋肉マニアで、上背もある。五十嵐に負けず劣らず、威力のあるジャンプサーブやスパイクを得意とする。フェイントなどを嫌いひたすらパワーで叩き込むタイプ。上下関係に厳しいが、部活での思いは誰にも負けないぐらい強く情熱的な部分もある。鴫澤に好意を抱いている。ユニフォームの袖を肩までまくってプレーしている。
猫田 瞬(ねこた しゅん)
豊瀬高校バレーボール部2年。身長154センチメートル。背番号6。ポジションはリベロ。板が丘中学出身。身軽で守備範囲は広く、またチームワークも大切にしている。ベイビーフェイスだが、背が低いことはコンプレックスであり、「かわいい」と呼ばれることを嫌う。バレーへの取り組みは至って真摯で、自分の居場所を追い求めた結果リベロに強い拘りを持っている。ガッツも強いが、一度怒らせると屈託ない笑顔で思いっきり毒を吐く癖がある。
家守 浩一(やもり こういち)
豊瀬高校バレーボール部2年。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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