Y染色体 E 系統
系統祖E-M96
発生時期約73,000年前[1]
発生地(推定)アフリカ東部[2][3][1]または西アジア[4]
親階層DE
分岐指標L339, L614, M40/SRY4064/SRY8299, M96, P29, P150, P152, P154, P155, P156, P162, P168, P169, P170, P171, P172, P173, P174, P175, P176
子階層E1,E2
高頻度民族・地域アフリカ、中東、南ヨーロッパ
ハプログループE (Y染色体)(ハプログループE (Yせんしょくたい)とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループDE (Y染色体)のサブクレード(細分岐)の一つで、「L339, L614, M40/SRY4064/SRY8299, M96, P29, P150, P152, P154, P155, P156, P162, P168, P169, P170, P171, P172, P173, P174, P175, P176」の変異で定義づけられる系統である。約7.3万年前[1]に東アフリカ[2][3][1]または西アジア[4]で誕生した。
下位系統
E
E*
E1 P147/PF1938
E1*
E1a M132 西アフリカの一部民族で高頻度。
E1b P177/PF1939
E1b*
E1b1 DYS391p, P2/PF1940/PN2, P178, P179, P180/PF1941, P181
E1b1*
E1b1a L222.1/S350.1, TSC0077541/V38, V100 アフリカ中南部。ニジェール・コンゴ語族に関連。
E1b1b M215/Page40/PF1942 アフリカ北東部。アフロ・アジア語族に関連。
E1b2 P75
E2 M75 東アフリカにみられる。
(系統はHaplogroup Tree 2015 Version: 10.26 Date: 10 April 2015
による。)ニジェール・コンゴ系民族に高頻度のタイプであり、ニジェール・コンゴ系民族の約68%に観察される[5]。
英語版リンクen:Haplogroup E-V38
E1b1b系統ハプログループE1b1bの分布ハプログループEの拡散想定図(参考)アフロ・アジア語族の伝播
アフロ・アジア系民族に高頻度に見られるタイプであり、特にベルベル人に80-93%[6]と高頻度である。ナイル・サハラ系民族の一部でも高頻度に見られる。下位系統E1b1b1a1b1-V13がアルバニアで高頻度であり[7]、有史以前のある時期にエジプト付近からの直接渡来が存在したようである。ヨーロッパで見られるタイプはほとんどがこのE-V13系統またはE-M123系統である。また話者の多くがR1bとなっているチャド語派の元来の担い手はカメルーン北部にのみ低頻度に見られるE-V259と考えられる。
英語版リンクen:Haplogroup E-M215 (Y-DNA)
E1b1b M215/Page40/PF1942
E1b1b* -