D1a2a (Y染色体) 系統
系統祖{{{major-haplo}}}
発生時期35000-40000年前[1]
45,292(95% CI 52,183 - 39,308)年前[2]
発生地(推定)日本
現存下位系統の
分岐開始年代(下限値)21,545(95% CI 24,936 - 18,612)年前[3]
親階層D
分岐指標M55, M57, M64.1, M179, P37.1, P41.1, P190, 12f2b, Z3660
高頻度民族・地域日本列島(アイヌ、琉球民族、大和民族)
ハプログループD-M55 (Y染色体)(ハプログループD-M55 (Yせんしょくたい)、英: Haplogroup D-M55 (Y chromosome))とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループ(単倍群)の分類のうち、ハプログループDのサブクレード(細分岐)の一つで、Z3660の子孫の系統である。今より四万年ほど前に日本列島で誕生したとされる[4]。現存する下位系統の最も近い共通祖先は今より二万年ほど前にさかのぼるとされ、現在日本人の3割ないし4割[5]が属している。同じZ3660のサブクレードとしては現代のアンダマン諸島に居住するオンゲ族及びジャラワ族にみられるY34637がある。
ISOGGでの名称 ハプログループD1a2a(D-M55)は、主に日本列島で観察される。日本人の約32%[6] - 39%[7]にみられ、沖縄や奄美大島では過半数を占める。アイヌの80%以上[8]もこれに属する。ハプログループD1a2aは、日本で誕生してから3.8-3.7万年ほど経過していると考えられている[9]。 本系統と兄弟グループのD1a2b(Y34637)はアンダマン諸島南部(オンゲ族、ジャラワ族)でサンプル数は少ないものの100%[10][11]を占める。なお、本系統と他のハプログループDのサブクレードとは概ね5万3千年以上[12]の隔絶があり、他のハプログループと比べてサブクレード間でも近縁とは言えず、親グループ間並の時間的距離がある。 YAP source:
2006年 ハプログループD2
2014年5月 ハプログループD1b (D1,D2,D3→D1a,D1b,D1c)
2019年6月 ハプログループD1a2 (D1a,D1c→D1a1a,D1a1b D1b→D1a2)
2020年4月 ハプログループD1a2a (D1a2,D1a3→D1a2a,D1a2b)
概略
分岐系統の概略
DE(M203)
D(CTS3946)E(M96)[13]
D1(M174)D2(A5580.2)
D1a(CTS11577)[14]D1b(L1378)[15]
D1a1(Z27276)[16]D1a2(Z3660)[17]
D1a1a(M15)[18]D1a1b(P99)[19]D1a2a(M64.1)[20]D1a2b(Y34637)[21]
D1a2a1(Z1622)[22]D1a2a2(CTS131)[23]
Y Full Haplogroup YTree (v6.02) at 02 April 2018