ハビエル・ミレイ
Javier Milei
(2024年)
アルゼンチン
第59代大統領
現職
ハビエル・ヘラルド・ミレイ(スペイン語: Javier Gerardo Milei、スペイン語発音: [xa?βje? xe??a?.do mi?lej]、1970年10月22日 - )は、アルゼンチンの政治家、経済学者、作家。第59代大統領。アルゼンチン中央銀行を廃止して、米ドルをアルゼンチンの通貨に制定させるなど過激な主張が多いことから、「アルゼンチンのトランプ」という異名をもつ[1]。オーストリア学派の経済学者として、アルゼンチンの歴代政権の財政政策に対して、「政府支出を削減すべきだ」と批評している。
2023年11月に行われた大統領選挙(英語版)では、前大統領のペロン主義に則った支配が財政危機を引き起こしていることを批判。財政政策の転換を公約として、得票率55.69%対44.31%で、セルヒオ・マサ(英語版)経済相を破り、当選[2]。 ブエノスアイレスでイタリア系の家庭として生まれ育つ[3]。父はバス運転手であったが[4]、幼少期の頃には両親から児童虐待を受け、10年間両親と口を聞かなかったと彼は語っている。そんな不遇の日々を送っていたミレイにとって、妹のカリーナと母方の祖母が心の支えだった[5]。学生時代には間欠性爆発性障害の兆候があったことから、ミレイは変人を意味するエル・ロコ(El Loco)という異名が付いていた。 ローリング・ストーンズのカバー・バンド『エベレスト』ではフロントマンとして活動していた[6][7]。高校時代にはCAチャカリタ・ジュニアーズのゴールキーパーを務めていた経験がある。ラウル・アルフォンシン政権下で起きた財政危機を目の当たりにし、高校卒業と同時にサッカーをやめ、経済学に興味を持つ。 1992年にベルグラノ大学で経済学の学位を取得、トルクァト・ディ・テラ大学で経済学の修士号を取得する[8]。21 年以上にわたり、マクロ経済学やミクロ経済学、経済学で使用する応用数学の教授として勤務していた。アルゼンチン国内や海外各地で講演を行い、50以上の学術論文を執筆している[9]。
来歴