この項目では、植物について説明しています。その他の用法については「ハナミズキ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)
Benthamidia florida
(2007年4月14日、大阪府)
分類(APG III)
ハナミズキ(花水木[4]、学名: Cornus florida)は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木ないし落葉高木。植物学における標準和名アメリカヤマボウシの別名[2][3]。北米原産で、日本へは1912年にワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼として贈られた木として知られている。庭木や街路樹によく使われる。
リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[5][6]。 和名ハナミズキは、ミズキ属に属することと花が日本のミズキよりも美しく目立つことから名付けられている[4]。また、アメリカヤマボウシの名は、アメリカ原産であることと日本の近縁種のヤマボウシに似ていることから。 英語では「犬の木」を意味する dogwood (ドッグウッド)と呼ばれる[7]。この語の語源には諸説あるが、一説には17世紀頃に樹皮の煮汁がイヌの皮膚病治療に使用されたためと言われ、他には、木製の串を意味する英古語の「dag」「dog」を作る材料に使われる堅い木であったことからとも言われる。 北アメリカ原産。おもにアメリカ合衆国東海岸からミシシッピ川あたりまで自生しており、山岳部や西海岸にはない。日本には植栽されて、北海道、本州、四国、九州で見られる[4]。日本では都市部を中心に庭や公園、街路によく植えられている[8]。 落葉広葉樹の小高木[8]から高木[4]。日本では樹高3 - 8メートル (m) ほどであるが、原産地では高さ12 mほどになる[8][10]。成木の樹皮は灰白色から灰黒色で、網目状に細かく深い割れ目がある[11][8][10]。若木の樹皮は滑らかである[10]。
名称
分布・生育地「#日本における植栽」も参照
形態・生態
花期は4月下旬 - 5月上旬でヤマボウシよりも早く[13]、芽吹きと同時に花が咲き、品種によって花色が白色の木や、やや薄いピンク色の木がある[12]。ただし、花弁のように見えるのは総苞で、中心の塊が花序である。花びらに見える総苞片は4枚で、先端部はくぼんでおり[11][12][13]、白花の先端には紅色が差してポイントになっている[14]。