ハナイズミモリウシ
ハナイズミモリウシの頭骨
分類
ハナイズミモリウシ(Bison hanaizumiensis)は、第四紀の最終氷期を中心に日本列島に生息していた、ウシ科バイソン属に分類されるバイソンの一種である[注 1][2]。
発見[ソースを編集]
主だった化石は岩手県一関市にある花泉遺跡などから発掘されており、日本列島で発見されている唯一のオーロックスの化石も同時に花泉遺跡にて発掘されている[3]。現在でも、発見の記念碑が残されている[4][5]。
オーロックスをふくむ他の大型陸棲哺乳類と共に発見された点から、中国の黒竜江省・ハルビン市における発掘状況との類似性が見られる。しかし、花泉町におけるオーロックスの出土記録は後年に花泉遺跡からの産出種のリストから除外されており、日本列島におけるオーロックスの分布の是非については再考の余地があるため、現時点(2024年)で後期更新世の日本列島に確実に生息していたと判明しているウシ族はバイソン属とスイギュウに限定される[注 2][2][6][7][8]。
分類[ソースを編集]
日本列島に何種類のバイソン属が生息していたのかは不明である。これまでに産出してきた記録の中では、現在まで種の特定または分類がなされているのは本種とステップバイソンと Bison occidentalis(英語版)のみであり、分類にも不確定な部分が目立つ[8][9]。
ステップバイソン(プリスクス野牛)に近縁だとされる[10]が、厳密な関連性は不明である。