ハッピーフライト
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この項目では、2008年の日本映画について説明しています。2003年のアメリカ映画については「ハッピー・フライト」をご覧ください。
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ハッピーフライト
HAPPY FLIGHT
ロケ地の一つとなった東京国際空港
第2旅客ターミナル
監督矢口史靖
脚本矢口史靖
製作亀山千広
出演者田辺誠一
時任三郎
綾瀬はるか
吹石一恵
寺島しのぶ
田畑智子
平岩紙
田山涼成
田中哲司
岸部一徳
音楽ミッキー吉野
主題歌フランク・シナトラ
カム・フライ・ウィズ・ミー
撮影喜久村徳章
編集宮島竜治
製作会社アルタミラピクチャーズ
配給東宝
公開 2008年11月15日
2009年3月26日
2009年5月22日
2009年7月16日
上映時間103分
製作国 日本
言語日本語
興行収入13.3億円
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『ハッピーフライト』(HAPPY FLIGHT)は、2008年11月15日に公開された日本映画監督矢口史靖
概説撮影に使用された
ANA 747-400 JA8096

企画当初、監督は航空パニック映画を考えていたが、その後2年間のリサーチの結果、航空機が墜落する可能性が非常に低いことと、同時に航空業界の裏で働く人々の面白さを知り、脚本の内容を変更し、結果的に、旅客機が機体異常で引き返し無事緊急着陸するだけという、ある意味で地味な物語(経緯自体は重大だが、人間側には異常な性格、行動、天才的な能力発揮は一切なく、全員が日常的な反応や業務遂行に徹している)を面白く見せる職人芸が問われる仕事となった。

リサーチは多岐にわたり、シアトルに所在するボーイング社なども訪れた。鳥被害の深刻さ、多くがカジュアルな私服で仕事をこなす管制官たち、厳格さの一方で取捨選択と妥協も要求される整備、機長の権限と責任の大きさ、原則として中年期まで昇進できないため若いキャビンアテンダント(以下「CA」と表記)にも見下される副操縦士の悲哀など、業界外の観客に興味深い内幕が巧妙に織り込まれている。特に、空港側描写の中心として航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)に思い切った比重がかけられ、管制塔ほど一般に広く知られてはいなかったこの部署にスポットライトが当たることになった。日本映画では比較的珍しいモジュラー(組み合わせ)型の同時進行に徹したドラマ構成で、たとえば、主役、準主役である田辺誠一、綾瀬はるか、田畑智子、岸部一徳の4人(この3番目に時任三郎を加えた順に出番が多い)は、田辺と綾瀬が一瞬すれ違う場面を例外としてお互いに同じ画面に登場せず会話もしない。田辺と時任は同じ操縦室での二人芝居部分が多いが、この4つに整備班を加えた5つのグループ同士の会話自体も最小限となっており、彼らをつなぐのは1機の旅客機である。

映画制作にあたって全日本空輸(ANA) の全面的な協力を得た。ANAでは社内に映画の特別チームを編成し、作品企画時から、脚本の直し、撮影時の協力、衣装の貸与、ロゴマークの使用などのほか、撮影現場の立ち会い、社員によるエキストラ参加など多岐にわたって協力を行った。撮影には実際にANA国際線で使用されていたボーイング747-400機体番号 JA8096)[注釈 1]が、日本の航空業界史上初めて、撮影目的で15日間無料でレンタルされたほか、東京国際空港第2旅客ターミナル、関西国際空港、ANA機体整備工場などでも大規模ロケが敢行された。いずれの場所での撮影も、日本映画史上初である。

キャストは、矢口が監督した『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』と同様、全員オーディションで決定した[注釈 2]。これは矢口のこだわりである。また、映画の登場人物にはモデルが存在するという[注釈 3]
ストーリー

機長昇格訓練中の副操縦士、鈴木和博(田辺誠一)は、羽田ホノルル行き1980便(ANAボーイング747-400)でOJT最終日となる乗務の準備をしていた。この路線訓練の試験に合格すれば、機長に昇格できるというものであるが、当初予定されていた優しい教官(小日向文世)ではなく、厳しいことで知られる指導教官、原田典嘉(時任三郎)と乗務をすることになってしまう。この日は1980便の離陸後に台風13号が関東地方へ来るが、ホノルルまでは概ね悪天に見舞われない予報となっていた。また、機体の右上のピトーヒーターに不調が見られたが、右下のピトー管は予備で通常は使用できないため、左2本を利用して航行することとなる。

新人CAの斎藤悦子(綾瀬はるか)は、1980便で初めて国際線フライトに乗務することとなったが、ショーアップ(搭乗開始前のブリーフィング。国内線なら1時間前、国際線は1時間半前集合が義務)に遅刻し、鬼チーフパーサーとして知られる山崎麗子(寺島しのぶ)に叱られてしまう。更に、機内での作業が始まってからも周囲に追いつけず、同乗のCAからも疎まれていた。グランドスタッフとして勤務する木村菜採(田畑智子)は、退職を申し出ているにもかかわらず上司に拒否され続け、後輩の吉田美樹(平岩紙)の教育にも手を焼いていた。彼女はこの日も1980便のオーバーブッキングを上手く調整するが、座席変更を受け入れてもらう代わりに、機内持ち込み不可能な大きさの荷物でも持ち込めるようにするという取引をしてしまい、乗客に罵声を浴びせられた中堅CAの田中真里(吹石一恵)とトラブルになる。一方、空港ではOCCやドックで社会科見学の小学生を受け入れていたが、OCC責任者の高橋昌治(岸部一徳)らはその対応に手を焼いていた。

その頃、滑走路に鳥が集っているのを見た管制官はバードパトロールに駆除を要請するが、雑誌記者と偽って接触してきた愛鳥連盟の人間により妨害され、駆除に使用する銃が空砲であることを説明している間に離陸中の1980便は鳥の群れへ突入してしまう。この光景は、城南島海浜公園にいた航空マニアも目撃し、その写真をインターネットに上げていた。その写真を見た航空マニアの若者は菜採に1980便に異常がないかを聞くが、菜採は荷物を取り違えた男性客の対処へ駆り出される。彼女は転倒しながらも出発したリムジンバスを追いかけ、荷物を取り戻すことに成功する。荷物を戻してもらった男性はその勇姿に感激し、菜採に「上のレストランで会いましょう」と名刺を渡す。

悦子はCAに憧れる修学旅行の女子高生から羨望の眼差しを受けるが、雑誌と間違えて絵本を持ってきたり飲み物を間違えるなどのトラブルを連発した挙げ句、乗り物酔いした客に吐瀉物をエプロンにぶちまけられてしまい、麗子からキャビンに出なくてもよいと命じられてしまう。しかし、機内食のデザートが提供できなくなると、麗子は悦子の料理の腕を見込み、機内に残っていた食材で代替のレシピを考えさせる。この計らいは見事成功し、悦子も自信を取り戻す。

ここまで順調に運行してきたが、コックピットでは対気速度計が突如作動しなくなり、鈴木と原田は1980便の羽田帰還を決断する。


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