ハゴップ・アキスカル(Hagop Souren Akiskal,1944年1月16日 - 2021年1月20日)は、アメリカ合衆国の医学者、精神科医。カリフォルニア大学サンディエゴ校精神科教授。同大学International Mood Center所長。目次 レバノンにてアルメニア人の両親の元で生まれ、1969年、ベイルート・アメリカン大学にて医学博士の学位を取得。ウィスコンシン大学にて研鑽を積み、その後テネシー州メンフィスにあるテネシー大学にて臨床医として、また気分障害の研究医として働く。1972 - 1990年、テネシー大学の精神科教授となる。 また1990 - 1994年の間は、米国国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health - NIMH)にて主任諮問委員、1996年からは Journal of Affective Disorders 誌の編集長を務める。 2002年、横浜で開催された第12回世界精神医学会
1 生涯
2 脚注
3 出典
4 関連項目
5 外部リンク
生涯
アキスカルは、はじめ神経症性うつ病、境界性パーソナリティ障害と気分障害に関する研究を行っていたが、双極性障害を限定的に定義する診断基準に疑問を持った[2]。気分障害における単極性と双極性の二分法に異を唱え、エミール・クレペリンの広範な躁うつ病論への回帰を主張し、新クレペリン学派(ネオクレペリニアン)を名乗る。双極性障害の2極の中間帯に症候学的に連続する軽微双極性スペクトラム(soft bipolar spectrum)の概念を提唱している。
アキスカルはクレペリンを深く敬愛しており、「哲学者がプラトーに追記することしかできないように、精神医学者はクレペリンに追記することしかできない」と述べている[2][注 1]。
脚注^ 1999年の日本精神病理学会での招待講演にて。
出典^ ⇒UCSD Psychiatrist Receives 2003 Ellis Island Medal of Honor, UCSD Health Sciences News, September 9, 2003. Accessed January 22, 2010
^ a b 秋山剛、酒井佳永、松本聡子「双極スペクトラムと気質」『こころの科学』第131巻、2007年1月、 53頁。
関連項目
エミール・クレペリン
イグノーベル賞受賞者の一覧
気分障害
双極性障害
外部リンク
⇒Faculty profile page at UCSD