ハクセキレイ
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ハクセキレイ
ハクセキレイ Motacilla alba lugens
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:スズメ目 Passeriformes
:セキレイ科 Motacillidae
:セキレイ属 Motacilla
:タイリクハクセキレイ
M. alba Linnaeus, 1758
亜種:ハクセキレイ M. a. lugens

学名
Motacilla alba lugens[2]
(Gloger, 1829)
和名
ハクセキレイ(白鶺鴒)
英名
Japanese Pied Wagtail
White Wagtail

ハクセキレイ(白鶺鴒、学名:Motacilla alba lugens)はスズメ目セキレイ科分類される鳥類。世界中に広く分布するタイリクハクセキレイ(学名 Motacilla alba)の一亜種

英名では、タイリクハクセキレイ各亜種を総称して "White Wagtail" と呼ばれるとともに、特にハクセキレイ (M. a. lugens) を指す際には "Japanese (Kamchatka) Pied Wagtail", "Black-backed Wagtail" と呼ばれる。
分布

ロシア沿海地方ハバロフスク地方の沿岸部、カムチャツカ半島千島列島樺太日本列島北海道本州)および中国東北部に分布する留鳥または漂鳥。冬場の積雪地でも観察される。

日本では、かつては北海道東北地方など北部でのみ繁殖が観察されていたが、20世紀後半より繁殖地を関東中部などへと拡げ、現在は東日本では普通種になっている(#セキレイ類近縁種の分布を参照)。

また、西日本ではタイリクハクセキレイに容姿が似るホオジロハクセキレイ(学名 Motacilla alba leucopsis)も観察される。
特徴

体長21cm ほどで、ムクドリよりやや小さめで細身。他のタイリクハクセキレイ亜種より大型になる。

頭から肩、背にかけて、雄の夏羽では黒色、雄の冬羽と雌では灰色。腹部は白色で、胸部に黒くなるのが特徴的である。胸部の黒の面積は雄の方が雌より大きい。顔は白く、黒い過眼線が入る。セグロセキレイと類似するが、本種は眼下部が白いことで判別できる。嘴と脚は黒。幼鳥は、頭?背中が灰色、顔はやや黄色がかっており、腹は白、胸部の黒い部分は薄くまだら。

尾羽は長めで、セグロセキレイキセキレイと同様、尾羽を上下に振る姿が特徴的である。波を描くように飛翔する。

横から

暑さのため口を開けている

口元の細いヒゲ

顔の正面

幼鳥

生態

主に水辺に棲むが、川だけでなく用水路、水辺が近くにある場所ならば市街地などでもよく観察される[3]。河川の下流域など比較的低地を好む傾向があり、セグロセキレイキセキレイとは、夏場は概ね棲み分けている(#セキレイ類近縁種の分布も参照)。

冬場は単独で、夏場は番いで縄張り分散する。縄張り意識が強く、特に冬場は同種のほか、セグロセキレイ、キセキレイと生活圏が競合する場合があり、その際には追いかけ回して縄張り争いをする様子もよく観察される。虫を食べる幼鳥

食性は雑食で、一旦高いところに留まって採食に適した場所を探し、水辺や畑などに降りて歩きながら水中や岩陰、土中などに潜む昆虫類クモミミズなどを主に捕えて食べる。

ただし本種は都市部などの乾燥した環境にも適応しており、分布域の広がった近年では、コンビニの駐車場やガソリンスタンド公園ホームなどで餌[注 1]を食べる様子も観察されている[注 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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