ハウチワカエデ
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ハウチワカエデ
福島県会津地方 2011年5月
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
:ムクロジ目 Sapindales
:ムクロジ科 Sapindaceae
:カエデ属 Acer
:ハウチワカエデ A. japonicum

学名
Acer japonicum Thunb. (1784)[1]
シノニム


Acer japonicum Thunb. var. kobakoense (Nakai) H.Hara (1936)[2]

Acer japonicum Thunb. var. insulare (Pax) Ohwi (1953)[3]

Acer japonicum Thunb. var. circumlobatum (Maxim.) Koidz. (1911)[4]

Acer japonicum Thunb. f. viscosum Hayashi (1955)[5]

Acer japonicum Thunb. f. villosum (Koidz.) H.Hara (1954)[6]

Acer japonicum Thunb. var. stenolobum H.Hara (1954)[7]

和名
ハウチワカエデ(羽団扇楓)

ハウチワカエデ(羽団扇楓[8]学名: Acer japonicum)はムクロジ科[注 1]カエデ属落葉小高木落葉高木。同じ株に両性花雄花が生ずる雄性同株[9]。別名、メイゲツカエデ[8]カエデのなかまの中でも掌状の葉が特に大きく、葉柄が短いのが特徴である。
名称

和名ハウチワカエデの名の由来は、カエデのなかまの中でも葉が特に大きく、これを天狗が持つ羽で出来た団扇(羽団扇)に例えたものである[10][8][11]。別名のメイゲツカエデ(名月楓)は、秋の名月の光で紅葉が映えて、落ちるのも見えるという意味が込められている[8][12]

そのほか様々な別名があり、アカバナハウチワカエデ[1]、ネバリハウチワカエデ[1]、オオメイゲツ[1]、シナノハウチワカエデ[1]、ケハウチワカエデ[1]、コバコハウチワ[2]、モミジハウチワ[7]などとも呼ばれている。

学名は、Acer japonicum で、日本のモミジを代表する意味の名がつけられている[13]英名は full moon maple(フルムーン・メープル)で、これは別名のメイゲツカエデ(名月楓)をそのまま訳したものと考えられている[13]中国名では、羽扇槭(羽扇楓)とも書かれる[1]
分布と生育環境

日本の北海道および本州(中部以北)[10]四国に分布し[14]、日本国外では朝鮮半島に分布する[10]山地の中腹から尾根にかけて生え[10]、低山帯から亜高山帯下部の山地の谷間などに広く自生する[11][9]。他のカエデ類とより寒冷に強く、標高の高いブナ帯に生育する[11]。日当たりのよい山の斜面に生えている[14]

観賞のため人の手によって、園芸種が庭や公園などにも植えられている[10][15]
特徴

落葉広葉樹小高木から高木で、樹高は5 - 10メートル (m) [8][15]、高いもので15 mに達する[11][13]樹皮は青灰色や灰白色、灰褐色で若木はなめらかである[8][11]、成木の樹皮は浅く裂ける[16]。今年は赤褐色または紅紫色で[10]、花時のみわずかに白色の長軟毛を散生させるが、後に落ち無毛で光沢がある[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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