ハイパーヨーヨー
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この項目では、競技用ヨーヨーである「ハイパーヨーヨー」について説明しています。オルタナティブ・アイドルユニットの「ハイパーヨーヨ」については「hy4_4yh」をご覧ください。
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出典検索?: "ハイパーヨーヨー" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年2月)

ハイパーヨーヨー(HYPER YO-YO)は、1997年以降にバンダイが発売した競技用ヨーヨーの商品群。
概要

ハイパーヨーヨーは、価格や品質ばかりでなく性能面で特性の異なる様々な商品をラインナップし、商品選択から楽しめる幅広いホビー性を提供したこと、児童漫画雑誌とのタイアップによるテクニック・メンテナンス指導、競技会開催などの大規模プロモーションで一大ブームを巻き起こした。

ほとんどの商品は既存ヨーヨーメーカーOEMである。各モデルの特徴を系統立て、どのようなプレイトリックに向くかなどを解説表示し、メンテナンス部品・アクセサリも加えて統一ブランドの下に発売するという販売戦略により、小中学生を中心に人気を得た。主要な機種は分解可能で、糸交換やオイル使用などのメンテナンスを必要とする。一部は現在も競技で使用されている物と同等である。

競技用ヨーヨーと同様に、紐はヨーヨーに完全には固定されておらず、振り下ろしたときに下で空転するようになっている。本体の内側に「レスポンスシステム」と呼ばれる何らかの抵抗を作っておくことで、空転中に紐を引けばそのままヨーヨーが紐を巻き取って戻ってくるようになっているのも競技用ヨーヨーと同様である。
展開時期

2020年の時点で過去3度に渡って断続的にプロモーションが行われている。
第1期(1997年春 ? 2000/9/24)

ヨーヨーの歴史上、最大のブームとなった時代で、ブーム開始から最初の2年で2700万個を売り上げた[1]。1997年後半から1998年のブーム時には大型量販店で売り切れが続出したことで社会現象になり、ワイドショーなどでもたびたび取り上げられ、中村名人やハイパーヨーヨーの全国大会入賞者がテレビ出演することもあった。

また、各地でイベントや大会が行われたり、ハイパーヨーヨーを使うパフォーマーも現れるほどになる。さらに全国各地のバンダイが指定した店でトリックの認定が行われた。1990年代中期の『月刊コロコロコミック』全盛時のホビーであるミニ四駆ビーダマンの中では最も後発ではあったものの、最終的には高い人気を得た。ブーム時には他社から様々な類似品も発売された。

販売こそはバンダイで一括して行ったものの、生産は多くの会社で行っていたため、生産会社別の特色が生まれ、これもブームの一因となった。糸やアクセサリーなどをカスタムして自分だけのヨーヨーを作ることができたため、猶更である。当時模倣品まで広く出回っていたため、『月刊コロコロコミック』の誌上に模倣品と純正品の識別方法が特集ページとして公開されていた。

1個2000円程度で販売されていたため、低年齢層が保護者にねだるには丁度良かった。この商品とたまごっちによって、1998年3月期の連結決算が過去最高の2882億円を記録したと言えばその商業実績の程が分かるだろう。

しかし金属ベアリングの「レイダー」などの高級モデル(5000円程度)が登場し、ハイパーヨーヨー名人が高級モデルを宣伝するなど本来のターゲットである低年齢層を置き去りにする路線に舵を切り、技術面以外に経済力が重視される風潮が漂い出したため、ブームは終息に向かい、「ハイパードラゴン」発売の頃にはブームは沈静化した。

2010年代のヨーヨー世界チャンピオンの大半は日本人選手であり、この時代でヨーヨーの存在を認知するきっかけとなった選手も多い。
第2期(2003年末 ? 2005/4/4)

最も知名度が低い時代[2]。ブーム沈静後の2004年前半から後半にかけて、再びハイパーヨーヨーが発売された。1997年に発売された一部の商品を機能をそのままに模様だけ変えたものと、新たにラインナップに取り入れた機種が発売された[3]

しかしこちらは1997年から1998年のブームと違って全く話題にならず、コロコロコミック等でのタイアップも殆どされないまま販売が終了した。ブームが起きなかった原因として、子供の間で玩具よりも『遊戯王』や『デュエル・マスターズ』といったカードゲームが流行していた時期で、同時期には『ベイブレード』もブームが終了し販売が一時中断しており、玩具業界全体が低迷していた時期であったためと考えられる。

販売戦略も今一つで、ローンチモデルに「ハイパーレイダー」や「フリーハンド」といったフラッグシップ機を出したのに対し、その数ヶ月後には徐々に性能の劣る機種をリリースし、最終的には固定軸のエントリーモデルを出すといった始末。この発売順がユーザーからは不評だった。尤も、第1期よりもハイパーヨーヨーへの注目度が格段と低かったため、玩具界隈では大きな騒ぎにはならなかった。

ところが完全に不評を買ったというわけではなく、第1期を経験して一時的にヨーヨーを止めていた当時の青年層からは、高性能機種を安く買い求められた[4]から復帰・躍進のきっかけとなった事を評価する声もある。
第3期(2010/2/13 ? 2014/3/28)

発達したインターネット環境をフルに駆使して展開された時代[5]。この時代には競技ヨーヨーの性能や世界チャンピオンが行うトリックも第1期とは比べ物にならないほど進歩を遂げ、何よりプロの演技を見せる動画配信サービスも充実していた。そこでバンダイはメインターゲットを小学生男児に絞って、ヨーヨーそのものを認知させるきっかけを作り、2010年2月13日にコロコロコミックと提携して再発売した。

玩具店で受験できるトリック認定制度も小中学生限定ではあるが復活。公式サイトには前シーズンと同様に公認トリックを動画形式で発表・解説するだけでなく、発売前の製品もブログで紹介する形を取り、第1期には無かったインターネットでの情報公開に力を入れた。

ラインナップは第2期とは反対に、初めは固定軸機種から徐々に強力なシリーズを投入する形を取った。エントリーモデルとはいえ2010年春?秋には金属ベアリング機種[6]も発売され、それらが好評だったことや、コロコロコミックではキメルのYOYO!が連載開始されたことからハイパーヨーヨーへの人気が段々高まっていった。

そんな最中、2011年3月11日に東日本大震災が発生。東北地方を中心に電力不足が生じた。その環境を逆手に取り、電力不要の玩具としてハイパーヨーヨーが注目され一気にブームが大きくなった。これが影響して本年以降も他業者のヨーヨーイベントにはエントリー人数が増加するきっかけとなった。

こうしてヨーヨー界の競技人口そのものは増えていったが、年を重ねるにつれてハイパーヨーヨーの人口は震災から数ヶ月経ったあたりをピークに徐々に減少し始める。上達の早いスピナーは情報にも敏い傾向にあり、ハイパーヨーヨーよりも高性能な他社製ヨーヨーで、より高難度のトリックが行われる世界規模の競技大会の存在を認知してしまい、ハイパーヨーヨーは辞める代わりに本格的な競技ヨーヨーに移行する形で引退していくスピナーが目立った。

ヨーヨー界のうちハイパーヨーヨーのシェアが減少したため、ブームも2013年夏には弱まっており、その時点でバンダイ主催イベントの全てを終了。秋にはハイエンドモデルをリリースし、冬にはプレミアムバンダイシリーズの発売を最後に商品展開の全てを終了した。年度末のWEB全国大会を最後に歴代最長のプロモーションは幕を閉じた。
性能分析

バンダイによる第2期ハイパーヨーヨーオフィシャルサイトでの分析方法[7]。一般的なヨーヨーの性能分析も加えておく。
スリープ力
ヨーヨーが空転(スリープ)していられる時間のこと。ベアリングの種類やボディーの重量とその配分を総合的に加味して性能が変化する。ベアリングは短いものから順に挙げると、固定軸 ≒ 木製ベアリング < クラッチ付ベアリング < ナイロンベアリング < 小径金属ベアリング < 大径金属ベアリングの順にスリープが長くなる。また、ボールベアリングは平型よりもUFO型の方が長時間に、金属製よりもセラミック製の方が長時間回る傾向にある。一般的には、スリープ時間はボディにも影響され、重いほど(厳密には空転したときに回転モーメントが大きくなるような重心分布を持つボディほど)回転時間が長くなる。
メンテナンス性
メンテナンスのしやすさ。オイルによる影響が大きかったり、内蔵パーツ(ベアリング)が細かかったりするとメンテナンスが難しく上級者向けとなる。ルーピングプレイに向いた形状。ラウンド型、ノーマル型、球型とも呼ばれる。ストリングプレイに向いた形状。バタフライ型、ウィング型、鼓型とも呼ばれる。
ルーピングプレイ・ストリングプレイ
ルーピングプレイのしやすさとストリングプレイのしやすさ。本体形状とスリープ力、レスポンスパーツの性質によって決定される。特に本体形状による影響は表裏一体の関係にある。重いほど、また糸をかける溝が広いほどストリングプレイには向くが、ルーピングプレイには向かなくなる。特にスリープ中に引いても戻って来ないタイプはより一層ストリングプレイに向く反面、ルーピングプレイは不可能。逆に、球体に近い本体形状は糸をかけ辛いためストリングプレイには向かないが、手元で空中半回転するルーピングプレイには(加えて程よい軽さであれば)使いやすい。溝の幅を狭める機能のあるタイプは特にルーピングプレイに適しているが、最低限のスリープ力しか持ち合わせていない。
商品
ヨーヨー本体

元の製造会社によって大きく分けてYOMEGA製、DUNCAN製、YOYOFACTORY製、バンダイ社純正、HENRYS製、RUSSELL製の6系統に分けられる。製品名の右に番号が振ってあるが、これは発売された時期を『第n期』として表す。
YOMEGA製

第1期の主要商品[8][9]


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