ハイジ
Heidi
監督ポール・マーカス
『ハイジ』(Heidi)は、ヨハンナ・シュピリ著の児童文学『アルプスの少女ハイジ』を原作とする、2005年のイギリス映画である。
日本では2006年に公開され、当時ロンドンに留学中だったRie fuが日本語吹替版の主題歌『Until I Say』を手掛けた[1]。 両親を亡くし、母の妹であるデーテ叔母さんに育てられていた少女ハイジは、叔母さんがフランクフルトで働くことになったために、アルプスの人里離れた山小屋で1人で暮らす父方の祖父「アルムおんじ」に預けられる。偏屈で人間嫌いのアルムおんじは、麓の村人たちの間で人を殺したことがあるなどと噂されていた。当初はハイジにも心を閉ざしていたアルムおんじも、素直で心優しいハイジに次第に心を開いて行く。一方のハイジもヤギ飼いの少年ペーターと大自然の中でのびのびと幸せに暮らす。 そんなある日、デーテ叔母さんが現れ、ハイジを裕福な家庭の娘の遊び相手にするために無理矢理フランクフルトに連れて行く。 ハイジが連れてこられたゼーゼマン家は執事であるロッテンマイヤー夫人が取り仕切っていた。ハイジはその家の娘で足の不自由な少女クララと出会い、すぐに仲良くなるが、山育ちで礼儀も知らず、文字も読めないハイジをロッテンマイヤーは目の敵にする。ハイジにとってごく当たり前のこともロッテンマイヤーには全てが苛立たしいものであった。それでもハイジの素直で聡明な姿に、クララの父親であるゼーゼマン氏もその母でクララの祖母であるゼーゼマン夫人もハイジを大いに気に入る。 ところが山での生活を忘れられないハイジは酷いホームシックにかかる。ロッテンマイヤー以外のゼーゼマン家の人々は、ハイジとの別れは辛いものの、ハイジのためにと彼女を山に返すことにする。 山に戻ったハイジは以前のような元気を取り戻す。しかし、フランクフルトで文字を学び本を読むようになったハイジにペーターは距離を感じるようになる。そこにクララたち家族がハイジに会いに山にやって来る。再会を喜ぶハイジとクララだったが、そんな2人の姿をペーターは素直に受け入れることができない。 ハイジとアルムおんじはクララを連れて山にハイキングに向かう。残された車椅子を見たペーターは不満をぶつけるように発作的にクララの車椅子を蹴り飛ばしてしまう。すると車椅子は崖に向かって転がり始め、追いかけるハイジは車椅子と一緒に崖から落ちてしまう。そのとき、とっさにクララは立ち上がる。かろうじて草に掴まり助かったハイジは、クララが立ち上がっていることに気付く。こうしてクララは歩けるようになった。
目次
1 あらすじ
2 キャスト
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
あらすじ
キャスト
ハイジ(アーデルハイド)
演 - エマ・ボルジャー、吹替 - 森迫永依天真爛漫な少女。赤ん坊の時に両親を事故で亡くしている。
アルムおんじ
演 - マックス・フォン・シドー、吹替 - 鈴木瑞穂ハイジの父方の祖父。偏屈で村人から避けられている。
ロッテンマイヤー夫人
演 - ジェラルディン・チャップリン、吹替 - 戸田恵子フランクフルトの富豪ゼーゼマン家の執事。極端な猫嫌い。
ゼーゼマン夫人
演 - ダイアナ・リグ、吹替 - 寺田路恵クララの祖母。ハイジの理解者。
デーテ叔母さん
演 - ポーリン・マクリン
ペーター
演 - サミュエル・フレンド、吹替 - 川口翔平ヤギ飼いの少年。
クララ
演 - ジェシカ・クラリッジ、吹替 - 最上莉奈ゼーゼマン家の娘。足が不自由。
セバスチャン
演 - デル・シノット、吹替 - 藤森慎吾(オリエンタルラジオ)ゼーゼマン家の召使い。ハイジの味方。
ゼーゼマン氏
演 - ロバート・バサースト、吹替 - 内田直哉クララの父親。ハイジの理解者。
ユキ(羊)
吹替 - 中田敦彦(オリエンタルラジオ)
脚注^ ⇒“Rie fuがテーマ曲を歌う映画『ハイジ』、いよいよ公開!”. BARKSニュース. (2006年7月16日). ⇒http://www.barks.jp/news/?id=1000025398 2011年11月19日閲覧。
関連項目
アルプスの少女ハイジ (アニメ)
外部リンク
⇒ハイジ - allcinema
⇒ハイジ - KINENOTE
Heidi - AllMovie(英語)
Heidi - インターネット・ムービー・データベース(英語)
⇒Heidi - TCM Movie Database(英語)
Heidi - Rotten Tomatoes(英語)
更新日時:2018年2月18日(日)02:55
取得日時:2018/07/26 17:40