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ノーマン・コーン（Norman Rufus Colin Cohn、1915年1月12日 - 2007年7月31日）はユダヤ系イギリス人の歴史学者、専門は中世精神史。
経歴

ロンドンのユダヤ系の家庭に生まれる。グレシャム・スクールで教育を受け、さらに1933年から1939年までオックスフォード大学クライスト・チャーチの研究生であった。1939年から6年間は英国陸軍で勤務。第二次世界大戦後、イングランド、スコットランド、アイルランド、アメリカ合衆国、およびカナダの大学で教えた。1966年からサセックス大学の教授となり、同時に集団精神病理学研究センターの所長を務める。その仕事の重要性により、英国学士院特別会員に選ばれた。
著作

The Pursuit of the Millennium: Revolutionary Millenarians and Mystical Anarchists of the Middle Ages,(Secker and Warburg, 1957, Reviced and Expanded ed, 1970).

江河徹訳『千年王国の追求』（紀伊國屋書店, 1978年）、増訂版での訳


Warrant for Genocide: The Myth of the Jewish World Conspiracy and the "Protocols of the Elders of Zion", (Penguin, 1970).

内田樹訳『ユダヤ人世界征服陰謀の神話――シオン賢者の議定書』（ダイナミックセラーズ, 1991年）、抄訳版


Europe's Inner Demons: The Demonization of Christians in Medieval Christendom,(Basic Books, 1975, Revised ed., University of Chicago Press, 2000).

山本通訳『魔女狩りの社会史――ヨーロッパの内なる悪霊』（岩波書店, 1983年／岩波モダンクラシックス, 1999年／ちくま学芸文庫, 2022年、解説黒川正剛）


Cosmos, Chaos and the World to Come: The Ancient Roots of Apocalyptic Faith,（Yale University Press, 1993).

Noah's Flood: The Genesis Story in Western Thought,(Yale University Press, 1996).

浜林正夫訳『ノアの大洪水――西洋思想の中の創世記の物語』（大月書店, 1997年）


論文

“The Horns of Moses.” Commentary vol. 3 (September 1958)

“The Myth of the Jewish World Conspiracy: A Case Study in Collective Psychopathology.” Commentary vol. 41 no. 6 (June 1966) 35

“Monsters of Chaos.” Horizon: Magazine of the Arts no. 4 (1972) 42

“Permanence de Millenarismes Le Contrat Social.”revue historique et critique des faits et des idees vol. 6 no. 5 (September 1962)289

“Adamo: the Distinguished Savage.” The Twentieth Century vol. 155 (January 1954) 263

“The Saint-Simonian Extravaganza.” The Twentieth Century vol. 154 (July 1953) 354

“The Magus of the North.” The Twentieth Century vol. 153 (January 1953) 283

“The Saint-Simonian Portent.” The Twentieth Century vol. 152 (July 1952)

“How Time Acquired a Consummation Apocalypse Theory and the End of the World.” (1995) pp.21-37(compilation)

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