ノーマルスーツ
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出典検索?: "ノーマルスーツ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年5月)

ノーマルスーツ (NORMAL SUIT) とは、アニメガンダムシリーズ』における宇宙服の総称。
概要

劇中では人型機動兵器であるモビルスーツに対し、人間が着用する通常(ノーマル)の宇宙服をレトロニムとして呼称するようになった。

外見や機能により、宇宙艦の乗員や作業員(民間用含む)の「重装型」とモビルスーツや戦闘機などのパイロット用の「軽装型」の2種類に大別できる。世界観によって外観や仕様も様々ではあるが、多くの場合は宇宙での放射線から身を守るためや耐Gや慣性運動などの理由から、シートにより確実に体を固定するための安全装置としての役割は共通している。

各作品の主人公が着用するスーツの色彩は最初のテレビシリーズ以来伝統的にほとんどが白ベースだが、『W』・『00』(さらに『G』でのファイティングスーツ)では例外的に黒ベースのものを着用している。

シャア・アズナブルパプテマス・シロッコハマーン・カーンなど一部の人物は宇宙空間の戦闘でも、万一に備えてコクピットに常備はしながらも基本的に着用せずに出撃しており、基本的に生還する自信の表れとされている。
各世界観におけるノーマルスーツ
宇宙世紀におけるノーマルスーツ

重装型のノーマルスーツは主に艦内や宇宙空間などでの作業用であり、パイロット用のそれに比べると武骨で、現代の宇宙飛行士の船外作業服に近いデザインとなっており、このイメージは後のガンダムシリーズにも引き継がれている。戦闘時に艦がダメージを受けた場合の空気流出に備え、乗員が戦闘前に着用する光景も描かれているが、部下に余計な不安を与えないように、あえて着用しない指揮官もいる。重装型は現代の船外作業服と比較してもかなり頑丈に作られているようで、『ガンダムΖΖ』にてドック艦ラ・ビアン・ローズがプルツークイン・マンサに撃沈された際に戦死したエマリー・オンスの例では、艦全体の大爆発に巻き込まれても遺体が着用していたスーツ自体はほとんど損傷していない様子が描写されていた。

ヘルメットのバイザー(シールド)は基本的にスイッチで開閉可能であり、非戦闘時などに開放する。割れる素材で出来ており、コックピットに直撃を受けた場合などにガラスの様に割れる描写がある[1]サングラスのように色がついているものもあるが、シーンによって色が付いていない場合も多い。本来は実在の宇宙服同様、宇宙線を防ぐ工夫がされていないと眼を傷める原因ともなる。実在の物はのコーティングがされており、マジックミラーの様になっている為に外から中を覗く事は困難である。離れていると会話も通じない為、無線を使ったりヘルメットを接触させて音を伝わらせることで行なう。また、ヘルメットを着用すると首は左右を向く事も出来ないので、バイザーシールド部分は左右の耳の辺りまで大きく切り込まれている(ヘルメットの中だけなら顔は左右を向ける)。

軽装型はパイロットスーツとも呼称され、ウェットスーツのように体に密着したラインの“いかにも動きやすそうな”デザインで、酸素発生器や応急修復用パッチなどの生命維持機能は腰ベルト脇にコンパクトにまとめられている。なおこちらは乗機用のスーツ(戦闘機パイロットの耐火オーバーオール同等)でもあり、宇宙空間に限らず地球上のパイロットや特殊部隊などが着用している。地球上では『Ζガンダム』第35話でみられるように、潜水服としての使用が可能である。軽装型はそれを着用するだけの暇がない非正規戦闘に遭遇した場合を除いてほとんどのモビルスーツパイロットがモビルスーツ戦闘時に着用しているが、『機動戦士ガンダム』前半のシャア・アズナブルや『Ζガンダム』のパプテマス・シロッコハマーン・カーンなど、非常に高い能力を持つモビルスーツパイロットの中には軽装型を敢えて着用しない者も複数存在しており、「軽装型非着用でのモビルスーツ戦闘への参加」という行為自体が通常の戦闘では軽装型が必要な状況、すなわち被弾の可能性が極めて無いという自信の表れとして描写されていた。なお、ハマーン・カーンは『ガンダムΖΖ』47話でジュドー・アーシタとの直接対決に臨む折りに作中を通じて初めて軽装型を着用し、無傷で帰還する事が難しい状況である事を伺わせていたが、この様子を見た部下達は普段と明らかに異なる上官の状況を前に少なからず動揺している様子が描かれていた。軽装型を着用する際にはその下にはTシャツ等の肌着下着程度しか身に付けないらしい事が、『Ζガンダム』にてエマ・シーンが負傷し戦死する時の状況や、『第08MS小隊』のアイナ・サハリンが軽装型の上衣のファスナーをはだけた際の姿などで描写されていたが、中には『ガンダムΖΖ』のキャラ・スーンのように、軽装型を着用する際に下着や肌着の類を一切身に付けていないと見られる者も存在した。軽装型に備えつけられている応急修復用パッチは、白兵戦にて銃撃や刃物による刺突などを受けた際に布地の破孔からの空気漏れを防ぐために使用されていた事から、少なくとも軽装型が拳銃弾や刃物に対する一定の防御能力を有する2010年代現在の防弾ベストよりも布地の強度が劣る事は確実であるとみられ(一年戦争篇最終回「脱出」。アムロはシャアにレイピアで肩を刺されて穴が開いた)、更に『ガンダムΖΖ』47話でキャラ・スーンが戦死した際には、軽装型の襟元から胸元に掛けての布地を左手の腕力のみで引き裂いて胸の谷間を曝け出す扇情的な演出が行われており、その後も乗機ゲーマルクの爆発に巻き込まれた際には、肉体はほとんど無傷のまま軽装型の布地のみが爆風で散り散りに破れて全裸に近い状態になっていく様子が描写されていた[2]事から、軽装型は重装型や現実の船内船内服と比較しても布地自体が相当に破れやすいものである事が推察される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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