ノーベル物理学賞
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ノーベル物理学賞
受賞対象
物理学
会場ストックホルム
国 スウェーデン
主催スウェーデン王立科学アカデミー
初回1901年
最新回2023年
最新受賞者ピエール・アゴスティーニ
フェレンツ・クラウス
アンヌ・リュイリエ
公式サイトhttps://www.nobelprize.org/

ノーベル物理学賞(ノーベルぶつりがくしょう)は、ノーベル賞の一部門。アルフレッド・ノーベルの遺言によって創設された5部門のうちの一つで、自然科学分野で権威ある賞。物理学の分野において重要な発見を行った人物に授与される[1]

対象となる分野は大きく分けて、天文学天体物理学原子物理学素粒子物理学の3分野であるが、気象学など地球科学からの受賞もある[2]

ノーベル物理学賞のメダルは、表面にはアルフレッド・ノーベルの横顔(各賞共通)、裏面には宝箱を持ち雲の中から現れた自然の女神のベールを科学の神(科学のゲニウス)が持ち上げる素顔を眺めている姿がデザインされている(化学賞と共通)[3]
歴代受賞者
1900年代

年度受賞者名国籍受賞理由[4]・原著ないし関連論文
1901年ヴィルヘルム・レントゲン
Wilhelm Conrad Rontgen ドイツ帝国後に彼に因んで命名される[注 1]注目すべき放射線X線の発見
Nature: 53 (1896) 274-276
1902年ヘンドリック・ローレンツ
Hendrik Antoon Lorentz オランダ放射現象に対する磁性の影響[注 2]の研究
ピーター・ゼーマン
Pieter Zeeman オランダ
1903年アンリ・ベクレル
Antoine Henri Becquerel フランス共和国自発的放射能の発見
ピエール・キュリー
Pierre Curie フランス共和国ベクレルによって発見された放射現象に関する共同研究[注 3]
マリ・キュリー
Marie Curie, nee Sklodowska フランス共和国
ポーランド立憲王国出身)
1904年レイリー卿
(ジョン・ウィリアム・ストラット)

Lord Rayleigh
(John William Strutt) イギリス重要な気体密度に関する研究、およびこの研究により成されたアルゴンの発見
1905年フィリップ・レーナルト
Philipp Eduard Anton von Lenard ドイツ帝国
ハンガリー王国出身)陰極線に関する研究
1906年ジョゼフ・ジョン・トムソン
Joseph John Thomson イギリス気体の電気伝導[注 4]に関する理論および実験的研究
1907年アルバート・マイケルソン
Albert Abraham Michelson アメリカ合衆国彼が考案した精密光学機器マイケルソン干渉計[注 5]とそれによる分光学および計量学の研究
1908年ガブリエル・リップマン
Gabriel Lippmann フランス共和国彼が考案した、光干渉に基づき鮮明に色を複製する手法[注 6]
1909年グリエルモ・マルコーニ
Guglielmo Marconi イタリア王国無線通信の進展への貢献
フェルディナント・ブラウン
Karl Ferdinand Braun ドイツ帝国

1910年代

年度受賞者名国籍受賞理由[4]・原著ないし関連論文
1910年ヨハネス・ファン・デル・ワールス
Johannes Diderik van der Waals オランダ気体および液体の状態方程式に関する研究[注 7]
1911年ヴィルヘルム・ヴィーン
Wilhelm Wien ドイツ帝国熱放射を支配する法則に関する発見[注 8]
Ann. Phys.: 58 (1896) 662-669
Philos. Mag. ser5: 43 (1897) 214-220
1912年ニルス・グスタフ・ダレーン
Nils Gustaf Dalen スウェーデン灯台灯浮標などの照明用ガス貯蔵器に取り付ける自動調節機の発明
1913年ヘイケ・カメルリング・オネス
Heike Kamerlingh Onnes オランダ低温における物性の研究[注 9]、特にその成果である液体ヘリウムの生成
1914年マックス・フォン・ラウエ
Max von Laue ドイツ帝国結晶によるX線回折現象の発見
1915年ヘンリー・ブラッグ
Sir William Henry Bragg イギリスX線による結晶構造解析に関する研究[注 10]
Nature: 90 (1912) 219-219 (William Henry Bragg)
Nature: 90 (1912) 410-410 (William Lawrence Bragg)
ローレンス・ブラッグ
William Lawrence Bragg イギリス
1916年受賞者なし賞金はノーベル物理学賞の基金に割り当てられた
1917年チャールズ・バークラ
Charles Glover Barkla イギリス元素特性X線の発見
1918年マックス・プランク
Max Karl Ernst Ludwig Planck ドイツ帝国エネルギー量子の発見による物理学の進展への貢献
Annalen der Physik: 1 (1900) 719
Annalen der Physik: 4 (1901) 553
1919年ヨハネス・シュタルク
Johannes Stark ドイツ国カナル線のドップラー効果、および電場中でのスペクトル線の分裂[注 11]の発見

1920年代

年度受賞者名国籍受賞理由[4]・原著ないし関連論文
1920年シャルル・エドゥアール・ギヨーム
Charles Edouard Guillaume スイスインバー合金の発見とそれによる精密測定の開発
1921年アルベルト・アインシュタイン
Albert Einstein スイス理論物理学に対する貢献、特に光電効果の法則の発見
Ann. Phys. (Berlin): 17 (1905) 132-148
Ann. Phys. (Berlin): 20 (1906) 199-206
Ann. Phys. (Berlin): 22 (1907) 180-190
Phys. Z.: 10 (1909) 185-193
Verh. der Deutschen Physikal. Gesellschaft: 18 (1916) 318-328
Phys. Z.: 18 (1917) 121-128
1922年ニールス・ボーア
Niels Henrik David Bohr デンマーク原子構造と原子から放射に関する研究についての貢献
Philos. Mag. ser.6: 26 (1913) 1-24
Philos. Mag. ser.6: 26 (1913) 476-502
Philos. Mag. ser.6: 26 (1913) 857-875

1923年ロバート・ミリカン
Robert Andrews Millikan アメリカ合衆国電気素量[注 12]および光電効果[注 13]に関する研究


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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