この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "ノーヒットノーラン"
ノーヒットノーランとは、野球、ソフトボールの試合における記録。
本項では一部、ノーヒットノーランに近いが異なる記録である、ノーヒッター(無安打試合; 英: no-hitter, no-noメジャーリーグベースボールや世界野球ソフトボール連盟によって定義される)についても記述する。またノーヒットノーランの達成者についてはノーヒットノーラン達成者一覧を参照。 野球・ソフトボールの試合において、投手が相手チームに安打も得点も一切許さず勝利することをノーヒットノーランと言う。ノーランのラン”Run”は、得点を意味する野球用語であり、直訳すると「無安打無得点」。 安打のみならず一人の走者すらも出させずに完封勝利を挙げた場合は完全試合(パーフェクトゲーム)となる。完全試合もノーヒットノーランではあるが、ある具体的な事例について、完全試合とは言わず単に「ノーヒットノーラン」という場合は四球、死球、失策、打撃妨害、振り逃げのいずれかによる出塁を許したが生還させなかったことを含意する。日米ともに、完全試合の回数を含めて数えられる。なお、コールドゲーム、あるいは9回もしくは延長戦までおこなっての引き分け試合で無安打無得点を達成した場合は参考記録扱いとなる。 日本のプロ野球においては先発投手が完投で達成した場合は個人記録として公認されるが、複数の投手の継投による場合はチームの記録として公認される。社会人や高校などのアマチュア野球では個人記録のみ公認され、継投による達成は参考記録扱いとなる。 女子ソフトボールでは、上野由岐子が7度達成している(完全試合を含めると15度)[1]。 メジャーリーグベースボール (MLB) では2020年8月26日現在、完全試合23回を含んで304回達成されている。1991年に発表されたMLBの公式見解において、ノーヒッターとは「9回以上を一人または複数の投手が無安打に抑えた場合」と定義されている[2]。したがって、四死球、ボーク、失策、犠打、犠飛、野手選択、打撃妨害、捕逸や暴投などで得点を許したが相手を無安打に抑えた試合も含まれる。また、継投による場合、チームが敗れた場合にもノーヒッターは記録される[注釈 1]。達成者の詳細については「ノーヒットノーラン達成者一覧#メジャーリーグ」を参照
概説
メジャーリーグベースボール
無安打試合にまつわる記録
最初の無安打試合
MLB最初の無安打試合は、1876年7月15日、セントルイス・ブラウンストッキングスのジョージ・ブラッドリーが達成。
アメリカンリーグ初の無安打試合は、1902年9月20日に、シカゴ・ホワイトソックスのニクシー・キャラハン
達成回数・連続達成記録
通算達成回数で最も多い選手はノーラン・ライアンの計7回。2015年10月4日現在で複数回達成者は37人(継投による達成含む)、3回以上の達成者はノーラン・ライアン、サンディ・コーファックス、サイ・ヤング、ボブ・フェラー、ラリー・コーコラン、ジャスティン・バーランダーの6人。コーファックス、ヤングは完全試合を含む。サンディ・コーファックスは、4年連続達成の記録を持つ。ノーラン・ライアンは3年連続で達成している。そのうち最初の年度の1973年は2回達成。また1973年?1975年の3年連続、1990年?1991年の2年連続と2年以上連続を2回記録した。ジョニー・ヴァンダー・ミーアは、1938年6月11日と6月15日、先発2試合連続の無安打無得点を達成した(ダブルノーヒッター)。MLBでは唯一の例である。年間個人最多達成回数は2回でジョニー・ヴァンダー・ミーア、アリー・レイノルズ(英語版)、バージャル・トラクス(英語版)、ノーラン・ライアン、ロイ・ハラデー、マックス・シャーザーが達成。ハラデーは完全試合を含む。MLB全体での年間最多達成回数は近代野球前が1884年の8回(ノーヒッター2回、ノーヒットノーラン6回)、近代野球では2021年の9回。継投による達成は2015年8月14日現在で37投手により11回記録されている。そのうちヴァイダ・ブルー、マイク・ウィット、ケント・マッカー、コール・ハメルズの4人が単独でのノーヒットノーランも記録。ウィットは完全試合。
初登板(MLBデビュー戦)での達成
1892年10月15日 バンプス・ジョーンズ(英語版) シンシナティ・レッズ 対 ピッツバーグ・パイレーツ(ナリーグ)スコア7-1 近代野球前の記録。1失点でのノーヒッター。
初先発での達成はテッド・ブリーテンスタイン、バンプス・ジョーンズ、ボボ・ホロマン、タイラー・ギルバートの順番で4人が達成しバンプス・ジョーンズのみがMLBデビュー戦での達成となっている。
両リーグでの達成
ナリーグ、アリーグでそれぞれで達成した投手はサイ・ヤング、ジム・バニング、ノーラン・ライアン、野茂英雄、ランディ・ジョンソンの5人。野茂は1996年(ドジャーズ)と2001年(レッドソックス)に記録している。サイ・ヤング、ジム・バニング、ランディ・ジョンソンは完全試合を含む。
完全試合から継投によるノーヒッター達成に変わった例
1917年6月23日のボストン・レッドソックス対ワシントン・セネターズにおいて、レッドソックス先発のベーブ・ルースが先頭打者に四球を与えた後に審判に対する抗議で退場となり、代わってマウンドに上がったアーニー・ショア(英語版)が9回終了まで無安打無得点に抑え達成した。なお、1991年に記録見直しが行われるまで、この試合はショアによる完全試合という扱いであった。
6投手の継投による達成
2003年6月11日のインターリーグの試合で、ヒューストン・アストロズはロイ・オズワルト、ピーター・マンロー(英語版)、カーク・サールース、ブラッド・リッジ、オクタビオ・ドーテル、ビリー・ワグナーの6投手を継投してニューヨーク・ヤンキースを無安打無得点に抑えた。2012年6月9日のインターリーグの試合では、シアトル・マリナーズはケビン・ミルウッド、チャーリー・ファーブッシュ、スティーブン・プライヤー、ルーカス・リットキー、ブランドン・リーグ、トム・ウィルヘルムセンの6投手を継投してロサンゼルス・ドジャースを無安打無得点に抑えた。