ノート:黄金の自由
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後の時代の人々は当時のポーランドを振り返って、共和国が「貴族の天国、ユダヤ人の楽園、農民の地獄」[1]だったのだと批判的に主張するようになったが、この見方を裏付ける実証的研究は充分に行われているとは言い難い状況である。

「貴族の天国、ユダヤ人の楽園、農民の地獄」については知らないが、是に近い「貴族の天国、農民の煉獄」のような表現は(tant est grande la liberte de la noblesse Polonnoise (qui viuent come en vn Paradis, & les Payfans come s'ils estoient en vn Purgatoire))Wilhelm_le_Vasseur_de_Beauplan Guillaume Le Vasseur de Beauplan
著の『Description d'Ukranie』(1660年)に用いられる。ご周知のように、Beauplanは「後の時代の人」ではありません。「この見方を裏付ける実証的研究は充分に」あります :)--Alex K 2010年1月2日 (土) 05:15 (UTC)[返信]

第3節「評価」への疑問

この節の筆者は「黄金の自由」の衰退の原因をリバタリアニズムに帰しているが、これは失当であろう。筆者にはリバタリアニズムへの偏見があるように見受けられる。リバタリアニズムとは積極的自由を求める現代リベラリズムに対して、消極的自由の復権を主張する広義の自由主義概念であって、個人の経済的利己主義や国家の解体を志向するアナルコ・キャピタリズム(無政府資本主義)を必ずしも意味しない。リバタリアンを利己主義者と売国奴の代名詞のように見做すのは誤りである。黄金の自由の本質は貴族政的立憲政を核とする穏健な自由主義(保守的なリバタリアニズム)とみるべきだろう。確かに、身分保障にあぐらをかいた貴族たちの利己的行動には嫌悪感を禁じえないが、それを根拠に自由主義を否定することは、「革命によらない、自由な法秩序の漸進的形成」という、「黄金の自由」の今日的意義を否定することになるのではないか。


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