ノースロップ・グラマン
Northrop Grumman Corporation
種類公開会社
市場情報NYSE NOC
ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman Corporation、NYSE: NOC )は、アメリカ合衆国のバージニア州フェアファックス郡ウェストフォールズチャーチに本社を置く企業。1994年にノースロップがグラマンを買収して誕生した。主に戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・軍艦などを製造している軍需メーカーである。軍需産業としてはロッキード・マーティン、BAEシステムズ、ボーイングに次いで世界で4位[7]に位置しており、軍艦メーカーとしては最大である。
また船舶用電子機器事業の強化を目的に買収したスペリーマリン(Sperry Marine)部門は1997年にスペリーマリン、デッカ(Decca)およびC.プラース(C.Plath)の3ブランドを統合して設立。一般船舶用および海軍向けのナビゲーション、通信、情報および自動化の機器およびシステムを提供する。 航空機製造会社ノースロップは1939年設立で第二次世界大戦時代の米軍発注額ランキングでは第100位の会社であったが[8]、1994年に、アポロ月着陸船を製造したグラマンを買収して、ノースロップ・グラマンが誕生した。 合併直後にノースロップ・グラマンは、ウェスティングハウス・エレクトリックの防衛部門や軍事レーダー企業やロジコン
歴史
1996年にウェスティングハウス・エレクトリックの防衛産業部門のウェスティングハウス・エレクトロニック・システムズを30億ドルで買収した。同部門はノースロップ・グラマン・エレクトロニック・システムとなった。
2000年からはエレクトリック分野の企業やリットン・インダストリ社を買収し、インガルス造船所とエイボンデール造船所の双方を傘下に置く。翌年の2001年にはニューポート・ニューズ・シップビルディング&ドライドック社と合併。米国最大の造船企業となる。しかしその後、2011年にアメリカ海軍艦建造から手を引き、造船部門を分離してハンティントン・インガルス・インダストリーズ(Huntington Ingalls Industries、略称 HII)として独立させるとともに、その株主となった。
その後はしばらく、新型機の採用や量産計画などはなかったが、KC-X(次期空中給油輸送機計画)でEADSと組み、エアバスが開発したエアバス A330 MRTTをベースにした機体を提案し、ボーイング社提案のKC-767ベース案と争った。2008年2月29日にアメリカ空軍はノースロップ・EADS案を採用。KC-45という機体名で179機生産する予定でいた。しかし同年6月に米会計検査院 (GAO) からこの決定に対して見直し勧告が行なわれたため、KC-Xの選定作業は振り出しに戻った。その後2011年2月24日に再選定により国防総省はボーイング社案を採用(KC-46と命名)したため、KC-45は不採用となった。
2018年には、航空宇宙・防衛企業のオービタルATKを92億ドルで買収した。同社はノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズとなった。[9]
2018年の時点で、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の元請け業者である[10][11]ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のレンダリング画像
主な製品とサービスB-2 スピリットT-38 タロン
航空機
B-2 スピリット
B-21 レイダー(開発中)
A-6 イントルーダー
EA-6 プラウラー
F-5 フリーダムファイター/タイガー II
F-14 トムキャット
F-20 タイガーシャーク(3機のみ製造:量産せず)
YF-17 コブラ(F/A-18 ホーネットの原型となった機体)
YF-23 ブラック・ウィドウ II(ATF計画試作機:不採用)
X-47 ペガサス
T-38 タロン
RQ-5 ハンター(開発元のTRWを買収)
RQ-4 グローバルホーク
RQ-180
MQ-4C トライトン
MQ-8 ファイアスカウト
C-2 グレイハウンド
E-2 ホークアイ
E-8 ジョイントスターズ(ベースの機体はボーイング707)