ノルトライン=ヴェストファーレン州
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ノルトライン=ヴェストファーレン州
Land Nordrhein-Westfalen


州旗州の紋章
州歌Lied fur NRW(ドイツ語)
ここはライン川とルール地方、そしてヴェストファーレンでは(英語版)

州都デュッセルドルフ
面積34,082.76 km² (第4位
人口
 - 総計
 - 人口密度(2018/12/31)
17,932,651 人 (第1位
526.2 人/km²
ISO 3166-2:DE.mw-parser-output .monospaced{font-family:monospace,monospace} DE-NW
公式サイトノルトライン=ヴェストファーレン州政府
政  治
州首相ヘンドリック・ブスト
与党CDU緑の党連立
前回選挙2022年5月15日
次回選挙2027年5月15日
連邦参議院(上院)
での投票権数6
地  方
市町村数
 * 独立市396
23

ノルトライン=ヴェストファーレン州(ノルトライン=ヴェストファーレンしゅう、標準ドイツ語:Nordrhein-Westfalen [?n?rtra??nv?st?fa?l?n] ( 音声ファイル), 低ザクセン語:Noordrhien-Westfalen)は、ドイツの16ある連邦州の一つである。

州別で見ると人口は国内第1位である。ヨーロッパを代表する工業地帯であるルール地方は州の西部に位置し、これまでドイツ(西ドイツ)経済を牽引してきた。ドイツ全体で13ある人口50万人以上の都市の内、4つがこの州に集まる。州都デュッセルドルフをはじめ、ケルンドルトムントエッセンがそれである。また、西ドイツの首都であったボンも州内にある。
州名

州名は、北部(Nord=ノルト)ラインラント地方ヴェストファーレン地方との合成名である。州の西部が北ラインラント地方、東部がヴェストファーレン地方(英語名からウェストファリア地方とも呼ばれる)である。

州の名が長いので、NRW州と略されることもある。
地理

西はオランダ、南西はベルギー、南はラインラント=プファルツ州、南東はヘッセン州、東と北はニーダーザクセン州と隣接する。

北部のヴェストファーレン地方の大部分はミュンスターラントと呼ばれ、見渡す限りの広大な平地のあちこちに多くの水の館が点在し

かつてのラインラントの北部にあたる西側は、アーヘンボンを結ぶ線の北側がその中央部にライン川が流れる平地を成し、南側は中部高地の北端に位置するアイフェル山地につながる。

南東部は中部高地につながるベルギッシェス・ラントおよびザウアーラントを経てぼウェーザー川に沿った形でニーダーザクセン州と接している。

州の西部は、ライン川が南から北西へ流れ、その周囲に商工業地帯が発達している。州の北部を東西にリッペ川が流れ、ライン川に注ぐ。リッペ川の流域にはヴェストファーレン平野が広がる。
気候

気候的には大西洋の影響を強く受け、平均気温は平地で冬は氷点を少し上回る程度、夏は16℃から17℃、山岳部は標高に応じてこれより少し低い。降雨量は年間を通じてほぼ一定しており、平地で650mmから800mm、山岳部で1,000mmから1,100mmであるが、西部では1,200mmを超える。
歴史

今日の州域は、ドイツ帝国時代は、プロイセン王国のライン州 (Rheinprovinz) 北部とヴェストファーレン州 (Provinz Westfalen)、そしてリッペ侯国 (Furstentum Lippe) に分かれていた。

ライン州

ヴェストファーレン州

リッペ

第一次世界大戦ドイツ革命後、各地の君主制が廃され、プロイセン王国はそのままプロイセン自由州(邦) (Freistaat Preusen) となった。ただし、ルール地方1923年1月11日から1930年6月30日までフランスベルギーの占領下にあった。リッペはリッペ自由州 (Freistaat Lippe) となった。

第二次世界大戦後、ラインラント州は北部がイギリスの、南部がフランスの占領地区となった。イギリスの軍政当局は、同様にイギリス占領地区となっていたヴェストファーレン州とラインラント州の北部を1946年8月23日に合併させて、ノルトライン=ヴェストファーレン州を発足させた。さらに、イギリスが本部を設置していた小州のリッペを、1947年1月21日にノルトライン=ヴェストファーレン州と合併した。リッペの合併については、1948年11月5日に州議会によって事後承認された。ドイツ最大のルール工業地帯を国際的な管理下に置こうとするソ連やフランスの目論見もあったが、イギリスはこの地にベルリンに対抗しうる経済的政治的な拠点を作るべく、かなり強引な形でこの州を創設した。1949年5月8日ドイツ連邦共和国基本法が可決し、その施行日の5月24日に、ノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツ(西ドイツ)の連邦州となった。

ちなみに、州都デュッセルドルフの近郊、エルクラート (Erkrath) 市とメットマン (Mettmann) 市の間にネアンデル谷もしくは ネアンデルタール (ドイツ語: Neandertal, 20世紀初頭までは Neanderthal)がある。デュッセル川 (Dussel, ライン川支流) にある小さな谷である。1856年、この谷でネアンデルタール人(Homo neanderthalensis) の化石が発見されたことで一躍有名になった。
政治
州議会詳細は「ノルトライン=ヴェストファーレン州議会」を参照
2012年州議会選挙州議会の政党別議席数(2012年現在)

州議会 (Landtag) の定数は181で、2012年5月13日に行われた前回選挙での政党別議席配分は以下の通りである[1] (選挙制度の関係上超過議席が発生している)。社会民主党が2010年の選挙より支持を伸ばして32議席増の99議席を獲得した一方で、前回社会民主党と議席数が同じだったキリスト教民主同盟は議席を伸ばせず、ハンネローレ・クラフト率いる社会民主党が、同盟90/緑の党との連立政権を維持した。また、ドイツ海賊党が初めて議席を獲得する一方で、2010年の選挙ではじめて11議席を獲得して州議会に登場した左翼党は、今回は得票が5%に届かず、議席を失った。

   ドイツ社会民主党 (SPD) 99議席

   ドイツキリスト教民主同盟 (CDU) 67議席

   同盟90/緑の党 (GRUNE) 29議席

   自由民主党 (FDP) 22議席

   ドイツ海賊党(Piraten) 20議席

2017年州議会選挙州議会の政党別議席数(2017年現在)州議会議事堂(デュッセルドルフ)

第17回ノルトライン=ヴェストファーレン州議会選挙は2017年5月14日におこなわれた。今回の選挙における「得票率/獲得議席数(前回2012年選挙からの増減)/議席占有率」は以下の通りである。なお、定数は199議席に増えている。この州議会選挙において、2010年以来ノルトライン=ヴェストファーレン州で連立政権を組んでいたドイツ社会民主党(SPD)と同盟90/緑の党は共に大きく票を減らして過半数を失った。選挙開票の最終結果によると、第2投票で33.0%を獲得したキリスト教民主同盟(CDU)が州議会第1党になった。


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