ノイ!
Neu!
出身地 ドイツ デュッセルドルフ[1]
ジャンルクラウトロック、実験音楽、電子音楽、プロト・パンク、環境音楽
活動期間1971年 - 1975年、1985年 - 1986年
レーベルブレイン・レコード
ノイ!(NEU!)は、1971年に旧西ドイツでクラウス・ディンガー(英語版)(ドラム)とミヒャエル・ローター(ギター)によって結成されたロック・バンド。機械的な8つ打ちのバスドラム(ハンマービートやモータリックと呼ばれた。ディンガーはアパッチ・ビートと呼んでいる)を大胆に用いて注目された。「ノイ(Neu)」とはドイツ語で「新しい」という意味。
正しい表記は大文字・エクスクラメーションマークつきの「NEU!」であり、ポップアート的な意匠─シンボルマークを意図している。エレクトロ・ポップはもちろん、セックス・ピストルズ、デヴィッド・ボウイ、ゲイリー・ニューマン、ウルトラヴォックス、シンプル・マインズなど、パンクやニュー・ウェイヴのミュージシャンたちに大きな影響を与えた。 クラウス・ディンガー
歴史
ノイ!のファースト・アルバム『ノイ!』(1972年)は当時わずか3万枚しか売れなかったとされている。しかし現在ではデヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、トム・ヨーク(レディオヘッド)らを含む有力なミュージシャンたちによって傑作と評されている。代表作「ハロガロ (Hallogallo)」を収録している。
セカンド・アルバム『ノイ!2』(1973年)は、制作費が足りず、アルバム半分の曲しか録音できなかったため、すでにリリースしたシングルのバリエーション(このアルバムにも収録されている「Neuschnee」と「Super」)の回転数を変えたり音をひずませたりしたものでアルバムの残りを埋めている。これは後年のリミックスの先駆的な試みとも評価されている。
クラウス・ディンガーとミヒャエル・ローターの音楽性は非常に異なっていたため、サード・アルバム『ノイ!75』(1975年)をもって1970年代の2人のコンビネーションは終了した。同アルバムのA面はローターのアンビエント的なサイドであり、B面がディンガーのパンク的サイドである。このアルバムにはトマス・ディンガー(クラウスの弟)とハンス・ランペ(コニー・プランクの元助手)が参加しており、のちにローターを除いた同じメンバーによって、ラ・デュッセルドルフが結成された。